ファーウェイ、5GとLTEのデュアル接続のライブ・デモを披露
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、GSMA※1 およびGTI※2 と共催した移動体通信技術に関する一大イベント「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」(11 月24 日、25 日、幕張メッセ)において、第5世代移動体通信(5G)とLTEネットワークの2つの移動体通信システムを同時に利用するライブデモを披露しました。同社の「CloudRAN」アーキテクチャを利用して実施したこのライブデモで、ファーウェイはシングル・ユーザーで最大21ギガビット/秒のスループットを達成しました。
今回のデモで5GとLTEのデュアル接続に成功したことは、既存のLTEネットワーク上で5G向け無線インターフェースである5G New Radio(NR)を迅速に展開することを可能とするものであり、5G導入の初期段階に対する取り組みのマイルストーンとなります。
「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」で5GとLTEデュアル接続のライブデモを披露
AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、HD動画などのサービスの拡大に伴い、超大容量・超低遅延通信による究極のユーザー体験を実現するには、5G NRを初期の段階から高トラフィック・エリアで展開する必要があります。一方、既存のLTEネットワークも3D Massive MIMOなどの新しい技術の導入で進化を続けることで、これまでの投資を活かすとともに、都市部でのネットワーク容量や周波数利用効率、カバレッジの向上をもたらすでしょう。
こうしたなか、ファーウェイのCloudRANアーキテクチャーは、複数のシステム間、異なる周波数間、サイト間、多様なサービス要件において、地域レベルでの効率的な協調とリソースの割当を実現し、5GとLTEを相互補完的に利用することを可能とします。そのため、5G導入の初期段階における5G NR活用の道を拓き、迂回時の伝送遅延とハンドオーバーを削減するとともに、強固なリンク信頼性、さらにはセル・エッジでのユーザー体験の向上を実現します。
ファーウェイ ワイヤレス・ネットワーク・プロダクトライン 最高マーケティング責任者である周躍峰(ピーター・ジョウ)は次のように述べています。 「人口密度が高く、高層ビルが乱立し、複雑な交通網を抱える都市部においても、エンド・ユーザーにユビキタスなネットワーク接続と高速なデータ通信を保証することはきわめて重要です。3GPPでは最近、5GとLTEのデュアル接続に関する標準化で大きな進展を遂げています。ファーウェイは今後も、産業パートナーとの連携を強化し、実際の利用シーンに基づいた5Gのイノベーションを進めていきます」
※1 GSMA:移動体通信産業における世界的な業界団体「GSM Association」の略称。1995 年に設立され、移動体通信事業者を中心に220 か国から1,050 社以上が参加する。
※2 GTI:移動体通信産業においてLTE TDD の普及を推進する団体「Global TD-LTE Initiative」の略称。2011 年設立。
※本参考資料は2016年11月24日(現地時間)に日本・東京で発表されたプレスリリースの翻訳版です。