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ファーウェイ、2016年度 世界接続性指標報告書を発表

2016.04.14

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は4月11日、同社の経営戦略説明会である第13回グローバル・アナリスト・サミット(4月11日~13日)において2016年度 世界接続性指標報告書を発表し、昨年1年間で世界的にデジタル化が進んだことを明らかにしました。今年で3年目となる同報告書は、日本を含む主要50か国を対象に経済のデジタル変革に向けたICT投資や展開の進捗度を測っています。2016年度版では、世界的にブロードバンド・サービスのカバーエリアと速度が大きく改善すると同時に、クラウド、ビッグデータ、IoTの各分野でも指標が改善されていることが確認されました。

2016年度版では、各国のデジタル変革における進捗を、供給、需要、ユーザー体験、そして国のデジタル化を牽引する5つの技術イネーブラー(ブロードバンド、データセンター、クラウド、ビッグデータ、IoT)の可能性などを網羅した40項目の指標に基づき評価しています。

各国の接続性は2015年に比べて平均5パーセント改善しました。50か国中、12か国が順位を上げ、4か国が順位を落としました。上位3か国は米国、シンガポール、スウェーデンが占めています。新興国のトップはアラブ首長国連邦の19位で、以下、カタールの21位、中国の23位と続きます。

順位を上げた国には、昨年から1つ順位を上げて5位となった英国、4つ順位を上げて25位となったマレーシア、2つ順位を上げて41位となったインドネシアなどがあります。マレーシアとインドネシアではブロードバンド・サービスの普及が拡大し、これによりデータセンターの構築が進みました。このブロードバンドとデータセンターという2つの基礎技術はクラウド、ビッグデータ、IoTという3つの先進的な技術イネーブラーが普及する際の基盤となります。

また、昨年の結果と同様に、接続性指標はGDPと正の相関関係を示していますが、そのGDPへの影響度は各国のデジタル変革の段階により異なりました。

2016年度版では、50 か国を次の3グループに区分しています。1つはデジタル変革への道を歩みはじめたばかりの「スターター(Starters)」で、接続性指標は20~34スコアとなります。このグループでは、デジタル・インフラがGDPに強く影響を及ぼすほどには発展していません。次に、スターターよりも強固なデジタル・インフラを持ち、接続性指標が35~55の中間層に位置するのが「アダプター(Adopters)」です。このグループは接続性指標1ポイントあたりのGDP上昇率が最も高くなることが判明しました。最後に、デジタル変革が最も進んでおり、スコアが55を超えているのが「フロントランナー(Frontrunners)」です。接続性指標1ポイントあたりのGDP上昇率はアダプターよりわずかに低くなりますが、フロントランナー層では経済のより広範なデジタル変革に向けて成熟したクラウド、ビッグデータ、IoTが整備されていることがわかりました。

2016年度版の結果から、デジタル・インフラへの投資は経済の活力、効率性、生産性を向上し、GDP上昇率と相関関係があることがわかりました。GDPをさらに押し上げるには、新たな技術に投資するとともに、政府、産業界、消費者による利用を促すことで、より高度な技術活用の段階へと進んでいく必要があります。

また、同報告書によると、接続性指標で高いスコアを獲得した国は競争力と革新性においても優れており、世界経済フォーラムが発行する「国際競争力ランキング(Global Competitiveness Index)」や米コーネル大学、仏INSEAD、世界知的所有権機関(WIPO)が共同で発行する「グローバル・イノベーション・インデックス(Global Innovation Index)」での評価と密接な相関関係が見られることも明らかになりました。

ファーウェイ コーポレート・マーケティング部門プレジデントである張宏喜(ケビン・チャン)は次のように述べています。 「世界中でかつてない革命的な変化が起きており、地球上のすべての経済が急速にデジタルへと向かっています。自国経済のデジタル変革で初期段階にある国が成長の恩恵を享受するには、ブロードバンドとデータセンターを含む長期的な技術発展計画を策定しなければなりません。また、フロントランナーに分類された国々がデジタル経済のメリットを最大化するためには、クラウド、ビッグデータ、IoT分野の技術やソリューションへの投資を拡大する必要があります」

2016年度 世界接続性指標報告書で評価した50か国は、世界のGDPの90パーセント以上、世界人口の78パーセントを占めています。

ファーウェイの2016年度 世界接続性指標報告書(英語版)は、以下からご覧ください。

www.huawei.com/gci

※本参考資料は2016年4月11日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。

<ご参考>

2016年度 世界接続性指標報告書より抜粋

世界のデジタル変革に向けたICT投資(2015年実績、2016年予測値)

世界のデジタル・サービスへの需要(2015年実績、2016年予測値)

世界のデジタル・サービス利用者数、ユーザー体験(2015年実績、2016年予測値)

デジタル・サービスを支える世界の関連特許、研究開発費、開発者数(2015年実績、2016年予測値)

2016年度 世界接続性指標 国別ランキング(日本は9位)