韓国・LGユープラスとファーウェイ、商用ネットワーク上での3つの搬送波を束ねたキャリア・アグリゲーションに関するフィールド・トライアルに世界で初めて成功

世界有数のICTソリューション・プロバイダーであるファーウェイ（中国語表記：華為技術、英語表記：HUAWEI）は2014年6月9日、韓国の携帯電話事業者であるLGユープラスと共同で、商用ネットワーク上での3つの異なる周波数帯でのキャリア・アグリゲーション（3CC CA：3 Component Carrier Aggregation）に関するフィールド・トライアルに世界で初めて成功したことを発表しました。現在、LGユープラスのLTE契約者数は750万人で、800MHz、2,100MHz、2,600MHzの3つの帯域幅を用いてLTEネットワークを提供しています。ラボ環境に加えて非商用ネットワーク上で実施したトライアルでの成功を経て、今回、世界で初めて800MHz（10MHz）、2,100MHz（10MHz）、2,600MHz（20MHz）の帯域幅を使った商用ネットワーク上でのフィールド・トライアルを実施し、ピーク時に300メガビット／秒のスループットを達成しました。

キャリア・アグリゲーション（CA）はLTE-Advancedを支える主要な要素技術で、2つ以上の搬送波（キャリア）を組み合わせてより高速な通信速度への需要を満たし、超高速通信を効率的に実現します。CAを導入することにより、全体的なネッワーク・キャパシティの強化と、よりシームレスなユーザー・エクスペリエンスを実現することが可能となります。今年中には3CC CAをサポートするスマートフォンで同技術が利用可能となる見込みです。

LGユープラスとファーウェイは、Mobile World Congress 2014において、世界初の3CC CAのライブ・デモを共同で実施した後、今回のフィールド・トライアルによって同技術の商用化に成功しました。今後はインテリジェントCAなどの先進的な技術を導入し、より優れたユーザー・エクスペリエンスをエンド・ユーザーに提供していく計画です。

LGユープラスの副社長　崔宅鎮（チェ・テクジン）氏は、今回のトライアル成功について次のように述べています。「LGユープラスは商用LTEネットワーク上で HetNet（ヘトロジニアス・ネットワーク）とCAを導入したことを評価され、2014年5月にグローバル・テレコム・ビジネス・イノベーション・アワード　2014を受賞しました。今回、ファーウェイとともに3CC CAに成功したという実績はLTE-A技術における両社の影響力と技術的イノベーションへのコミットメントを裏付けるものです」

ファーウェイのLTEワイヤレス・ネットワーク担当プレジデントの王軍（ウィリアム・ワン）は次のように述べています。「3CC CAの商用トライアルに成功したことは、LGユープラスとファーウェイの両社にとって大きな前進です。ファーウェイはLGユープラスとのパートナーシップを重視しており、今後も韓国の皆さまにより一層優れたモバイル・ブロードバンド・エクスペリエンスを提供できるよう、引き続き同社と協力し、LTE/LTE-A技術のイノベーションと商用展開を進めていきます」

※本参考資料は2014年6月9日（現地時間）に中国・深センで発表されたプレスリリースの翻訳版です。