ファーウェイの胡厚崑：5Gが業界に新しい価値と成長の機会を創出する

【2020年11月12日、中国上海】本日、11回目の年次モバイルブロードバンドフォーラムにおいてファーウェイ（中国語表記：華為技術、英語表記：HUAWEI）の副会長である胡厚崑（ケン・フー）は通信およびデジタル技術分野のリーダーと共に、5Gが世界のさまざまな業界にもたらす新たな価値について話し合いました。5Gは我々の生活、接続性、そして働き方を変革する様相を示しており、通信業界は消費者市場にさらなる価値を創造すべく、莫大な投資を行っています。

産業環境における5Gアプリケーションの加速について、胡は以下のように述べています。「イノベーションに既成のアプローチはありません。現実のシナリオの実際のニーズに取り組むことで、ニーズに応える機能を構築しなければなりません。これはある意味、挑戦です。しかし重要なことは、すべての関係者にとって大きなチャンスであるということです」

2020 MBBFでスピーチを行う胡 厚崑(ケン・フー)

グローバル規模の5Gの展開が急速に進んでいます。中国はこの分野のリーダーとして、既に300都市以上で60万基以上の基地局を整備し、中国全土で1億6000万以上の5G接続に対応しています。中国の5Gサービスの速度は現在、数百Mbpsに達しており、医療、港湾、鉄鋼、送電網、鉱業、製造業など20以上の国内産業で広範な5Gサービスが実施されています。

「業界における5Gのアプリケーションは技術的検証から商業的展開へと移行しています。2020年9月30日現在、中国の三大通信事業者は5,000件以上の革新的な5Gプロジェクトを実施しており、1,000件以上の5G業務契約を締結しています」と胡は言及しました。

業界における5Gの明るい見通しに絶対的な確信を示す一方、胡は「業界ごとに大きく要件が異なるため、万能のソリューションというものはありません」、と述べています。彼は5Gのイノベーションを業界のアプリケーションに推進する最善の方法について、4つの見解を示しました。

第1に、業界は具体的な業務シナリオに基づいた真のニーズを特定する必要があります。多くの業界が5Gに積極的な姿勢を見せていますが、特定のシナリオに向けた具体的な基準を作成することで、5Gがその業務に適切なツールであるか否かを評価する必要があると、胡は強調しています。「ファーウェイではこのように、投資に値する真のニーズを特定することが出来ます」

この真のニーズを評価するための4つの基準として、ファーウェイは技術的妥当性、ビジネスの可能性、産業チェーンの成熟度、そして標準化を挙げています。これらの基準に基づいて5Gの真のニーズを実証する代表的なシナリオは、遠隔制御、ビデオバックホール、マシンビジョン、そしてリアルタイム位置調整の4つです。

第2に、ネットワークは様々なシナリオに適応することが求められます。優位性のある5Gサービスの基盤はネットワークにあるため、ネットワーク機器、ネットワークの計画、構築、保守、最適化は極めて多様な業界のユースケースの要件に応える必要があります。そのため事業者とベンダーは協業を行い、業界の課題を深く把握した上で革新を続ける必要があります。

第3に、盛況な産業向け5Gデバイスのエコシステムが鍵となります。5Gモジュールの平均価格は2020年末までに100米ドル前後となり、2022年末には40米ドルに達し、5Gデバイスのエコシステムは非常に充実するであろうとファーウェイは予測しています。

第4に、通信事業者は5G市場にサービスを提供できるよう、新機能を開発する必要があります。5G技術はデジタル変革の重要な要素ですが、5G自体が完全なソリューションという訳ではありません。そのため、通信サービスプロバイダーは接続性に加え、クラウド運用、業界のアプリケーション開発、エンドツーエンドのシステム統合などの分野でさまざまな隣接機能を構築する必要があります。現在の法人向け市場では、これらのニーズを満たす包括的ソリューションが著しく不足しています。

通信事業者はこれらのサービスを提供する優位な立場にあります。接続性にフォーカスすることで、既存のネットワークソリューションがもはや十分ではない市場で接続プロバイダーとしての地位を確立できます。さらにクラウドと統合機能を開発することで通信事業者は、接続性、クラウド、そして統合サービスを組み合わせて提供できます。役割によって機能的要件は異なるため、通信事業者が必要に応じてポートフォリオの変更を行うサポートができるよう、ファーウェイは取り組みを強化しています。

胡は次のようにまとめています。「5Gは今後10年であらゆる業界により大きな価値をもたらすでしょう。これは通信業界が急激な発展を遂げることになる、新たな時代の到来を意味します。今後も多くの困難を解決しなければならず、すべての前進には変化を伴います。しかし、最も困難なことは最もやりがいのあることであると確信しています。なぜなら達成時の成果が計り知れないからです。ファーウェイは事業者、企業のお客様、業界のパートナーと協力し、イノベーションの枠を超え、全ての人々にとってより良い未来を築きたいと考えます」

2020年のグローバルモバイルブロードバンドフォーラムで、ファーウェイは世界中の事業者、規制当局、パートナー、メディアアナリストと共に、世界の業界動向および注目の話題についての知見を共有します。また、5GやAIなどのICT技術のイノベーションをいかに産業界および社会全般の相互利益につなげられるかについて検証します。

詳細はこちらをご確認ください: www.huawei.com/minisite/mbbf2020/en/（英語）

※ 本参考資料は2020年11月1２日（現地時間）に中国上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。