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ファーウェイ、北米初の5G WTTx対応CPEを使ったトライアルを開始

2018.02.20

新たなトライアルで5Gをラボからリビングルームへ

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は2月14日、新たなユーザー宅内装置(CPE )を使った第5世代移動体通信(5G) WTTxサービスのユーザートライアルを開始したと発表しました。本トライアルはカナダで急速に成長する通信事業者であるテラスと共同でバンクーバーに設置した5Gリビングラボにおいて、3GPPの標準規格に準拠して行われ、同種のトライアルとしては北米ならびに世界でも初の取り組みと見られています。

テラス 最高技術責任者のイブラヒム・ギデオン(Ibrahim Gideon)氏は、次のように述べています。「今回のトライアルは、5Gが商用化される近い将来の家庭での体験や通信ネットワークをシミュレートするもので、5G開始に向けた継続的な進化を示しています。5Gサービスは最先端のIoTデバイス、ビッグデータアプリケーション、スマートシティなど、将来利用可能となる技術により、消費者や通信事業者、また政府にも大きな価値を生み出します」

新たな5G CPEは、消費者向けに5G対応製品を市場に展開するファーウェイにとって、さらなるマイルストーンとなりました。

今回のトライアルはバンクーバー在住のテラス従業員宅で行われ、2017年6月にファーウェイとテラスが実施した5Gミリ波に関する実証試験をベースとしています。5Gトライアルシステムを利用する従業員は自宅ネットワークで光ファイバーと同等のユーザー体験を得ることができます。

トライアルでは5G対応CPEに加え、5G リビングラボの要素として構築された5G gNodeBとこれに関連する多様な技術を使用しています。28GHz帯の800 MHzを用い、3GPPで規格化が進むMassive MIMO、Filtered OFDM、ポーラー符号などの重要技術を採用しました。

5G対応無線ソリューションは消費者や企業向けサービスのラストマイルソリューションとして、FTTxを補完できる可能性があります。通信事業者は5Gソリューションを都市および郊外で展開できれば、通信事業者はコスト削減を実現し、エンドユーザーには5Gへのアクセシビリティが高まります。また、5G対応通信機器は既存の移動体通信ネットワークに比べて設置面積が小さいため、新たな基地局設置の許認可手続きの軽減につながります。

今回のトライアルは2017年12月4日に開始され、初期段階でシングルユーザーの下り通信速度が2 Gbpsに達するなど、結果は良好に推移しています。

ファーウェイ・フェロー兼ワイヤレスネットワークプロダクトラインCTOの童文(トン・ウェン)は次のように述べています。「ミリ波対応技術はカナダにおける5G技術の広域展開を確実にするうえで重要なツールです。ファーウェイの5Gソリューションと端末を用いることで、高いコスト効率で小規模な地域コミュニティを5Gでカバーすることが可能となるほか、各家庭に利便性の高い高速ブロードバンドサービスを提供できるようになります。今回のトライアはまた、統一された5G標準規格を推進し、早期商用化の基礎を築くことにもなるでしょう」

※本参考資料は2018年2月14日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。