世界クラスの課題で世界レベルの人材を引き付け、 飽くなきイノベーションで、より環境に優しいインテリジェントな世界を実現する
【2022年4月26日、中国・深圳】 ファーウェイは深圳(シンセン)にて本日、第19回年次グローバルアナリストサミットを開会しました。ハイブリッドイベントとなる当サミットには、世界中から業界アナリスト、金融アナリスト、インフルエンサー、マスコミ関係者が一堂に会し、今後の産業トレンドおよびファーウェイの開発戦略についての理解を深めました。
イベントでは、ファーウェイの輪番会長の胡厚崑(ケン・フー)がファーウェイのイノベーションへのアプローチと、より環境にやさしいインテリジェントな世界の構築についての基調講演を行いました。胡は同社が前日にウェブサイトで開始したトップマインド採用プログラムについて言及し、「イノベーションに関して、ファーウェイが最初に考えるのは人材です。当社では世界レベルの人材を世界クラスの課題で引き付け、共に協力して科学技術の限界を打破してゆきたいと考えます」と、述べました。
胡は、「当社では国籍、出身大学、専攻にはこだわりません。未来に夢を持ち、それを自ら実現できると信じる方々の入社を歓迎します。当社は世界クラスの課題、強力なプラットフォーム、そして未知の探究に必要なすべてのリソースを提供します」と続けました。
HAS 2022で講演するファーウェイ輪番会長の胡 厚崑
さらに、ファーウェイが未来のビジョンを実現するために実施する具体的なイニシアチブについて胡は、「現在、当社ではイノベーションへの取り組みの強化、デジタル化に必要なツールと知識をすべての業界に提供すること、そして低炭素社会の構築支援の3つの分野にフォーカスしています」と述べました。
3つのイニシアチブの概要は、以下の通りです。
飽くなきイノベーションと産業発展の支援:
- コネクティビティに関して、ファーウェイは産業の発展を促進し続けます。同社はワイヤレス、および固定ネットワークの進化系である5.5G、およびF5.5Gにより、あらゆる場所で10Gbps接続を実現するビジョンを表明しました。同時に、家庭シナリオにおける優れた没入型体験、産業制御シナリオに求められる低遅延と高信頼性など、ニッチなネットワーク要件に幅広く対応してゆきます。
- コンピューティングに関して、ファーウェイは個別ノード、基盤ソフトウェア、データセンターのシステムアーキテクチャを再定義して、システムパフォーマンスとエネルギー効率の大幅な向上を目指します。
- クラウドサービス関して、ファーウェイはクラウドベースで、エンドツーエンドのデジタルコンテンツパイプラインのMetaStudioを構築しており、デジタルコンテンツの制作を大きく飛躍させます。
- 端末に関して、生活のあらゆる側面でユーザー重視のインテリジェント体験を消費者に提供することで、ファーウェイがAIライフエクスペリエンスと称する世界を実現し、物理世界とデジタル世界の統合を効果的に加速させます。
デジタルトランスフォーメーションの推進により、顧客に新たな価値を創造する:
- ファーウェイは、さまざまな業界のシナリオに自社の製品および製品ポートフォリオを適応させています。同時に、製品の事前統合および事前検証により、すべての複雑な作業を事前に実施して、顧客とパートナーのデジタルトランスフォーメーションを容易にします。ファーウェイではHuawei Cloudを基にEaaS (あらゆるもののサービス化)の実現を目指しており、インフラ、テクノロジー、専門性をクラウドベースのサービスに統合することで、さまざまな業界の顧客がクラウドへの移行をスムーズに実施できるようにします。
- また、特定の業界にフォーカスした軍団を設立して、専門性を有するグループを顧客のビジネスの課題により身近なものとし、水平リソース(パートナーの製品および機能等)を密接に取り入れます。業界ごとに的を絞ったデジタルトランスフォーメーションソリューションを提供することで、顧客のニーズにより速やかに対応することを目指します。
デジタル技術により電力供給と消費を最適化して、低炭素な発展を実現する:
- ファーウェイは、AI、クラウド、その他の技術で太陽光発電業界を再定義し、再生可能エネルギーの発電量を加速させています。
- また、ワイヤレス基地局とデータセンターにフォーカスして、より環境に優しいICTインフラに向けたシステムレベルの低酸素ソリューションを開発しています。
今後は積極的な手段により、ファーウェイの事業のレジリエンスを強化して、揺るぎない発展を確かなものとします。胡厚崑は「飽くなきイノベーションにより、顧客と社会に価値を創造しながら、邁進を続けなければなりません。当社は顧客およびパートナーと、より密接に協力することで環境に優しくインテリジェントな世界を構築することを期待します」と述べました。
イノベーション戦略に加え、ファーウェイは未来に向けた広大なビジョンと、その実現のための取り組みの一部も披露しました。ファーウェイ戦略研究院の院長である周紅(ジョウ・ホン)は自身の基調講演で、「今、我々が想像することは、あまりに保守的で、視野の狭いものである恐れがあります。大胆な仮説と展望をもって未来を迎え、思い切った決断で理論とテクノロジーの課題を克服してゆく必要があります。これが前進のための唯一のあり方です」と述べました。
周は自身の講演で、ファーウェイが今後、取り組んでゆきたい10の技術的課題について提示しました。
2つの科学的疑問:
- いかに機械が世界を認識するか、そして我々はいかにして世界の認識方法を機械に教えるモデルを構築できるか
- いかに人体の8つの機能の働き等の生理学的メカニズム、および人間の意図と知性についての理解を深められるか
8つの技術的課題:
- 新しいセンシングおよびコントロール能力。例としてブレインコンピュータインターフェイス、マッスルコンピュータインターフェイス、3Dディスプレイ、バーチャル触覚、バーチャル嗅覚、バーチャル味覚
- リアルタイムかつ非影響的な血圧、血糖値、心機能モニタリング、および強力なAIアシストによる化学医薬品、バイオ医薬品、ワクチンの発見
- より大きな価値と優れたエクスペリエンスを生み出すためのアプリケーションセントリック、効率的、自動化された、そしてインテリジェントなソフトウェア
- シャノンの通信路符号化定理の上限への到達および回避による、効率的で高パフォーマンスな局地的、および世界的なコネクティビティの実現
- 適応型で効率的なコンピューティングモデル、非ノイマン型コンピュータ、非従来型コンポーネント、そして説明可能でデバッグ可能なAIの開発
- インテリジェントコンピューティングによる新たな分子、触媒、コンポーネントの開発
- CMOSを超越する低コストで効率的な新しいプロセスの開発
- 安全で効率的なエネルギー変換と貯蔵、およびオンデマンドサービス
ファーウェイ・グローバルアナリストサミットは2004年の初開催以来、19年間にわたり毎年開催されています。今年のイベントは4月26日~27日まで開催され、ファーウェイの事業の様々な側面に関する広範なテーマ別セッションが行われます。
※ 本参考資料は2022年4月26日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。