このサイトはCookieを使用しています。 サイトを閲覧し続けることで、Cookieの使用に同意したものとみなされます。 プライバシーポリシーを読む>

ドイツ・テレコムとファーウェイ、新たなパブリック・クラウド・サービス「オープン・テレコム・クラウド」の提供を開始

2016.03.17

ドイツ・テレコムは3月14日、世界最大級のIT見本市CeBIT 2016(3月14~18日、ドイツ・ハノーバー)において、同社の新パブリック・クラウド・サービスである「Open Telekom Cloud (オープン・テレコム・クラウド)」の提供を同日から開始したことを発表しました。ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)の技術提供で実現したこの新たなパブリック・クラウド・プラットフォームは、欧州のあらゆる規模の企業にオンデマンドかつ従量課金によりセキュアなクラウド・サービスを提供し、市場の急速な変化に対応できるようサポートするもので、ファーウェイはハードウェアおよびソフトウェアのソリューションを提供しています。

ドイツ・テレコムはドイツおよび欧州におけるデジタル化を牽引しています。ファーウェイは、サーバ、ストレージ、ネットワーキング、クラウドOSなどの革新的な製品・ソリューションにより、同社のパブリック・クラウド・サービスにインフラと専門的な技術サポートを提供し、欧州クラウド・サービス市場におけるドイツ・テレコムの競争力強化に貢献していきます。

ドイツ・テレコム CEOであるティム・ホットゲス(Tim Höttges)氏はCeBIT 2016において、次のように述べています。 「当社のクラウド・サービスのポートフォリオに、革新的なクラウド・サービスが加わりました。欧州の法人のお客様のデジタル化を支える重要な新サービスとなるとともに、当社にとってはクラウド・サービスにおいて欧州を牽引するプロバイダーになるという目標に向けた重要なマイルストーンとなります」

ファーウェイの輪番CEO兼取締役副会長である徐直軍(エリック・シュー)は今回の発表に際して次のようにコメントしています。 「ファーウェイとドイツ・テレコムは、クラウド・コンピューティングにおいて同じ戦略とビジョンを共有しています。また企業にサービスを提供するにあたり、豊富な経験と人材、そして優れたパブリック・クラウド技術とノウハウで献身的に取り組んでいます。両社は戦略的提携によってそれぞれの強みを存分に活かし、企業や業界全体に向けて各種の画期的なパブリック・クラウド・サービスを提供していきます。これは、OTT各社がこれまで提供してきたサービスをはるかに凌ぐものとなるでしょう。ファーウェイは、ドイツ・テレコムのような優れたパートナーとの協業により、『オープン・テレコム・クラウド』を業界全体におけるパブリック・クラウド・サービスの標準としていくことができると確信しています」

記者発表会でドイツ・テレコムによる新パブリック・クラウド・サービス「オープン・テレコム・クラウド」の提供開始についてコメントするファーウェイ 輪番CEO徐直軍

「オープン・テレコム・クラウド」はOpenStackベースのIaaSソリューションであり、ファーウェイが先進的ICT技術を提供し、ドイツ・テレコムの子会社で法人向けITサービスを提供するT-Systems が運用します。この新パブリック・クラウド・サービスにより、柔軟で低価格かつセキュアなコンピューティング、ストレージ、ネットワーク・コンポーネントといった各種サービスを迅速に提供します。今回の新たなサービスにより、ドイツ・テレコムは米国のクラウド・サービス・プロバイダーが市場の大半を占有する分野で強い存在感を示すことが期待されます。

ファーウェイのグローバル・パブリック・クラウド・ソリューション責任者である張海波(チャン・ハイボ)は次のように述べています。「ドイツ・テレコムのユビキタスなネットワークと接続性、T-Systemsの法人向けアプリケーションやサービスに対する知見と、ファーウェイの優れた研究開発力、イノベーション、経験とを融合し、お客様にサービスを提供していきます。今後も引き続き、企業や業界のニーズに応える差別化された革新的なクラウド・サービスを創出し、T-Systems の業界リーダーとしての地位向上に貢献していきます」

フランスの調査・コンサルティング会社であるピエール・オードワン・コンサルタント(Pierre Audoin Consultants、PAC)によると、ドイツを拠点としたパブリック・クラウド・ソリューションにはきわめて大きな需要があります。PACドイツ シニア・バイス・プレジデントであり、ユーザー・ビジネス&リード・アドバイザーのアンドレアス・ジルチ(Andreas Zilch)氏は次のように述べています。 「ドイツの法律に基づき、ドイツに設置されたデータセンターで、ドイツのサービス・プロバイダーにより提供されるスケーラブルかつ低コストなパブリック・クラウドは、ドイツ国内で多くの顧客を引きつけるでしょう。競争力の高いサービスと同国における法的安全性が組み合わされば、独自のセールス・ポイントとなります」

「オープン・テレコム・クラウド」では、企業はポータル画面からわずか数クリック、数分で、ITインフラやソフトウェア・ソリューションを利用することが可能です。このようにドイツ・テレコムは、各種産業のあらゆる規模の企業に拡張性の高いシンプルかつ柔軟なサービスを提供することで、お客様のビジネス・モデルのデジタル化をサポートします。

T-Systemsでクラウド・ビジネスを統括するデジタル部門責任者のAnette Bronder(アネット・ブロンダー)氏は次のように述べています。 「多くのお客様がパブリック・クラウドの利点に気づき始めており、欧州企業が提供するサービスが求められています。『オープン・テレコム・クラウド』により、シンプルさ、安全性、価格競争力を兼ね備えた、お客様が望むプラットフォームとソリューションを提供できるようになります」

独SAPはこの「オープン・テレコム・クラウド」をいち早く取り入れた企業で、かつ、サービス・プロバイダーの1社です。T-Systemsはまず同プラットフォーム上で、SAP HANAの分析技術に加え、利用頻度の高いSAPアプリケーションに必要なインフラ・サービスを提供します。こうしたサービスはパブリック・クラウドとプライベート・クラウドを自在に組み合わせて活用することも可能です。

ファーウェイ CeBIT 2016特設サイト(英語): 

http://enterprise.huawei.com/topic/2016Cebit/

<ご参考>ドイツテレコムによる発表プレスリリース(3月14日付):

The Open Telekom Cloud goes live!

T-Systemsでクラウド・ビジネスを統括するデジタル部門責任者アネット・ブロンダー氏、ファーウェイのグローバル・パブリック・クラウド・ソリューション責任者 張海波ほか

※ 本参考資料は2016年3月14日(現地時間)にドイツ・ハノーバーで発表されたプレスリリースの翻訳版です。