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ファーウェイ、中国の5G R&D試験第3フェーズを完了 業界パートナーと協力し、5Gの世界的な商用展開を支援

2018.10.05

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は9月28日、中国・IMT-2020(5G)推進グループが発表した同国の5G R&D試験第3フェーズにおいて、携帯電話の標準化団体「3GPP」が定める第5世代移動体通信(5G)に関する初版の標準仕様「Release 15」に準拠した5Gノンスタンドアローン(Non Stand-Alone、NSA)試験とスタンドアローン(Stand-Alone、SA)機能試験を最初に完了し、SAフィールド試験ではブレークスルーを達成したことを明らかにしました。ファーウェイは本試験で、5Gの多様な商用シナリオにあわせてマクロ基地局や屋内基地局などの商用製品を検証したほか、米インテルと共同でSAネットワークで業界初となる通話試験を完了しました。また、3GPPで第2版の標準仕様「Release 16」に関する議論が進められるなか、ファーウェイは「Release 16」で仕様化が進む新技術に関する試験を完了し、技術検証結果を業界各社と共有することで、5Gを支えるエコシステムの持続的な発展にも寄与しています。

中国の5G R&D試験第3フェーズにあわせて実施したファーウェイの5G試験会場(2018年9月、北京市懐柔区)

今回の試験では、ファーウェイのエンドツーエンドの5G商用製品(gNB、5Gベアラーネットワーク、NGコアなどを含む)がNSAやSAネットワークで有効に機能しました。NSA試験の第3フェーズでは、デュアル接続などの主要な技術の活用により5G New Radioを既存のネットワークへ迅速に導入可能であることのほか、SA試験では優れたユーザー体験を実現可能であることが確認されました。

また、同時に行われたスモールセルに関する試験でも、ファーウェイの5G LampSiteは最も高いパフォーマンスを発揮し、屋外のマクロセルだけでなく、屋内でもギガビット級のユーザー体験を一貫して実現できることを示しました。ファーウェイはカバレッジの強化に向けて、eNodeBとgNBが共存した場合と同等のセルカバレッジをgNBで実現できるアップリンクとダウンリンクの分離の商用展開を、業界パートナーとともに推進してきました。今回の試験ではさらに、セルエッジでのアップリンクとダウンリンク双方におけるユーザー体験が大幅に向上することが示されました。

5G第2版の標準仕様「Release 16」に関する試験は、中国の5G R&D試験では事前調査として非常に重視されています。今回の試験では、高度モバイルブロードバンド通信(eMBB)の拡張サービスに向けて、「Release16」で議論されているマルチコードワード、マルチストリーム、拡張レシーバー設計などの主要技術に対する検証が実施され、最大258bps/Hzのシステム周波数利用効率を達成しました。また、高信頼低遅延通信(uRLLC)および大規模マシンタイプ通信(mMTC)関連では、NR V2X(New Radio Vehicle-to-Everything)技術に関するの調査と試験が実施されました。同時に、きわめて重要な5Gアプリケーションの1つであるAIセキュリティキャンパスの検証も進められました。「Release16」には5Gアプリケーションを実現する多数の技術が盛り込まれる見込みであることを踏まえ、ファーウェイは多様な垂直産業とともに産業のデジタル化を進める準備を整えています。

ファーウェイ 5Gプロダクトライン プレジデントの楊超斌(ヤン・チャオビン)は次のように述べています。 「中国の5G R&D試験の第3フェーズでの試験を通じて、ファーウェイが各国の通信事業者に信頼性の高い成熟したエンドツーエンドの5G製品・ソリューションを提供可能であることが示されました。これはファーウェイと多くの業界パートナーとの共同での取り組みの結果でもあります。5Gエコシステムの推進には、世界各地の政府機関、政策立案者、通信事業者、通信機器メーカー、計測器メーカー、垂直産業による協業が不可欠です。ファーウェイはパートナー各社と連携して5Gの商用展開の成功に向け、万全の準備を整えてまいります」

中国の5G R&D試験は2016年に開始され、5Gの主要技術の検証、技術ソリューションの検証、5Gシステムのネットワーク検証の3つのフェーズに分けて2018年末まで実施されます。ファーウェイはフェーズ1、2においても試験の進展を牽引し、その成果を業界関係者と共有してきました。5Gに関する初版の標準仕様「Release 15」の策定完了から3か月を経た現在、ファーウェイはNSAとSAに関する第3フェーズ試験をリードし、産業パートナーとの連携を進めながら、世界各地の通信事業者が5Gの大規模な商用展開を実現できるよう全面的にサポートしています。

※本参考資料は2018年9月28日(現地時間)に中国・北京で発表されたプレスリリースの翻訳版です。