『HuaWave』創刊号に寄せて

華為技術日本株式会社 代表取締役社長　閻 力大

皆様、新年明けましておめでとうございます。

日本の新年には少し遅れたご挨拶となりましたが、中国では、旧暦のお正月を盛大に祝う習慣があり、今年は2月3日が元旦となります。皆様のお陰で、弊社も無事に新春を迎えることができました。これを機に、社員一同が一層気を引き締めて、皆様のご愛顧にお応えできるよう、さらに努力してゆく所存です。

弊社は、2010年11月で日本支社設立5周年を迎えました。2005年に20人ほどのメンバーとともにこの大手町の地で日本でのビジネスをスタートしましたが、今では従業員も200人を超え、昨年には端末部とデリバリー・サービス部のオフィスを錦糸町のビルに移転しました。

この5年の間に、弊社のネットワーク設備およびサービス、また端末製品をご紹介し、少しずつではありますが、着実に日本市場で成長することができました。これも一重に皆様のご支援・ご理解の賜物と深く感謝しております。

日進月歩で通信技術が進化する一方で、業界には多くの課題が存在します。そのひとつとして、トラフィックが増大し続けるなか、フラットになりつつあるAPRUを上昇させ、かつコストを抑える、などが挙げられます。また、技術やサービスの面ではモバイルブロードバンド（高速無線通信）の進展、ネットワークのIP化、固定・無線ネットワークの融合などが進んでいます。弊社は今後も、「モバイル・固定・IP」の主要な３分野での優位性および幅広い製品展開で、これらの課題に対するエンド・ツー・エンド・ソリューションをご提案してまいります。

組織の面では、より日本市場に沿ったご提案やサポートをご提供するべく、ローカル化を一層進めてまいります。日本支社の従業員数の増員、また端末製品のカスタマーサポートセンターの設立など、お客様の目線に立ち、より良い製品・サービスをご提供できるよう努めてまいります。さらに、「顧客のニーズに基づくイノベーション」の一層の具現化を目指し、日本でのR&Dセンターの設立も推進しております。2011年も「コミュニケーションを通じて人々の生活を豊かにする」というビジョンの実現に向け、より精進してまいりたいと思います。

さて、この度、ファーウェイ・ジャパンでは、ニュースレター『HuaWave』を創刊する運びとなりました。弊社のグローバル英語雑誌『WinWin』より抜粋した記事をとおして世界の通信業界の動向を発信するだけでなく、中国文化・民俗行事なども掲載しています。絶えず変化し続ける通信業界の潮流＝Waveを伝え、そして、『HuaWave』を通じて、ファーウェイ・ジャパンが日本の通信業界の発展とともに、日中文化交流に少しでもお役が立てれば幸いと存じます。

今後とも、引き続きお引き立てくださいますよう、心よりお願い申し上げます。