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ファーウェイ、グラフェン技術の開発に向けて英マンチェスター大学との提携を発表

2015.10.29

ジョージ・オズボーン(George Osborne)英財務相は次のように述べています。「イギリス政府は9,000万ポンド(約167億3,820万円※)を投資するグラフェンの研究開発の一環として、今年初めにマンチェスター大学に国立グラフェン研究所を正式に開設しました。本日のファーウェイと同研究所による提携は、英国のグラフェン技術におけるリーダーシップを示すとともに、イングランド北部の開発促進を目指す『ノーザン・パワーハウス』プロジェクトを実現する上で科学技術とイノベーションが果たす重要な役割を示す一例と言えます」

マンチェスター大学においてグラフェンの事業化を指揮するジェームス・ベーカー(James Baker)氏は、次のように述べています。「世界をリードするグローバル・テクノロジー企業との提携により、グラフェンは研究室から一般的に使用される製品に変わるチャンスを迎えています。今後2年間、ファーウェイと協力して家庭用電子機器やモバイル通信デバイス向け新材料を開発していくことに大きな期待を寄せています」

また、ファーウェイ取締役兼上級副社長の陳黎芳(チェン・リーファン)は次のように述べています。「英国は、基盤技術の研究開発において世界最先端の実力を有しています。多くの先進技術の開発につながる可能性を秘めた今回のプロジェクトで、ファーウェイがグローバルで進めるオープン・イノベーション・プログラム『ファーウェイ・イノベーション・リサーチ・プログラム FLAGSHIP』を通じて、マンチェスター大学と協力できることを大変嬉しく思います。マンチェスター大学は、グラフェン研究の中心地として、豊富な専門知識と技術、そしてグラフェンを扱う最高の設備を備えています。今回の提携はより“つながった”世界の構築を進め、ICT産業の未来に貢献するものと期待しています」

グラファイト(黒鉛)を構成する原子1個分の厚さの層構造を持つグラフェンは、世界で最も薄く、最も伝導性の高い素材で、テクノロジー分野に革命をもたらす物質として期待されています。英国工学・物理科学研究会議が3,800万ポンド(約70億6,724万円※)を、欧州地域開発基金が2,300万ポンド(約42億7,754万円※)を出資して設立された国立グラフェン研究所は、グラフェンの研究と商用化を牽引する世界最先端の施設で、学術界と産業界のパートナーが将来の応用に向けた協働を進めています。同研究所を擁するマンチェスター大学では現在、グラフェンおよび関連する二次元材料において40社以上の事業化パートナーと提携し、235人の研究者が研究に従事しています。

※1ポンド=185.98円換算(2015年10月23日現在)

【マンチェスター大学について】

マンチェスター大学は、英国の名門大学で構成されるラッセル・グループのメンバーであり、同国最大規模を誇る最も人気の高い大学のひとつです。20の学部と数百の専門研究グループを抱え、世界的に重要度の高い最先端の教育と研究を多岐の領域にわたって提供しています。同大学は、英国の主要研究機関の1つでもあり、「研究力」において同国内5位と評価されました(REF 2014)。また、これまで25人の教員や卒業生がノーベル賞を受賞し、2013/14年には8億8,600万ポンド(約1,647億円※)の年間収入を上げています。
www.manchester.ac.uk

【ファーウェイ・イノベーション・リサーチ・プログラム(HIRP)について】

ファーウェイ・イノベーション・リサーチ・プログラム(HIRP)は、画期的な研究を実施する大学および研究機関に研究資金を提供するオープン・イノベーション・プログラムです。このうち、FLAGSHIPプログラムは大規模な契約ベースの研究資金が数年間にわたり供与され、通信技術、コンピューター・サイエンス、エンジニアリング、その他関連分野で、学術界とファーウェイが利害を共有する科学研究・技術のイノベーションや世界を変革する可能性を持つ民生技術やICT産業の進化を支援しています。

www.huawei.com/en/hirp/

※ 本参考資料は2015年10月23日(現地時間)に英国・レディングで発表されたプレスリリースの翻訳版です。