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ファーウェイ、5Gネットワークをシンプル化する 世界初の5G基地局向けコアチップを発表

2019.01.24

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は本日、第5世代移動体通信(5G)基地局向けに設計された世界初のコアチップ「Huawei TIANGANG(天罡、北斗七星の意)」を発表しました。2月25日に開幕するモバイル業界最大の展示会「Mobile World Congress(MWC)2019」(スペイン・バルセロナ)に先立ち中国・北京で開催した発表会で、ファーウェイは5Gネットワークのシンプル化と世界各地における大規模な展開を支える革新的なチップセットを披露しました。ファーウェイは現在までに、グローバルで30の5G ネットワーク構築に向けた商用契約を締結し、2万5,000局の5G基地局を出荷しています。

ファーウェイ専務取締役兼通信事業者向けネットワーク事業グループCEO丁耘(ライアン・ディン)

ファーウェイは複雑な課題は自社で引き受け、お客様にはシンプルさをお届けすることに注力し、継続的な技術革新に向けて多大な投資を行ってきました。同社のエンドツーエンドの5Gチップセットはすべての標準規格ならびに周波数(Cバンド、3.5GHz、2.6GHz)に対応することで、お客様による優れた無線およびマイクロ波サービスの実現を支援します。ファーウェイ専務取締役兼通信事業者向けネットワーク事業グループ 最高経営責任者(CEO)の丁耘(ライアン・ディン)は次のように述べています。「ファーウェイは長年にわたって基礎科学と技術に投資し、5Gの大規模な商用化に必要な主要技術において業界初のブレークスルーをいくつも成し遂げてきました。私たちは現在、通信事業者によるシンプルな5Gネットワーク構築と運営管理を実現することで、エンドツーエンドで5Gネットワークを支える能力において、業界を牽引しています。世界の5G展開をリードし、成熟した産業エコシステムの構築を進めているのです」

ファーウェイは本日の発表会で、インテグレーション、コンピューティング性能、周波数帯域でブレークスルーを実現した業界初の5Gコアチップ「Huawei TIANGANG」を発表しました。本コアチップは、アクティブPAとパッシブアンテナアレイを小型アンテナに高度に統合し、従来品に比べ2.5倍に相当する高いコンピューティング容量を誇るほか、最新のアルゴリズムとビームフォーミング技術を活かすことで、1つのコアチップで業界で最も多い64チャネルの周波数帯域に対応します。また、将来の5Gネットワーク展開を視野に入れ、200Mhzという広帯域にも対応します。

本コアチップはアクティブアンテナユニット(AAU)に革新的な改善をもたらし、5G基地局の小型化(従来品に比べて50%)、軽量化(同23%)、低消費電力化(同21%)に貢献します。さらに基地局設置に必要な時間も4G基地局に比べて約半分になるため、通信事業者による基地局サイトの獲得や設置コストなどの課題の解決にもつながる見通しです。

世界各地での迅速・大規模な5G展開に向けて、シンプルな5Gソリューションを提供

ファーウェイは2018年に商用5Gネットワークの展開支援を開始し、フルレンジの商用5G製品の提供、フィールド試験ならびに検証、大規模な商用展開において、業界をリードしています。2018年末現在、ファーウェイは中国国内で、同社5G製品に関するプレ商用試験ならびに検証をすべて完了し、商用展開に向けた体制を整えています。

ファーウェイの5G基地局は、すべてのユニットにブレード型のフォームファクターを採用することで、異なるモジュールの統合を可能とし、ブロックのようにシンプルかつ容易に5G基地局を設置できるようにしています。2019年1月9日、この技術革新と統合モジュラー設計が評価され、同製品は中国の「2018年度国家科学技術進歩賞一等賞」を受賞しました。

ファーウェイ 5Gプロダクトライン プレジデントの楊超斌(ヤン・チャオビン)は次のように述べています。「あらゆるシナリオに対応したファーウェイのシンプルな5G製品は、究極の性能とユーザー体験を実現します。これらの製品の提供を通じて、通信事業者によるネットワーク展開と運用管理効率を大きく向上し、4G時代よりもネットワーク展開を容易にします」

自動運転ネットワーク向けAI

ファーウェイはまた、本日の発表会でAIを活かした世界初のデータセンタースイッチを発表しました。同スイッチはイーサネットを介したパケットロスをゼロにし、エンドツーエンドでの遅延を10ミリ秒以下に抑えるという、業界をリードする性能を誇ります。さらに、CPUを2基搭載した2WAYサーバー25台分のコンピューティング容量を実現する一方で、消費電力は8ワット以下となっています。

加えて、自動運転向けネットワークを実現するAI技術を発表したほか、通信事業者による電力効率、ネットワーク性能、運営管理効率、ユーザー体験の最大化を支援するSoftCOM AIソリューションも披露しました。

本発表会にはファーウェイ 取締役兼コンシューマー事業グループ 最高経営責任者(CEO)余承東(リチャード・ユー)も登壇し、世界最高速のマルチモード5Gデバイスチップと商用製品を発表しました。

ファーウェイは「MWC 2019」において、最新の製品・ソリューションをFira Gran Viaのホール1(1H50)、ホール3(3I30)、ホール4(イノベーションシティゾーン)、ホール7(7C21、7C31)で披露します。詳細については以下のウェブサイト(英語)をご覧ください。

http://www.huawei.com/mwc2019/


本参考資料は2019年1月24日(現地時間)に中国・北京で発表されたプレスリリースの翻訳版です。