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ファーウェイ、IoT向けネットワーク・プランニングに関する業界初の体系的な方法論「Things Coverage」を公表

2016.12.01

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、GSMA1 およびGTI2 と共催した移動体通信技術に関する一大イベント「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」(11 月24 日、25 日、幕張メッセ)において、業界で初めてIoT向け移動体通信網の品質評価とプランニングの方法論を提言する「Things Coverage(IoT向けカバレッジ)」(PDF)を公表しました。「Things Coverage」では、通信事業者や端末メーカーからユーザーにいたるIoTエコシステム全体のレファレンスとなる定量的な基準も提示しており、IoTエコシステム内の協調によって通信事業者の迅速なネットワーク展開を可能にし、IoTがもたらす価値を最大化することを目指しています。


「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」で「Things Coverage」を発表する

ファーウェイ専務取締役兼プロダクト・ソリューション・グループ プレジデント 丁耘

通信事業者各社にとり、多種多様なアプリケーションやサービスが想定されるIoTに対応したネットワークの構築は大きなチャレンジであり、IoT向け通信サービス需要への対応と価値の最大化、高品質なIoT体験を実現するための新たなネットワーク・プランニングの方法論が求められてきました。

ファーウェイのIoT向けネットワーク・プランニングの方法論「Things Coverage」では、IoT機器の接続体験(品質)を評価する革新的な5つの基準(可用性、帯域幅、カバレッジ、遅延感度、消費電力効率)をレーダーチャートで示し、ユースケースごとに分析しています(図1)。この5つのレーダーチャートのスコアの組み合せが、スマート・メーター、コネクテッド・カー、インダストリアル向けなどの各種IoT向け通信サービスに求められる接続品質の基準値となります。ファーウェイはこれに基づき、人と同様にモノの接続へのニーズにも焦点を当てた業界初となるIoT向けネットワーク・プランニングの方法論を提言しています。また、「Things Coverage」では、ユースケースに応じてさまざまな無線接続機能を組み合わせた一連の無線モデルを示しています。こうしたモデルはネットワーク・マップにマッピングされ、各種サービスが求めるレベルが示されます。このネットワーク・マップはグリッド・レベルのカバレッジやバッテリー寿命などの主要な基準に基づき、今後のサービス・プロビジョニングの指針となります(図2)。

      

図1 IoT接続品質の5つの基準


図2 複数のモデルを統合したマルチレイヤ―・ネットワークのプランニング

ファーウェイが提言する「Things Coverage」の方法論を活用することで、通信事業者各社は既存のモバイル・ブロードバンド・ネットワーク上で個々のIoTサービスを効率的に展開することができ、同時に低コストでの運用が可能となります。また、「Things Coverage」では、サービス・プロビジョニング後も必要なサービス品質レベルを維持し、IoTネットワークの発展に合わせてサービスを追加できるよう、データ・トラフィックや消費電力を監視する際の基準も提示しています。

ファーウェイ専務取締役兼プロダクト・ソリューション・グループ プレジデントの丁耘(ライアン・ディン)は「グローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラム2016」において、「Things Coverage」の方法論とその5つのレーダーチャートによる評価体系を紹介し、スマート水道メーターでのネットワーク・プランニングの事例を紹介しました。ファーウェイは今後、通信事業者各社がネットワーク構築時に「Things Coverage」を応用できるよう支援するツールの開発を急ピッチで進める計画です。

ファーウェイは、より多くの通信事業者や垂直産業のパートナー各社と連携し、IoTネットワークを評価するための包括的なシステムやネットワーク構築時のプランニング基準を策定することに注力しています。革新的なソリューションとIoTプランニングへのオープンなアプローチを通じて、各社はより多くの情報に基づいて投資の決定を行うことができるようになります。また、効率的なネットワークの存在はIoT市場の成長にもつながります。

IoT市場は急成長しており、スマート・ホーム、ウェアラブル・デバイス、コネクテッド・カーなどにより、私たちの生活のあらゆる面で変化を起こしつつあります。広域をカバーする移動体通信網、専門性の高い人材、地域に根ざしたサービス提供の経験を持つ通信事業者は、IoTサービスの提供において重要な競争優位を有しています。各社は現在、NB-IoTやその他の新たなテクノロジーを活用し、ネットワーク容量の拡大、新たなユーザー体験の提供、さらには垂直産業との緊密な協業を通じた新規市場への参入を計画しています。

IoT向けネットワーク・プランニングの方法論「Things Coverage」を紹介したホワイトペーパー(英語)は、以下のURLからダウンロードしていただけます。

http://www.huawei.com/minisite/hwmbbf16/insights/paper-en.pdf

※本参考資料は2016年11月25日(現地時間)に日本・東京で発表されたプレスリリースの翻訳版です。