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ファーウェイ輪番会長の郭平、デジタル化への移行前に危機感を持つよう奨励

2021.11.30

【2021年11月17日、オーストリア・ウィーン】デジタル変革の推進に向けて危機感を促し、強調する必要があると、ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)輪番会長の郭平(グオ・ピン)は第13回グローバルピータードラッカーフォーラムで経営専門家の集まりに向けて話しました。

Guo Ping

第13回グローバルピータードラッカーフォーラムで基調講演を行うファーウェイ輪番会長の郭平

郭平は、「使命を持った」意欲的な従業員と、会社の目標に沿った戦略的計画が、変革を成功させる風潮を生み出すための鍵である」と述べました。

すべての企業が今後「デジタル化」すると郭平は予測しますが、現在、デジタル化の初期段階にある一部の企業は明確な戦略目標を欠いており、「過半数に追随しているだけ」でないかと懸念しました。

郭平は、水曜日にウィーンで開催される毎年恒例のグローバルピータードラッカーフォーラムで代表団に、変化に代わる「真の代替手段はない」と述べました。しかし、企業はデジタル変革に着手する前に「デジタル化により、いかに組織の競争力を向上させて、戦略的目標を達成するか」という重要な問いに答える必要があります。

質の高い計画が、デジタル化成功の第一歩となると、郭平は述べました。ファーウェイのR&Dにおける製品開発と、持続可能なサプライチェーンの基本的変革は、20年前のIT戦略&計画から始まりました。

「振り返ると、デジタル化の目標を当社全体の戦略目標と連動させたことは確かに正しい選択でした。これにより、当社の組織力は大幅に向上しました。これらの変革プログラムにより、当社は「世界クラスの企業」となりました」

郭平は、従業員のマインドセットを変えることが「最大の課題」であるものの、緊急性を持って、「使命感」と変化への機運を生み出すことが、変革を成功させる鍵となると述べました。

彼は、「危機感が重要です。危機感を可視化して、強調することで従業員に変化の必要性を真に理解させてください」とアドバイスし、現在の状況は企業内で「変化の風潮を生み出す絶好の機会です」と付け加えました。

郭平は、ファーウェイでは従業員が変化の必要性を理解し、変革を熱望する風土を育み、影響ある従業員が保護されていると感じられるよう確証したと述べました。

また、ファーウェイ独自のイノベーション文化は失敗への耐性から始まっており、同社の研究者は、さまざまな試行錯誤的アプローチの採用を奨励されていると言及しました。

1つの技術が業界標準の一部に選定される前にファーウェイが開発した複数の5Gテクノロジーの例をあげ、ファーウェイ創設者 任正非がかつて述べた「ある道を進んで、それが行き止まりになることを見届け、その事を他の人に共有することで、彼らが同じことを繰り返さず、別の道を試すことが出来るようにすることも成功である」という言葉を引用しました。

さらに郭平は、変革の管理の重要性と、ファーウェイでは「不変であるのは変化することだけです」と強調して、次のように述べました。

「当社では時代に合わせて前進するため、毎年、変革計画を見直し、それが当社の事業戦略と一致していることを確認します。 継続的な変革管理により、企業は絶えずデジタル時代の手腕を強化させることができると考えます。あらゆる企業が変化を力強く受け入れることを願います。結局のところ、これに代わる真の代替手段はありません」

ピータードラッカーフォーラムは、管理の権威であるオーストリアのウィーンで毎年開催されます。2009年から13回目となる毎年恒例の当イベントでは、世界中の現代経営の専門家が一堂に会します。今年の会議のテーマは、デジタル時代の不確実性を乗り越える、人間の責務についてでした。

※ 本参考資料は2021年11月17日(現地時間)にオーストリア・ウィーンで発表されたプレスリリースの翻訳版です。