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ファーウェイ、ハイアール、チャイナモバイル、 スマート製造向け5G実装の飛躍的進歩を発表

2021.11.30

【2021年11月15日、中国・青島】中国最大の消費者向けエレクトロニクス製品、および家電メーカーのハイアールは、ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)とチャイナモバイルのサポートにより、同社のスマート工場で5Gとモバイルエッジコンピューティングを統合する革新的製造ソリューションの応用に成功しました。3社は金曜日に中国の青島でこの飛躍的進歩を発表しました。

2月に設立された共同イノベーション基盤で開発された当ソリューションは、5Gエッジコンピューティングを人工知能、とりわけ製造環境のマシンビジョンと統合します。これらはさまざまな機能を実行する多様な製造シナリオに適用されます。ハイアールは既に中国7カ所のスマート工場で当該の技術を導入しており、2022年末までに20カ所の工場で展開予定です。

ハイアールが5Gソリューションを展開し、5年以内に同社の世界各地の約100の製造施設で行う変革をファーウェイがサポートすることが期待されています。また、3社は中国、および中国国外の他の主要メーカーに技術提供を計画しています。

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5Gとエッジコンピューティングにより、家電製品のスマート製造を促進

5Gは、製造業者に広範な帯域幅(最大20GBps)と1ミリ秒の低遅延を実現します。5Gの主要機能の1つであるモバイルエッジコンピューティングは、極めて低遅延なクラウドコンピューティングを実現します。しかし、5Gのあらゆる機能の活用を切望する製造業者にとっては、まだ初歩的段階です。

当ソリューションは、高解像度カメラ、工場現場のAIモジュール、そしてオフサイトのトレーニングサーバー間の低遅延接続により、製造環境で高性能なマシンビジョンの実装を実現します。

マシンビジョンは5G対応の製造ラインに導入され、99%以上の精度でQCチェックを速やかに実施することで製造業者のコストを節約し、当機能を用いない場合よりも、10%以上正確です。マシンビジョンは人間が行う目視検査と比較して偽陽性結果、および偽陰性結果をはるかに低減します。

また、パートナーの3社は、現場とスタッフの安全性向上のための技術を開発しました。AI監視は従来の記録機能のみのビデオ監視システムとは異なり、工場現場で異常を検出すると、リアルタイムに自動アラームを作成できます。このテクノロジーは、権限を持たない個人、プロセスの安全違反、および本来いるべき場所にいない労働者を特定できます。

また、この新しいソリューションは、複雑な生産ライン全体に関わる多くの人、機械、および材料を効率的に調整するのに役立ちます。当ソリューションは、人工知能と連携して動作する高解像度カメラ、5Gゲートウェイ、そしてスマート産業用端末により、これを実現します。

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5Gのマシン間連携により、生産効率が向上

今後、当ソリューションはさらに改善され、「デジタルツイン」の可視化が実現します。デジタルツインとは、現実の動的な生産現場を仮想デジタル世界のメタユニバースに再現したものです。デジタルツインは、ジャスト・イン・タイムの予防保守を実現し、製造工程実装前の変更シミュレーションを実現します。また、3社は5G環境で無人搬送車をいかにサポートして、倉庫および製造ラインで物資をより正確かつ効率的に移動させるかについて実験しています。

ハイアール、チャイナモバイル、ファーウェイは、中国および中国国外のパートナー、および顧客に向けた5G製造アプリケーション開発の提携の継続を期待しています。

※ 本参考資料は2021年11月15日(現地時間)に中国・青島で発表されたプレスリリースの翻訳版です。