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ファーウェイ、データセンターレベルの次世代コンバージド分散型ストレージ「FusionStorage 8.0」を発表

2019.03.04

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)はMobile World Congress 2019(MWC19、2月25日~28日、スペイン・バルセロナ)で、データセンターレベルの次世代コンバージド分散型ストレージ「FusionStorage 8.0」を発表しました。成熟したエンタープライズグレードのストレージとパブリッククラウド能力を活かし、通信事業者や金融機関などの各業界の企業がクラウド移行への課題に容易に対処できるように支援します。

ファーウェイ ITプロダクトライン インテリジェントストレージ&データ管理部門プレジデント 孟広斌

IoT、5G、クラウド、AIなどの多くの最先端技術を扱うには、サイロ化した従来の集中型ストレージでは拡張性と管理の面で課題があります。こうしたなか、異なるモデル間の多数のギャップを解消し、各種アプリケーションを一元的に保存・管理するほか、TCOを削減し、デジタルプラットフォームのサービス効率を向上できる新たな種類のストレージが求められています。

クラウド環境がますます複雑化するなか、ファーウェイの「FusionStorage 8.0」は1つのストレージシステムでブロック、ファイル、オブジェクト、HDFS、データベースの各種プロトコルに対応します。また、あらゆるシナリオにおける多様なワークロードを管理可能です。データの生成から災害復旧(DR)、分析やアーカイブまで、データのライフサイクル全体の管理をサポートし、オンプレミス/オフプレミスにおける自由なデータの移動を保護すると同時に、一貫したユーザー体験を保証します。

ミッションクリティカルなワークロードをサポートする業界初の分散型ストレージ

「FusionStorage 8.0」は、企業のミッションクリティカルなワークロードをサポートするための業界初の分散型ストレージシステムです。1つのクラスタで最大4,096ノードまでスケールアウトできるうえ、数千万IOPSを実現できます。また、エンタープライズグレードのストレージチップと高速化技術「FlashLink®」によってノードとSSDのより効率的な連携が可能となり、0.5ミリ秒まで遅延を短縮し、最先端のパフォーマンスを提供します。こうした画期的な技術は高速なI/O応答性が求められる通信事業者の基幹系データベースや金融業界のシステムに最適であり、企業のミッションクリティカルなワークロードに対し高速性と安定した稼働を保証します。

「FusionStorage 8.0」はまた、ストレージ製品で実績のあるファーウェイの「HyperMetro(Active- Active構成)」ソリューションにより、ソリューションレベルで99.9999%の信頼性を実現し、仮想化とデータベースというシナリオで処理の継続性を保証します。さらに、秒単位の目標復旧地点(Recovery Point Objective、RPO)をサポートする業界唯一の非同期のレプリケーション技術を提供し、データセンターでの業務継続性を実現します。ファーウェイ独自の自己適応型の重複排除と圧縮機能により、「FusionStorage 8.0」は仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)環境でも最大5対1のデータ削減率を実現できます。これにより、ユーザーのストレージ所要量の削減に貢献します。

5つの側面における統合化

従来のストレージとあわせてパブリッククラウドサービスとチップを提供する唯一のベンダーであるファーウェイは、この分散型プラットフォームにエラスティックな拡張性、エンタープライズグレードの広範な機能、チップ最適化機能を統合し、あらゆる業界でのデータセンターレベルの統合化を支援します。

「FusionStorage 8.0」は、①プロトコルを統合することでワンストップでの展開を実現し、異なるプロトコルを利用した場合に発生するサイロ化を解消するほか、TCOを30%削減し、リソース利用率を向上します。②ミッションクリティカルなワークロードを統合することで、1台のストレージシステムで基幹系アプリケーションと新たな企業向けアプリケーションの両方をサポートします。③シナリオを統合することで、1台のストレージシステムでデータの生成、使用、管理からバックアップやアーカイブまでのライフサイクル全体を通じたデータの管理が可能になります。④クラウドを統合することで、1つのプラットフォーム上でエッジ、プライベートクラウド、パブリッククラウドの統合を実現し、一貫したユーザー体験を提供します。⑤管理を統合することで、一元的なインテリジェントプラットフォームでO&Mと運用の統合を実現し、データインテリジェンスと価値の創出を実現します。

「FusionStorage 8.0」はこのような5つの統合化機能により、「One Data Center, One Storage (1つのデータセンターを、1つのストレージで)」という目標を達成し、ストレージデバイスモデルの簡素化、管理の複雑性の解消、データ利用コストの削減、オンプレミス/オフプレミス間の自由なデータの移動と共有を実現します。さらに、「Ever New Device Service」はサービス断のリスクを解消できるうえ、データ移行を不要にします。

ファーウェイの「FusionStorage」を導入しているチャイナ・モバイル遼寧(中国移動遼寧)は、合計10ペタバイト以上の容量を展開していますが、4年以上にわたって一度も障害が発生したことがなく、データベースシステムの性能も向上しています。さらに、100テラバイトの運用分析データの処理時間を10時間からたった2時間へと大幅に短縮し、サービスの常時稼働を保証しています。

ファーウェイ ITプロダクトライン インテリジェントストレージ&データ管理部門プレジデント 孟広斌(メン・ガンビン)は次のように述べています。 「データセンターは従来のサイロ型のアーキテクチャからクラウドレディな形へと移行しています。次世代ストレージである『FusionStorage 8.0』は5つの統合化機能を活用して企業データ間の障壁を取り除きます。この製品はミッションクリティカルなワークロードをサポートする業界初の分散型ストレージであり、『One Data Center, One Storage (1つのデータセンターを、1つのストレージで)』という目標を実現し、デジタル化への飛躍をこれ以上ないほど容易にします。ファーウェイの完全分散型クラウドストレージ『FusionStorage』は、世界各地の数千社に利用されています」

本参考資料は2019年2月25日(現地時間)にスペイン・バルセロナで発表されたプレスリリースの翻訳版です。