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ファーウェイ、インテリジェントコネクティビティで 産業用インテリジェントツインズを構築

2020.09.28

【2020年9月24日、中国上海】 HUAWEI CONNECT 2020において、ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)はオールシナリオ向けインテリジェントコネクティビティソリューションの全容を披露しました。技術、ネットワーク、産業という3つの側面から、ユビキタスギガビット、確定的エクスペリエンス、超自動化を特長とするインテリジェントコネクティビティを構築し、産業用インテリジェントツインズを構築します。また、企業向けに自動運転ネットワークソリューション(AND)を発表し、企業ネットワークの自動運転時代への移行、業界のデジタルトランスフォーメーションの加速を支援します。

ファーウェイの取締役兼投資審査委員会委員長 汪濤(デビッド・ワン)は、「インテリジェントコネクティビティでインテリジェントツインを構築」と題した基調講演を行いました。汪は「コネクティビティは生産力であり、インテリジェントツインをよりスマートにするためには、単なるコンピューティング能力の向上ではなく、コネクティビティを強化することも必要である。ファーウェイは、インテリジェントな接続の3つの大きな特徴は、ユビキタスギガビット、確定的エクスペリエンス、超自動化であると考えている」と述べました。

Wang Tao speech

オールシナリオ向けインテリジェントコネクティビティソリューションを発表する汪 濤(デビッド・ワン)

インテリジェントツインから生まれる接続性に関する5つの新しい要件

インテリジェントインタラクション、インテリジェントコネクティビティ、インテリジェントハブおよびインテリジェントアプリケーションは、インテリジェントツインズを構成する4大要素であり、なかでもインテリジェントコネクティビティはインテリジェントツインズの根幹をなすものです。インテリジェントツインに求められるインテリジェントなコネクティビティ要件にはどのようなものがあるのでしょうか。

インテリジェントツインの接続シナリオには3つのタイプがあります。1つはAIクラスタサーバーやクラウドデータセンターの接続など、インテリジェントハブ内の接続性です。2つ目は、インテリジェントハブとインテリジェントインタラクションデバイスとの接続です。いわば「脳」と「四肢」を接続します。3つ目は、AIカメラ、4Kドローン、ロボットアームなどのインテリジェントなインタラクション機器間の接続です。

インテリジェントツインには、接続性に関する5つの要件として、高信頼性、パケットロスゼロ、差別化されたサービス、リアルタイムの高帯域幅、スマートなO&Mがあります。

これらの要件を満たすため、今回、ファーウェイはインテリジェントコネクティビティの3つの特徴を定義しました。

第一の特徴、ユビキタスギガビット。帯域幅の能力は接続の基礎となるものです。AIカメラ、ドローン、産業用カメラおよび産業シナリオ向けVR、ARアプリケーションが広く活用されるようになるに従い、ユビキタスかつシームレスなカバレッジのユビキタスな接続機能が基本的な要件となります。

第二の特徴、確定的エクスペリエンス。インテリジェントツインズが接続する主な対象は物であり、製造業での活用がメインになりますが、そのシナリオは多岐にわたります。例えば、深セン空港では2019年の毎日のピーク時には平均1秒未満で1機の飛行機が離着陸しており、ネットワークのリアルタイム保護は非常に重要です。電力企業は99.9999%以上の高い信頼性を確保し、1戸当たりの年間平均停電時間が2分間を超えないことを保証する必要があります。それゆえ、確定的ネットワークでなければ、企業業務の安全性と信頼性を保証することができません。

第三の特徴、超自動化。 産業のインテリジェント化が進んだ結果、サービスの種類、ネットワークの規模と複雑さが倍増し、ネットワークのO&Mがますます困難になっています。ビッグデータとAIの導入により、従来の手動操作と半自動O&Mから超自動化されたO&Mへの移行を実現し、簡単なことは人間が行い、複雑なことにAIを活用することができます。

ファーウェイのオールシナリオインテリジェントコネクティビティソリューション

ファーウェイのオールシナリオ向けインテリジェントコネクティビティソリューションは、技術において、インテリジェントインタラクションデバイスにユビキタスギガビット接続を提供し、高速大容量、低遅延の接続要件を満たします。またAIの導入によりネットワークの確定的エクスペリエンスと自動化されたO&Mを実現します。ネットワークにおいては、インテリジェントツインズ向けに、キャンパス、データセンター、WAN、セキュリティなどのネットワークレベルソリューションを提供します。産業においては、インテリジェントインタラクションとインテリジェントハブの連携に業界のノウハウを組み合わせ、産業向けのシナリオベースのインテリジェント化ソリューションを構築します。

