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年頭のごあいさつ――すべてがつながった未来へと さらに一歩踏み出す前進の年に

2018.01.04

華為技術日本株式会社
代表取締役社長
王 剣峰 (ジェフ・ワン)

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年の干支である「酉(とり)」はもともと作物が成熟し収穫できる状態を表す語であり、これに続く「戌(いぬ)」は実った作物を「戈(ほこ)」で刈り取って「一」まとめにくくることが語源とされます。これまでの努力が実を結び、その成果を束ね上げて次のステージへと進む――ファーウェイにとっても、皆様にとっても、ビジネスやイノベーションが新たな段階へとシフトする飛躍の1年となることを願っております。


ICTが産業と社会にデジタル変革を起こすなか、昨年はIoTがコンセプトの段階から検証を経て多くの商用化事例へと結実し、ファーウェイが目指す「より“つながった”世界」が着々と現実のものになりつつあることが実感されました。

IoTを実現するための主要な通信規格の1つであるNB-IoTは、2016年に3GPPでの標準化が完了し、昨年はリリース14として通信速度がさらに強化された規格も策定されました。NB-IoTの標準化において早くから中心的な役割を果たしてきたファーウェイは、現在世界各地でその商用展開に向けて通信事業者や産業パートナーとの協業に取り組んでいます。すでに20か国で30以上の商用NB-IoTネットワークが稼働しており、スマートメーターやスマートパーキング、スマート製造など、多様なIoTアプリケーションを支えるインフラとして活用が進んでいます。

このような産業向けソリューションでは各業界の課題やニーズに合わせたカスタマイズが求められるため、お客様やパートナーとの密接な協業とエコシステムの構築がとりわけ重要になります。そのプラットフォームとなるのが、世界で20か所以上に開設しているオープンラボです。昨年9月には日本でもファーウェイ・ジャパンの東京・錦糸町オフィス内にNB-IoTオープンラボを開設し、10月に発表した愛知時計電機とのスマートメーターにおける協業をはじめ、さまざまな業界の企業の皆様とNB-IoT活用の可能性を探っています。


あらゆるモノがつながった世界では、常時やりとりされる大量のデータを遅延なく送受信できるネットワークがこれまで以上に不可欠なものとなります。ファーウェイは昨年も5Gの商用化に向けて着実に歩みを進めてきました。5Gを可能にするさまざまな要素技術の検証を行ってきたほか、自動運転や遠隔運転、超高精細映像伝送などの5Gユースケースのフィールドトライアルも成功させています。日本でもNTTドコモ(123)やソフトバンク(1234)との共同検証を実施してきましたが、昨年はその成果をイベントなどで日本の皆様に披露する機会も多くありました(12)。


2012年から日本市場での本格展開を開始した法人向けICTソリューション事業は一歩ずつ成長を続け、インターネット企業やコンテンツプロバイダーなどを中心に、サーバー、ストレージ、ネットワーク製品の大規模な採用事例も増えてまいりました。チャネルパートナーは20社以上にのぼり、おかげさまで多くのお客様にファーウェイ製品の優位性についてご理解いただけるようになりました。最近では、製造業や金融業などより幅広い分野で実績を上げ始めています。


端末事業においても、昨年は次世代へのシフトが感じられる1年でした。Leicaと共同開発したダブルレンズカメラで話題を呼んだ『HUAWEI P9』に続き、昨年はカメラ機能をさらに進化させ、Leicaレンズをインカメラにも搭載した『HUAWEI P10』で、スマートフォンによる写真撮影に変革をもたらしました。また、グローバルで10月に発表されたスマートフォン『HUAWEI Mate 10』『HUAWEI Mate 10 Pro』(後者は日本でも12月に発売)は、AIチップセットを搭載した、スマートフォンの未来を指し示す製品です。この先、モバイル端末はますますインテリジェントなものになり、ユーザーに対する理解に基づいた、より優れた体験をもたらすことでしょう。

日本市場ではSIMフリースマートフォンという新たな選択肢の拡大にも貢献し、昨年12月には家電量販店の実売データに基づく「BCNランキング」で『HUAWEI P10 lite』がスマートフォン全体の機種別ランキングの1位にランクインするなど、スマートフォン市場の風景を大きく塗り替えました。


このように実り多い1年を終えることができたのは、ともにイノベーションを推進し、価値を生み出してきたお客様やパートナーの皆様のご支援があってこそです。2018年も、皆様と成功を分かち合い、新たな探究を続けながら、さらなる前進を目指してまいる所存です。