ファーウェイ主導の製造品質管理テストベッド・プロジェクト、インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)により承認
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、同社がハイアール・グループ、チャイナ・テレコム、中国通信院(前・中国信息通信研究院)と共同で立ち上げた製造品質管理(Manufacturing Quality Management、MQM)に関するテストベッド・プロジェクトが、このたび米インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)のステアリング・コミッティーにより承認されたことを明らかにしました。
MQMテストベッド・プロジェクトは、品質と効率の両立を目的に、IICのインダストリアル・インターネット参照アーキテクチャを適用した汎用性の高い製造品質管理方法を開発し、従来の製造設備をスマート・ファクトリーに変革することを目指しています。従来型の工場に最新のITを取り入れることで、製造能力不足、高い労働・管理コスト、品質のばらつきなど、旧式の製造設備や労働集約型の製造方式から生じる多くの問題に対処します。
ファーウェイは、次のように述べています。「MQMテストベッド・プロジェクトは、IICが承認した中国初のテストベッドとなります。私たちは同プロジェクトを通して最先端のインダストリアル・インターネット技術を用い、工場のデジタル化と現代化を進め、製品品質の均一化や生産性向上、設備のメンテナンス費用削減を目指します。ファーウェイはパートナー企業と協力し、2017年末までに同テストベッドを開発する計画です。中国が進める『中国製造2025』計画に向けてインダストリアル・インターネット技術の活用を促すため、産業パートナーとともに同テストベッド・プロジェクトを通じてサービスにおけるイノベーションとトライアルを進めていきます」
ファーウェイは、MQMテストベッド・プロジェクトにコグニティブ・コンピューティングに基づくスマートな産業データ分析ソリューションを用い、工場でのデータ処理・分析・保存を高速化していきます。従来の機械学習、ビッグデータ分析などの技術に、業界をリードするディープラーニング・アルゴリズムを統合することで、工場における生産データ分析の信頼性を確保し、稼働中設備の状態をインテリジェントに監視できるのに加え、障害診断、ステータス予測、設備に修復が必要かどうかの決定などができるようになります。
MQMテストベッド・プロジェクトの承認を受け、IICテストベッド ワーキング・グループ議長であるジョゼフ・フォンテイン(Joseph Fontaine)氏は同ステアリング・コミッティー メンバーとともに、ファーウェイ、ハイアール・グループ、チャイナ・テレコム、中国通信院に祝意を示し、ファーウェイが主導する共同チームが短期間で今回の承認を得るに至った点を高く評価しました。
IICはインダストリアル・インターネットの活用を国際的に推進する著名な団体であり、産業/ITセクターを牽引する企業など250社を超える企業が参画しています。MQMテストベッド・プロジェクトがIICの承認を受けたことは、ファーウェイとそのパートナー各社がインダストリアル・インターネットの発展に積極的に貢献し、優れた成果を収めつつあることを示しています。
※ 本参考資料は2016年3月28日(現地時間)に米国・レストンで発表されたプレスリリースの翻訳版です。