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ファーウェイ、革新的な企業向けインテリジェンスソリューションを発表 同社のクラウドをインテリジェントな世界のイネーブラーに位置付ける

2017.09.07

ファーウェイ中国語表記華為技術、英語表記HUAWEIのクラウド事業ユニットおよびITプロダクトライン担当プレジデントである鄭葉来チェン・イエライは、『HUAWEI CONNECT 2017』の初日となる95日、同社のクラウド事業の進展を共有し、新たに革新的な企業向けインテリジェンスEnterprise IntelligenceEIソリューションを発表しました。

 

企業はクラウドコンピューティング技術によってデジタル変革を進めており、価値創出段階に入りつつあります。ファーウェイは、クラウドはお客様の継続的な価値創出を支援できてこそ成功すると考えています。今やAIは企業の競争力の源泉として広く認識されていますが、AIの研究と実用化のプロジェクトは主に単独のタスクに特化したAI技術と密接に結びついており、多くの企業のニーズを満たすことができていません。特に、サプライチェーンや製造、大企業・中堅企業向け管理システムでは、もっと複雑なAIアプリケーションが求められています。

 

鄭は次のように述べています。「クラウドはお客様が必要とするサービスを提供できなければなりませんし、AIには企業にさらなる価値を創出することが求められています。これを実現するには、独立した技術を統合して、企業による高度な利用シーンに適用する必要があります。当社はファーウェイクラウドをインテリジェントな世界のイネーブラーに位置付けています。同サービスはAIIoT、コンピューティング、ストレージの機能を備えた、より革新的でインテリジェントな企業向けクラウドサービスです。クラウドサービスを通じ、ファーウェイは長年蓄積してきた研究開発の最先端の成果を披露し、政府や企業のお客様、パートナー、開発者に提供していきます」

エンタープライズ市場向けに革新的なEIソリューションを発表した

ファーウェイ クラウド事業ユニットおよびITプロダクトライン担当プレジデント 鄭葉来


HUAWEI CONNECT 2017』において、ファーウェイは革新的な企業向けインテリジェンスソリューションを披露しました。これには、3種類のインテリジェントなクラウドサービスとヘテロジニアスなコンピューティング基盤が含まれています。 機能の概要は以下の通りです。

  • 基本的なプラットフォームサービス機械学習、ディープラーニング、グラフ解析基盤と、AIのトレーニング、リーズニング、インデックス基盤

  • 汎用のAIサービス 視覚認識API、音声認識API、自然言語APIなどのAPIサービス

  • シナリオ別ソリューション 産業のニーズに対応するためファーウェイがパートナーと連携して開発するAI、クラウドコンピューティング、IoTのシナリオ向けソリューション

  • ヘテロジニアスなコンピューティング基盤 ファーウェイのシステムエンジニアリング、チップセット、ハードウェア、下位層のソフトウェアにおいて長年にわたる経験を活かした、真に美しいアルゴリズムと驚異的なコンピューティング性能を備えた3種類のインテリジェントクラウドサービス

ファーウェイはEIを使用することで、供給予測から物流、倉庫業務、通関手続、輸送、納品にいたる自社のサプライチェーンプロセスをエンドツーエンドで最適化し、スムーズなデータフローを可能にして、インテリジェント物流を実現しました。たとえば、EIを活用したインテリジェント梱包ににより商品の特性に応じた最適な梱包ソリューションを策定したほか、EIで各コンテナーを3Dで表示することでコンテナーの利用率を全体で6%向上しました。

また、通関手続きの段階ではEIによるコンプライアンスの分析も実現しています。ファーウェイのEIテクノロジーは、過去のデータや為替の変動に基づいて異常データを特定し、異常発生時に警告を発生させることができます。これにより企業は1回で通関手続きを完了することが可能になるため、在庫超過のリスクを低減できます。倉庫業務プロセスにおいても、EIは商品を配置して仕分けする際のソリューションの策定に役立ち、商品の選別や保管スペースの選択を最適化します。これによりファーウェイは自社の倉庫業務の効率性を10%向上させました。

イベント初日の講演において、中国太平洋保険CDO(最高デジタル責任者)の楊暁霊ヤン・シャオリン氏はOCR技術を活用した保険請求処理における同社の事例を紹介しました。同社のお客様が医療文書の写真を撮影し、同社のシステムにアップロードすると、システムが自動的に文書を読み取り、体系的な請求書を生成し、請求処理を行います。OCR技術の活用により同社は人件費を50%以上削減できると予測されており、今後は画像認識とディープラーニングにおいてファーウェイとさらに緊密に連携し、保険業界が求めるソリューションを開発していく予定です。

また同日、深圳市交通警察局部長 李強リ・チャン氏は深圳市におけるインテリジェント都市交通をリードする取り組みを紹介しました。ファーウェイのAI基盤を使用することで、同局は交通違反の画像を事前に選別し、画像スクリーニングの効率を10倍向上させました。ファーウェイと深圳交通警察局が共同で開発したインテリジェント交通ソリューションは、中国道路交通安全協会から「2017年度道路交通安全革新製品賞」を受賞しています。

ファーウェイのパブリッククラウドのパートナーである、仏オレンジ傘下のオレンジビジネスサービスのCEO ティエリ・ボンノム(Thierry Bonhomme)氏も、クラウドサービス分野における同社の最新の進展を紹介しました。

このほか、ファーウェイとドイツテレコムが共同開発したパブリッククラウドの欧州原子核研究機構(CERN)による活用事例についても紹介されました。数千に及ぶファーウェイのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ノードを用い、CERNは大型ハドロン衝突型加速器(LHC)による実験にかかるコストを全体で約67%削減し、データをオンラインに上げるまでの期間を90日から15日に短縮させました。

EIソリューションの発表にあたり、鄭は信頼性やオープン性など、ファーウェイクラウドを差別化する主要なコンセプトについても説明しました。鄭によれば、ファーウェイは中立的な立場のサービス提供者になるべく尽力しています。20173月にクラウド事業ユニットを創設して以来、ファーウェイのクラウドユーザー数は238%増加し、同ユニットはデータウェアハウスサービス、先進的なDDoSサービス、CDNサービスなど、40の新規サービスをリリースしました。現在までに合計85のクラウドサービスをリリースしており、4,500を超える機能がファーウェイクラウドに追加されています。

 

今回の発表にあわせ、ファーウェイはファーウェイクラウドの新たなウェブサイト(英語<www.huaweicloud.comを公開しました。


※本参考資料は201795日(現地時間)に中国・上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。