シャープとファーウェイがグローバルな特許クロスライセンス契約を締結
【2023年11月27日、中国・深圳】ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)とシャープは本日、4G及び5Gを含むセルラー通信規格必須特許を対象とする長期にわたるグローバルな特許クロスライセンス契約の締結を発表しました。
ファーウェイの知的財産部門責任者である樊志勇(アラン・ファン)は、「友好的な協議を通じてシャープと新たな契約に至ったことを嬉しく思います」と述べました。「このライセンスは、規格の標準化に貢献した2社が双方の知的財産を認め合ったことを意味するものであり、標準化における協力を促進するものです。我々は、日本や世界の仲間とともに標準規格を発展させることに取り組んできており、これからも継続していきます。先進的な技術の標準化は、ユーザー体験を向上させ、競争を促進し、デバイスとサービスのコストを削減するものです」と樊は付け加えました。
また、シャープ株式会社 常務執行役員 CTO 兼 R&D担当の種谷元隆氏は、「ファーウェイと公正、合理的かつ非差別な条件で、グローバルな特許クロスライセンス契約の締結に至ったことを嬉しく思います。今回の契約は、両社が双方の知的財産の価値の高さを尊重した結果です」と述べました。
■ファーウェイについて
1987年に設立されたファーウェイは、情報通信技術(ICT)インフラとスマートデバイスを提供する世界的なリーディングカンパニーです。従業員数は207,000人で、170以上の国と地域で事業を展開し、世界中の30億人以上の人々にサービスを提供しています。
当社のビジョンおよびミッションは、あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです。そのために、ユビキタス接続とインクルーシブなネットワークアクセスに取り組むことによるインテリジェントな世界の基礎の構築、必要なときに必要な場所で多様なコンピューティングパワーを提供するために世界中の隅々にクラウドとインテリジェンスを提供、あらゆる産業と組織がより機敏、効率的、ダイナミックになるためのデジタルプラットフォームの構築、AIでユーザー体験を再定義することにより、自宅、移動中、オフィス、娯楽、活動などあらゆる場面における物事をよりスマートに、よりパーソナルにすることを目指しています。
■シャープについて
業界の先駆けとなる新しいモバイル機器を提供し続けるとともに、20年以上にわたり、W-CDMA※やLTE、LTE-Advanced、5Gなどの無線通信技術やネットワークに関する研究開発、および特許出願を積極的に進めてまいりました。その結果、W-CDMA、LTE、LTE-Advanced、および5G規格に関する6,000件以上の必須特許を保有するに至っています。今後も5Gなど無線通信技術やネットワークに関する基幹技術の研究開発を通じて、事業ビジョン「8K+5GとAIoTで世界を変える」の実現に取り組んでまいります。
※Wideband Code Division Multiple Accessの略。第3世代の移動通信システム技術であり、その後、第4世代のLTE(Long Term Evolution)、第5世代の5Gへと発展しています。