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ファーウェイ、オリンパスモンス・アワード2021にて グローバル研究者に世界水準のデータストレージの課題を提起

2021.01.06

【2020年12月29日、中国東莞】ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は2020年グローバルストレージ・プロフェッサーフォーラムにてオリンパスモンス・アワード2021を発表し、データストレージにおける最も困難な2つの課題に対処すべく、グローバル研究者を招待しました。ファーウェイ、中国工学アカデミー、そして中国内外の一流大学および研究機関から100人以上のストレージ専門家がこの発表に立ち会いました。

革新的なデータストレージが未来のデジタルへの道を開く

ファーウェイ取締役兼戦略研究所所長である徐文偉(ウィリアム・シュー)は、「オリンパスモンスに挑んで、データの課題に対処する」と題したスピーチでフォーラムを開幕し、次のように述べました。「ファーウェイにはイノベーションの血が流れています。我々は卓越、牽引、革新により、学界の研究成果の実践に努めています。大きな課題を克服し、科学的成果の商品化に取り組むことで当社と研究者は互いから学び、共に成長しています」。2000年8月に長沙で開催された応用数学と学際科学に関する年次会議において、ファーウェイは「ポスト・シャノン時代における数学の10の課題」を発表しました。そのうちの2つである「効率的なイレイジャーコーディング」および「超大規模データの近似コンピューティング」はデータストレージに関するものでした。

次世代のストレージに関する研究はメディア、ネットワーク、アーキテクチャ、そして管理の体系的な革新に向けられています。これを踏まえファーウェイは、データファブリック、インテリジェントストレージ、メモリストレージ、データ整理、およびビデオストレージの5つのイノベーションラボを設立しました。これらのラボは4,000人を超えるファーウェイのストレージ技術者の可能性を完全に解き放ち、最新テクノロジーの活用によりストレージ効率の限界を超えてゆくでしょう。 昨年のオリンパスモンス・アワードでは自律型のフルライフサイクル・データガバナンスおよび、ビットあたり最大の有効性を持つデータストレージが着目されたのに対し、今年、ファーウェイは業界、大学、研究機関における永続的な関係をより重要視し、世界規模で最高峰のテクノロジーコミュニティの確立を通じてデジタル経済の持続的発展を促進することを期待しています。

William Xu

フォーラムで講演するファーウェイ取締役兼戦略研究所所長の徐文偉

「巨大な情報システムは、コンピューティング、ネットワーク、ストレージの3つから構成されています。コンピューティングとネットワークはこの20年間、大きな脚光を浴びてきましたが、昨今、ストレージがようやくシステムの中心と見なされるようになりました。中国工学アカデミーの学者で清華大学のコンピューターサイエンスの教授である鄭緯民(ジョン・ウェイミン)氏は、「TStorストレージシステムおよびMadFSファイルシステム」と題した講演で、「ストレージはコンピューティングの基盤として、国家の新しいインフラ計画に不可欠である」と言及しています。

では、ストレージシステムに求められるものは何でしょうか?鄭氏と彼のチームはTStorおよびMadFSのシステムについて触れ、この質問に答えています。TStorは確かな信頼性と自己保守性を特徴とし、大規模なイレイジャーコーディングアルゴリズムを用います。また、MadFSは高性能なキャッシュファイルシステムです。さらに鄭氏は「ストレージの革新においてはハードウェアシステムのみならず、継続的なソフトウェアの躍進にも重点的に取り組むべきである」と指摘しています。

敦煌研究院の副院長である蘇伯民(ス・ボミン)氏は敦煌莫高窟の保護に用いられる技術と手法の紹介にあたり、次のように述べています。「莫高窟は世界最大かつ最高の保存状態の仏教美術です。この計り知れない価値ゆえに、保護は困難で大きな課題でした。20年前にユネスコは文化遺産のデジタル保存を提案しました。デジタル敦煌プロジェクトではコンピューターと画像技術を用いて敦煌の洞窟を永久保存することで、次世代の人々が時間と空間を超えて芸術を評価し、研究できるようになります。」 さらに蘇氏は、次のように言及しています。「まもなくデジタル敦煌博物館が完成し、さまざまな方法で芸術が紹介されます。しかし、基盤となるデータインフラがなければ、これを実現することはできません。2019年から当研究院ではファーウェイなどのテクノロジー企業と協力して、文化的遺産のデジタル化と表現、そしてインテリジェントな観光案内およびサービスの可能性を見出しています」

Su Bomin

敦煌莫高窟の保護および技術的な応用を紹介する蘇伯民氏

ストレージのオリンパスモンスを克服する

データはデジタル経済において生産の鍵となりました。企業のデジタル変革、クラウド、ビッグデータ、5G、人工知能(AI)の流行は、コアトランザクション、仮想化、ハイパフォーマンスコンピューティング、AI、AR/VRなどのアプリケーションの急激な発展を促す為、より大きく高速で、インテリジェントなストレージが求められます。

爆発的な技術革新の機会は総合的な計算能力、新しいメディア、高性能ネットワーク、インテリジェントなデータ整理アルゴリズムなどのルートテクノロジーに潜んでいます。さらにアプリケーションエコシステムの合理化、基本的なルートテクノロジーの有効化、そして新しいデータストレージアーキテクチャの構築によって、ストレージのコスト効率を最適化し、大量データの威力を発揮させるには依然、大きな課題があります。

そのため、ファーウェイは魅力的な賞であるオリンパスモンスアワード2021を設け、世界中の研究者が究極のコスト効率を有するストレージシステムの構築と、次世代ルートストレージテクノロジーの飛躍的進歩に向けた課題に取り組むよう、奨励しています。アワードの提供にあたり、ファーウェイはクラウド指向のマルチクラウドストレージサービス、データ志向の新しいデータアプリケーションストレージシステム、AIを活用したストレージソフトウェアアーキテクチャ、そして画期的なシステムアーキテクチャの観点から研究者と協力してより優れたデータストレージシステムを構築することを希望します。

Announcement
データストレージの課題に向けたオリンパスモンスアワード2021の発表

                                          写真の人物(左から):
                                          1. ファーウェイ ITプロダクトライン R&D管理部門 ディレクター 孟広斌(メン・グァンビン)
                                          2. ファーウェイ 松山湖研究センター 所長 張来発(ジャン・ライファー)
                                          3. ファーウェイ ITプロジェクトライン プレジデント 周悦峰(ピーター・ジョウ)
                                          4. 敦煌研究院 副院長 蘇伯民(ス・ボミン)氏
                                          5. ファーウェイ ITプロジェクトライン マーケティング部門 ディレクター 龐鑫(パン・シン)

オリンパスモンス・アワードは基礎的な理論研究の方向性を導き、研究成果を産業に応用することで産業、大学、研究機関のいずれにも有利な結果をもたらすことを目指しています。世界はデジタル技術の恩恵を活かし、産業界ではインテリジェントな未来に向けた変革が実現します。

データはインテリジェンスへの道のりにおいて、克服すべき課題です。オリンパスモンス・アワードはファーウェイの長期にわたる絶え間ない追求と探求を象徴するものであり、オリンパスモンス・アワードを通じてファーウェイは業界、大学、研究機関との協力を継続してまいります。


※ 本参考資料は2020年12月29日(現地時間)に中国東莞で発表されたプレスリリースの翻訳版です。