ファーウェイ、通信事業者のデジタル運営を支援するサービス 「AUTIN」を発表
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、2月26日から3月1日までスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress (MWC) 2018で、複雑でハイブリッドなICT環境に直面する通信事業者のデジタル運営を支援する、通信ネットワーク運営に関するコンサルティングおよびSaaS「AUTIN」を発表しました。「AUTIN」は自動化(AUTomation)とインテリジェンス(INtelligence)により、デジタル時代に向けた通信ネットワークの運営を再定義します。
ファーウェイの「AUTIN」は、権威ある賞を受賞した同社のオペレーションウェブサービス(OWS)をベースに構築され、インテリジェントなネットワーク運営に向けて新たな機能と機械学習を採用しています。ビッグデータとAIを活用し、通信事業者が受動的な運営から能動的な運営へ、さらには予測に基づく運営へと移行できるよう支援します。また、特定のベンダーや技術に固定されることなく、常に変化する事業環境で複数の技術やサービスの併用を可能にします。
「AUTIN」を発表するファーウェイ サービス保証・マネージドサービス部門ディレクター 沈恵豊
「AUTIN」は、従業員・サービスデスク管理、オペレーションインテリジェンス、障害管理、自動アラーム挙動検出といった用途に包括的に対応し、これらすべてのアプリケーションが事前に組み込まれています。「AUTIN」独自の特徴のひとつに、運用スタッフが日常業務を自動化できるようアプリを構築できる点があります。900を超えるアプリにアクセスでき、ネットワーク運営に関するファーウェイのさまざまなベストプラクティスを提供します。柔軟な構成により、通信事業者は各社の運用要件に合った用途やアプリを選択できます。MWC 2018では「AUTIN」機能を紹介するデモも披露されました。
ファーウェイ サービス保証・マネージドサービス ディレクター 沈恵豊(デイビッド・シェン)は次のように述べています。「『AUTIN』の発表はファーウェイにとって新たな章の始まりです。通信事業者は、業界をリードする当社のデジタルプラットフォームにアクセスでき、自動化やAIといった新機能を利用できます。『AUTIN』は単純な反復作業を自動化することで手作業を軽減するため、日々の業務の整合性を高め、従業員はより重要な業務に専念できます。また、リアルタイム分析と、根本原因分析を通じた迅速な障害解消により、実用的なインサイトを提供します。運用を完全に可視化できることで、業務配分が最適化され、基地局への訪問回数も減り、人員を有効活用できます。当社のビジョンは、ファーウェイのパートナー、サードパーティ、そしてすべての業界によるエコシステムを構築することです。こうしたコミュニティは、新たなサービスやイノベーションを通じて大きな価値を創出する一助となり、通信業界全体に恩恵をもたらすことになるでしょう」
「AUTIN」は、ファーウェイが世界各国で160を超える通信ネットワークの運用管理を通じて蓄積してきた知識、経験、イノベーション、ベストプラクティスを集約したものです。「AUTIN」は通信事業者がデジタルサービスプロバイダーへと変革するプロセスを加速します。インターネット業界など他業界からの革新的なアイデアを取り入れることで、通信事業者が反復的手作業の多いサイロ化した運用から脱却し、自動運用に移行できるよう支援します。これを支えるのが、新たな文化とマインドセットを身に付け、分析と機械学習機能を備えたデジタルプラットフォームを活用できるデジタル人材です。
英調査会社オーバム(OVUM)によれば、通信事業者の60%以上が、サイロ化した運用支援システムが乱立し、デジタル時代のニーズに対応するのが困難または不可能と回答しています。さらに、約70%が一元的なデータソースを所有しておらず、60%が運用全体を見通すことができない状態にあると答えています。英調査・コンサルティング会社のアナリシスメイソン(Analysys Mason)によれば、通信業界は今、大きな転機を迎えています。通信事業者は重要なデジタル変革に向けた取り組みを始めており、NFV/SDN、IoT、5Gへの対応もこれからです。しかし現在のネットワーク運営モデルでは、こうした戦略的変革に向けた取り組みで成果をあげることは困難です。通信事業者が必要としているのは、現在の物理的ネットワークだけでなく、今後のハイブリッドな仮想ネットワークへのインフラストラクチャ移行にも適応できる、将来性のあるソフトウェア主導の運営モデルなのです。
ファーウェイはMWC 2018で、Fira Gran Via のHall 1(ブース番号1J50、通信事業者向けネットワーク製品・ソリューション)、Hall 3(ブース番号3130、スマートデバイス製品)、Hall 4 Innovation Cityゾーン(ワイヤレスXラボ)で展示しました。詳細は、MWC 2018 特設サイト(英語、www.huawei.com/mwc2018)をご覧ください。
※本参考資料は2018年2月26日(現地時間)にスペイン・バルセロナで発表されたプレスリリースの翻訳版です。