ファーウェイ・ジャパン、タブレット端末「dtab」と専用アプリを国際子ども支援団体セーブ・ザ・チルドレンに寄贈
デジタル壁新聞で、被災地で地域復興を担う子どもたちをつなぐ
華為技術日本株式会社(以下、ファーウェイ・ジャパン)は、このたび、東日本大震災の被災地で子どもたちによる地域の復興を支援する公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに、同社製タブレット端末「dtab」30台とデジタル壁新聞が手軽に作成できる専用アプリケーション「子どもまちづくりポケット」を寄贈しました。同時に、被災地3地域の子どもたちがこれらの端末を利用して随時情報を共有できるよう、一年分の通信費相当額も負担します。
阪神・淡路大震災、東日本大震災を通じて、被災地域の復興に果たす地域の絆、コミュニティが果たす役割の重要性が改めて指摘されています。こうしたなか、革新的な通信技術で世界をもっとつなぎ、豊かでスマートな暮らしの実現を目指すファーウェイ・ジャパンは、2011年6月から岩手県山田町、岩手県陸前高田市、宮城県石巻市の3地域で、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが地域の復興を担う子どもたちとともに立ち上げた「子どもまちづくりクラブ」を支援することで、東日本大震災の被災地における子ども主体の復興活動に貢献していきます。
タブレット端末と専用アプリでデジタル壁新聞を作成し、3地域の取り組みや感想を共有
これまで、岩手県山田町、岩手県陸前高田市、宮城県石巻市の3地域の「子どもまちづくりクラブ」は、年に1度、全地域のメンバーが集まる「子どもまちづくりリーダーツアー」や毎年開催される「東北子どもまちづくりサミット」の場などで各地域の復興に向けた取り組みを共有し、互いに刺激を受けると同時に連帯感を深めてきました。今後は、寄贈するタブレット端末と専用アプリ「子どもまちづくりポケット」を活用することで、子どもたち自身が新聞形式で各地域の取り組みを紹介するデジタル壁新聞を作成したり、感想を投稿し、地域間で情報共有を進めることが可能となります。
同アプリの開発にあたっては、実際に利用する子どもたちのニーズや情報通信端末の操作に対するリテラシーを考慮し、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの事務局スタッフと子どもたちにも参加していただきました。

3地域の最新の取り組みや他地域から寄せられた感想を一覧できる、専用アプリ「子どもまちづくりポケット」のトップ画面
今回の寄贈にあたり、ファーウェイ・ジャパン 常務取締役 広報・渉外本部長の魏新挙(ウェイ・シンジュ)は次のように述べています。「ファーウェイ・ジャパンは、2011年の東日本大震災に際し通信設備の復旧や寄付などを通じた支援を実施して以来、地域社会への貢献の一環として被災地支援に取り組んできました。今回、被災地の未来を担う子どもたちが主体となって取り組む復興活動を支援することで、地域内外の人々の絆をつなぎ、そして深めていくお手伝いができれば幸いです」
また、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの東日本大震災復興支援事業部 副部長 津田知子氏は次のように述べています。「2011年5月~6月に岩手・宮城県の約1万1000人の子どもたちを対象に調査を実施し、その結果、約9割の子どもたちが『自分のまちのために何かしたい』と考えていることがわかりました。この1万人の声をうけて、2011年6月下旬から『子どもまちづくりクラブ』はスタートしています。子どもたちは“守られるべき存在”であると同時に、地域の一員であり“復興の主体者”です。今回のご支援により、3地域の子どもまちづくりクラブの子どもたちが定期的に情報交換をすることで、各地域の復興に向けた活動がより良くなり、子どもたちの声が地域の復興やまちづくりに反映されるようになることを期待します」

タブレット端末「dtab」で、専用アプリ「子どもまちづくりポケット」を操作する岩手県山田町の子どもたち(写真左)