ファーウェイ、自動駆動モバイルネットワーク向けの一連のソリューションを発表
- 5Gの迅速な実現へ向けて
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は2月21日、英国・ロンドンで開催されたMWC Barcelona 2019開催前の事前ブリーフィングにおいて、5G時代のスムーズなネットワーク構築を実現する自動駆動モバイルネットワークに向けた一連のソリューションを発表しました。
昨年、世界各地の複数の通信事業者が5G展開計画に着手しました。5G展開は、市場の想像を超えたスピードで進んでいます。全世界のユーザー数は3Gでは10年以内、4Gでは5年以内に5億人に達しましたが、5Gではわずか3年と予測されています。通信システム機器と端末が同時に成長・成熟することはモバイル通信業界において初めてのことです。
通信事業者が5Gネットワーク展開に対して抱いている主な懸念は、ネットワークの複雑性とOPEXの増加です。通信事業者がこうした課題に対応できるように、ファーウェイはMBB自動化エンジン(MBB Automation Engine、 MAE)と強力なコンピューティング能力を備えた基地局「BTS5900シリーズ」など、自動駆動モバイルネットワークに向けた一連のソリューションを発表しました。こうした製品では、最適なO&M効率、リソース効率、省エネ効率、卓越したユーザー体験を提供することで、通信事業者があらゆるシナリオで自動化を実現し、OPEXを削減して5G構築を加速できるように支援します。
自動駆動モバイルネットワークに向けた一連のソリューションを発表した
ファーウェイ ワイヤレスソリューション部門 最高マーケティング責任者 周躍峰
モバイルネットワークの頭脳として、MAEは無線ネットワークの自動化を実現する管理・制御エンジンとなります。MAEにより、ネットワークエレメント指向のO&Mからシナリオ指向のO&Mへの移行、さらにはシンプルなネットワーク管理フレームワークからネットワークの管理と制御の統合への移行を実現します。クラウドデータプラットフォーム、強力なネットワーク予測、推論能力に基づいて、MAEは通信事業者のネットワークの展開、保守、最適化、サービスプロビジョニングの要求に応じてシナリオ指向の各種ソリューションを提供します。また、各プロセスに対するエンドツーエンドの閉ループの自動化も実現します。
こうした一連のソリューションは、コンピューティング能力を8 TFLOPSに高め、無線ネットワークの自動化にも対応した基地局「BTS5900シリーズ」などで構成されます。こうした製品は無線リソースの正確な管理と強力なコンピューティングの両方を備えており、シナリオごとの管理・制御の自動化実現を支援します。
5G時代では、MBBネットワークの高速化にともない、基地局は無線リソースをより正確に管理し、リソース利用率を最大化する必要があります。例えば、チャネル状態の管理においては、チャネル状態を示す要素が増えますが、チャネルの変化傾向をリアルタイムで照合・予測できるため、即座に適切なコーデックレートを使用できるようにチャネルを調整可能です。
基地局で管理される無線リソースの状態は0.1ミリ秒ごとに変化するため、正確な管理と計算をきわめて短時間で完了しなければなりません。処理時間をより短くするには、より高いコンピューティング能力が求められます。そのため、正確な管理を実現するには、強力なコンピューティング能力が必要です。
MAEと、より強力なコンピューティング能力を備えた基地局「BTS5900シリーズ」との間のマルチレイヤーの連携により、あらゆるシナリオにおける自動化が可能になります。これにより、O&M効率を10倍向上できるうえ、ユーザーが体感するデータ通信速度を30%向上し、消費電力を30%削減できます。
ファーウェイ ワイヤレスソリューション部門 最高マーケティング責任者 周躍峰(ピーター・ジョウ)は次のように述べて基調講演を締めくくりました。 「ファーウェイは多くの通信事業者と協力しています。こうした取り組みを通じて、ファーウェイの自動化ソリューションは、一部の主要なシナリオで自動化の価値をもたらしはじめています。ファーウェイは複雑な課題を引き受け、シンプル化を実現することに注力しています。自動化は無線通信業界の発展における新たな方向性です。ファーウェイは業界と連携して無線通信分野における自動化機能を継続的に開発し、モバイルネットワークの自動化プロセスを促進することで、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現します」
ファーウェイは2 月25~2 月28 日までスペイン・バルセロナで開催中の「MWC 2019」において、最新の製品・ソリューションをFira Gran Viaのホール1(ブース番号1H50)、ホール3(3I30)、ホール4(イノベーションシティゾーン)、ホール7(7C21、7C31)で披露します。B2B事業の展示に関する詳細はMWC 2019特設サイト(英語、http://www.huawei.com/mwc2019/)をご覧ください。
※本参考資料は2019年2月21日(現地時間)に英国・ロンドンで発表されたプレスリリースの翻訳版です。