ファーウェイクラウド: PUEの改善によるグリーンデータセンターの構築
データセンターはデジタル経済の中核をなすものです。エネルギー消費と温室効果ガス(Greenhouse Gas、GHG)排出を削減するため、貴安にあるファーウェイクラウドのデータセンターは、グリーンテクノロジーとインテリジェントテクノロジーを設計に組み込んでいます。その電力使用効率(Power Usage Effectiveness、PUE)は1.12で、業界で最も優れた数値の1つです。ファーウェイがとった対策は以下の通りです。
- 自然冷却のための直接換気の採用。屋外の冷気をろ過して機器室に供給し、ホットアイルで熱交換を行いながら屋上から排出
- データセンターの設備エリアとオフィスエリアに中温水システムを開発。一部は滝や湖で自然冷却し、一部は熱回収技術で冬場のプールやオフィスエリアの暖房に利用。これにより、廃熱の完全再利用と二酸化炭素排出量の削減を実現
- 冷技術を導入し、電力密度と冷却効率を高め、PUEを大幅に削減
- サービススケジューリング、ピークカット、バレーフィリングにAIを適用し、サーバー間の負荷バランスをとり、リソースの利用率を向上
- 電源の銅製部品をパワー半導体に置き換え、電力損失を低減
このデータセンターがフル稼働した場合、年間10.1億kWhの電力を削減し、81万トン以上の二酸化炭素排出量を相殺することに相当すると予想されています1。
貴安にあるファーウェイクラウドのグリーンデータセンター。直接換気と滝や湖による自然冷却で、業界最高水準のPUE1.12を達成
- 中国の地域別グリッド基準排出係数による