このサイトはCookieを使用しています。 サイトを閲覧し続けることで、Cookieの使用に同意したものとみなされます。 プライバシーポリシーを読む>

通信がもたらす豊かな社会の実現を目指して

謹賀新年。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年ファーウェイは大きな試練を経験しました。10月に米国下院情報特別委員会が、国の安全を脅かす恐れがあるとの理由から、弊社を含む中国の通信機器メーカー2社の設備を排斥するよう米国企業に呼びかけました。この根拠なき非難に弊社は書面にて正式に当委員会に抗議しております。本件ではお客様をはじめ、ファーウェイの各ステークホルダーにご心配ならびにご迷惑をおかけしましたことを、この場を借りて深くお詫び申し上げます。また、噂や憶測に基づく報道が数多く飛び交う中、一貫して弊社にゆるぎない信頼と支持を寄せ続けてくださる皆様に、心より厚く御礼申し上げます。

「逆境、それはその人に与えられた尊い試練であり、この境涯に鍛えられてきた人はまことに強靱である」(松下幸之助氏)

ファーウェイは今回の試練を乗り越えてこそ、より強い企業となり、ミッションの実現に向けて果敢にチャレンジできることと確信しております。

近年、人々の暮らしの細部に至るまで、高度のデジタル化が加速しています。勢いを増すデジタル・データの洪水に対して最適な技術で対応し続けることは、ICTソリューション・プロバイダーにとって終わりなき挑戦と言えましょう。「ブロードバンドをすべての人に」という信念を提唱するファーウェイは、現在3つの事業グループにおいて通信事業者、法人、消費者という異なる顧客層にICTソリューションを提供しておりますが、その根幹にあるのはパイプ戦略です。すなわち、情報流通を支えるパイプ・ネットワークの容量とカバレッジを広げることで、通信事業者の収益率を高めるとともに、法人および個人のお客様に快適なエクスペリエンスをお届けすることを目標としています。この戦略を推し進める上で原動力となっているのが、お客様のニーズとそこから生まれるイノベーションです。

コンシューマー向け端末事業においては、ファーウェイはスマートフォン、データ通信端末やホーム・デバイスといった通信ネットワークに接続できるデバイスを提供しています。ファーウェイ・ジャパンはこれまでに、PocketWiFi、デジタルフォトフレーム、キッズケータイなど、日本のお客様のニーズに応える製品を市場に送り出してきました。昨年末に初めて自社ブランドとして発売した通信端末、世界最速5秒起動のスマートフォン『Ascend』は、グローバル・モデルがベースですが、NOTTV・ワンセグ・おサイフケータイといった日本独自の機能も搭載しています。また、弊社のスマートフォンに使われる50%以上の部品は、日本のメーカーにご提供いただいています。今後もファーウェイ・ジャパンは、より多くの国内メーカーとの共同研究開発を重ね、日本の消費者のライフスタイルに合わせたハイエンド・スマートフォンを積極的に発表してまいります。

クラウド・コンピューティングの台頭により、ビッグデータの活用が注目され、エンタープライズ・アーキテクチャの構造とダイナミクスにも大きな変化が起きています。ファーウェイの法人向けICTソリューション事業は、お客様の事業環境に統合可能なICTインフラストラクチャの提供によって業務効率の向上を図ることを主眼としています。当社のエンタープライズ・ソリューションは、さまざまな業種向けのネットワーク構築をはじめ、クラウドベースのデータセンターにも対応しうるストレージやサーバー・システム、モバイル・ソリューション、さらにはテレプレゼンスやネットワーク・ビデオ・ソリューション(HD監視を含む)まで、幅広いソリューションと製品ポートフォリオを誇ります。昨年設立された日本の法人事業本部は、今後も国内の企業にファーウェイの豊富なリソースを活かしたソリューションをご提案してまいります。

商用LTEの本格稼動、ファーウェイ・ブランドのスマートフォンの発売、法人事業部の立ち上げと、2012年はファーウェイ・ジャパンにとって特別な年になりました。これからも私たちは、高速・大容量・ユビキタスな通信ネットワークとストレスのないユーザー・エクスペリエンスの実現によって、通信を通じて人々の生活や仕事がより便利になる社会を目指していきます。そのために、お客様の声に絶えず耳を傾け、それを次の技術革新へとつなげ、ICT業界のさらなる発展のために尽力する所存です。

最後に、第8号をもちまして無事創刊2周年を迎えた『HuaWave』読者の皆様に感謝の意を申し上げるとともに、引き続き本誌への貴重なご意見を賜りますようお願い申し上げます。