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マレーシア通信大手マクシス、ファーウェイと5Gネットワーク整備で合意

2019.10.10

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)とマレーシア通信大手マクシスは10月3日、5Gネットワークの展開に関する契約を締結し、マレーシアにおけるさらなる通信環境の向上に向けた一歩を踏み出しました。調印式はマレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相の立会いのもと、プトラジャヤにあるペルダナリーダーシップ財団にて執り行われました。

マクシスの最高経営責任者 ギョクハン・オギュット氏(Gokhan Ogut)とファーウェイ・マレーシアの最高経営責任者 袁明(マイケル・ユアン)がそれぞれの代表として契約書に署名しました。

首相に同行したEddin Syazly Shith通信・マルチメディア副大臣、および、マレーシア通信・マルチメディア委員会のEncik Al-Ishsal Ishak議長、さらにマクシス ラジャ・アルシャド会長、ファーウェイ常務取締役兼通信事業者向けネットワーク事業グループCEO 丁耘(ライアン・ディン)、ファーウェイ南太平洋リージョン プレジデント 劉宏雲(ジェフ・リュー)も調印式に同席しました。

5G調印式に臨むマクシスとファーウェイ

今回の合意は、マレーシアの人々と企業に価値をもたらす最高の5Gイノベーションの実現を目指すマクシスの取り組みにおいてマイルストーンとなります。5Gは通信速度が最大10Gbpsに達し、堅牢性、低遅延、通信速度、信頼性のいずれにおいても最先端の水準を実現する最速のネットワークです。

マクシスは今回の合意にあたり、長年のネットワークパートナーであるファーウェイと協力してマレーシアで5Gを展開することを表明してきました。ファーウェイはこの合意の一環として4G(LTE)、5G無線設備とサービスを提供することで、マクシスは5G技術の導入に加え、既存のLTEネットワークを5Gに向けてアップグレードすることが可能となります。マクシスはまた従来の投資と実績を活用することで、周波数割当後は速やかに5Gサービスを展開することが可能となります。

マクシスはさらに、ファーウェイの5Gに関する洞察、標準、製品・ソリューションなどを活用することで、マレーシアでスムーズに5Gを展開・運用し、新たなユースケースの導入を加速することができます。ファーウェイも強力な専門家チームを編成し、5Gネットワークの構築、運営、保守に関して一連の技術トレーニングプログラムでマクシスを支援します。

マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相は次のように述べています。「先進技術が我国の発展に及ぼす影響は極めて大きく、とりわけインダストリ-4.0が到来するなか、遅れをとるわけにはいきません。5Gはすべての人をつなぎ、製造業や農業、ヘルスケア等の主要産業を変革し、マレーシアが国際的な競争力を維持するための重要な推進力になることに疑いの余地はありません。マレーシアのテクノロジーエコシステムの発展をサポートするには、世界的企業と現地ベンダーの協業が重要です。マクシスとファーウェイがこの環境を活用し、マレーシアのデジタル経済の発展を支えていることを喜ばしく思います」

マクシスのラジャ・アルシャド(Raja Arshad)会長は次のように述べています。「次世代の接続技術の素晴らしい未来に向けて準備を開始した今日の日は、マクシスのみならずマレーシアの全国民にとっての大きな節目です。本日の調印式は、マレーシアで5Gを加速するというマクシスの取り組みと努力が大きな一歩を踏み出したことを示しています。世界的なテクノロジーリーダーであり、長年のパートナーであるファーウェイと協業できることを嬉しく思います。ファーウェイの5Gにおける知見、専門性、技術は、マレーシアを主導する統合ソリューション企業になるという当社の目標を後押ししてくれるでしょう。国家アジェンダとして5Gを推進するうえで重要な役割を担ったマレーシア政府に感謝の意を表すると同時に、この5Gプロジェクトの推進にあたり、引き続き通信・マルチメディア省およびマレーシア通信・マルチメディア委員会と協力していきます」

ファーウェイの丁耘(ライアン・ディン)は次のように述べています。「マレーシアは、通信環境未整備部分の整備、新しいICTインフラの採用で大きな進歩を遂げています。5Gテクノロジーの展開により、マレーシアでは今後急速にデジタル変革が進んでいくでしょう。また、5Gにより、サプライチェーンを網羅するエンドツーエンドのソリューションとなるIoTの導入が加速し、スマート国家を構築するうえで欠かせない役割を果たしていくでしょう。あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現するというファーウェイのビジョンはマレーシア政府と一致しています。マクシスはマレーシアに新技術を導入することにおいて、これまでも常に先陣を切ってきました。4Gを初めて市場に投入し、通信速度、パフォーマンス、エクスペリエンスにおいてトップレベルを維持し、そのために莫大な投資を続けてきました。その実績はマレーシア通信・マルチメディア委員会が2018年に発行したネットワークパフォーマンスレポートやその他の第3者調査が証明するところです。ファーウェイは世界各地で多くの通信事業者の5G展開をサポートしています。通信事業者と共に5Gアプリケーションを生み出すべく、通信事業者および業界パートナー向けのプラットフォームを築き、5Gに関する長年の知見と見識を提供しています。ファーウェイは10年以上にわたりマクシスと協業し、マクシスがマレーシアで通信ネットワークのリーディングカンパニーとなる後押しをしてしてきました」

マクシスのこれまでの5Gの取り組み

マクシスの5Gとの関わりは長く、過去数年にわたり、同社のテストラボで5Gテクノロジーを検証し、トライアルを実施してきました。また、ギガビット級の通信速度に対応するため、同社の伝送ネットワークをアップグレードすると同時に、5Gテクノロジーの容量需要に対応する柔軟性とスケーラビリティを実現するため、コアネットワーク機器の仮想化を行ってきました。

マクシスとファーウェイは今年2月、本格的な5G試験に向けて提携する覚書を交わしました。これに続きマクシスはマレーシアで初となる5Gライブトライアルを開始し、3Gbps近くのダウンロード速度を記録しました。またプトラジャヤでのMCMC’s #5GMalaysia showcaseに参加し、5Gを活用することで政府や企業が情報に基づいた意思決定を行うことができることを示すデモを実施しました。最近の例では、マクシスとファーウェイはクチンで開催されたIDECS 2019において5Gのショーケースを披露しました。

※本参考資料は2019年10月3日(現地時間)にマレーシア・クアラルンプールで発表されたプレスリリースの翻訳版です。