  • 5Gインテリジェントコネクティビティ領域における、Gbpsの上り通信速度、20msの低遅延、サブメーター級の測位を実現

業界のインテリジェント化に向けて、ファーウェイは、5Gインテリジェントコネクティビティアップリンク機能、レイテンシーとポジショニングなどのイノベーションを継続していきます。例えば、スマートマニュファクチャリングの高解像度ビデオバックホールシナリオにおいて、ファーウェイはスーパーアップリンクSUL技術を導入し、Gbpsの上り回線速度を実現しました。港湾などのリモートコントロールといったシナリオにおいて、ファーウェイは事前スケジューリングやmini-slotなどの特性を導入することで、20ms低遅延を実現し、港湾におけるクレーンのリモートコントロールを完全な手動操作から90%自動化することに成功しました。スマートマニュファクチャリングシナリオでは、UTDOAとより広いスペクトル帯域幅を使用することにより、サブメーターレベルの測位機能を実現し、さらにマニュファクチャリングパークの生産効率と管理効率を包括的に向上させます。

  • スマートIPネットワーク領域における、あらゆるサービスの超広帯域、ロスレスを実現

ファーウェイのスマートIPネットワークは、デバイス、ネットワーク、クラウドという3層のAIアーキテクチャをベースとするものであり、キャンパス、WAN、データセンターのネットワークソリューションを2.0にアップグレードすることを可能にします。

ファーウェイCloudCampus 2.0ソリューションは、あらゆる端末やアプリケーションのギガビット接続を実現し、ネットワークリソースのスマートアロケーション、キャンパスネットワークをGbitのオールワイヤレススマート化時代へと導きます。ファーウェイCloudWAN 2.0ソリューションは、マルチクラウド、クラウドネットワークの連携を実現し、差別化された要件を確保することで、WANをオールサービスのスマート化時代へと導きます。ファーウェイCloudFabric 2.0ソリューションは、データセンターネットワークのパケットロスゼロを実現し、AIの計算能力とストレージ効率をいずれも30%以上向上させ、データセンターネットワークをスマート時代へと導きます。

  • F5Gスマートオールオプティカルネットワークにおける、超広帯域相互接続、エラスティックパイプラインを実現

F5G時代に向けて、ファーウェイはスマートオールオプティカル戦略を提案しています。

オールオプティカルキャンパスソリューションを構築し、広帯域幅への接続を実現し、4Kカメラ、VR、ARなどの新たなサービスニーズを満たします。また、マルチレート伝送のニーズを満たし、効率を大幅に向上させます。

さらに、オールオプティカルデータセンター相互接続ソリューションを構築し、ワンクリックでの高速サービス展開、エンタープライズシナリオで「プラグアンドプレイ」を実現します。

この戦略を通じて、ファーウェイはネットワークエッジへの光接続の拡大に取り組み、あらゆる人、家庭、組織に究極のサービス体験を提供します。

企業向け自動運転ネットワークソリューション(ADN)を発表

ファーウェイ自動運転ネットワークソリューションはネットワークのインテリジェント化によりネットワークエレメント、ネットワークおよびクラウドという3層のAI機能の相乗効果を活かして、ネットワークの自動化、自動修復および自動最適化を実現し、産業デジタル化サービスと自動O&Mを可能にします。

ネットワークエレメント+AI: AIをネットワークエレメントに搭載し、デバイスをスマートデバイスにアップグレードすることで、ネットワーク全体により高いセンシング能力と処理能力をもたらします。

ネットワーク+AI: AIを利用してネットワーク管理を再構築し、スマート制御システムを介してネットワークのデジタルツインを構築することで、自動展開、事前シミュレーション、事後チェック、予防予測およびプロアクティブな最適化などのネットワークの動的制御と閉ループを実現します。

クラウド+AI: クラウド上でネットワークAIトレーニングとモデルサービスを提供し、引き続きデバイスとネットワーク上に既に搭載されているソフトウェアシステムおよびAIモデルをアップグレードすることで、より多くの自動運転機能の獲得を図り、ネットワーク全体をさらにスマート化していきます。

今回のイベントにおいて、深セン空港、中国南方電網と浦発銀行はそれぞれファーウェイインテリジェントコネクティビティの交通、電力および金融産業での活用事例を披露しました。

汪は、次のように講演を締めくくりました。「ファーウェイは、過去40年において、ネットワークに接続されていない地域や人々の通信事情の改善のために努力してきました。今後40年は、インテリジェントコネクティビティを備えた産業向けインテリジェントツインズの構築に取り組んでまいります」


HUAWEI CONNECTについて
2020年9月23-26日(上海)、第5回となるHUAWEI CONNECTが上海で開催されました。HUAWEI CONNECTはお客様とパートナーを支援するオープンプラットフォームとして、業界のオピニオンリーダーやビジネス関係者、専門家、パイオニア企業、エコシステムパートナー、アプリケーションサービスプロバイダー、開発者など、ICT業界の有識者、関係者が一同に集まり、業界のデジタル化の方向性と未来について議論する場を提供しています。 またICT分野の先進技術、製品、ソリューション、最新の協業成果を展示し、成功事例を共有する場となっています。大会は、すべての関係者に利益をもたらし、あらゆる産業に新たな価値を生み出していくことを目指しています。

イベントの詳細はこちらを御覧ください。
https://www.huawei.com/en/events/huaweiconnect2020/
https://e.huawei.com/jp/huaweiconnect2020

※本参考資料は2020年9月24日(現地時間)に中国上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。