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ファーウェイ、業界初のFTTDソリューションを発表

2013.02.18
ファーウェイ、業界初のFTTDソリューションを発表

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は2月7日、業界初のFTTD(Fiber to the door:光ファイバーを軒先まで敷設)ソリューションを発表しました。このソリューションは、回線技術の革新、プロジェクト実行技術、サービス・プロビジョニング、OAM(operation administration and maintenance:ネットワークの保守運用機能)技術によって、既存のツイストペアケーブルや同軸ケーブルを活用して、100Mbpsから1Gbpsの速度を誇るウルトラブロードバンドを実現するものです。

従来のFTTH(Fiber to the home:光ファイバーを家庭内まで敷設)またはFTTB(Fiber to the building:光ファイバーをビル/集合住宅まで敷設)では、光ファイバーの屋内への引き込みの必要性、長い工事期間、多大な投資などが課題とされていました。しかし、今回のFTTDソリューションはこうした課題に対処し、通信事業者に優れたブロードバンド・アクセス・ソリューションを提供いたします。

高解像度の動画やクラウド・サービスの利用増加とともに、ブロードバンド・ネットワークの構築においてウルトラブロードバンド・アクセスの活用がますます一般的となっています。こうしたなか、既存の光ファイバー通信ソリューションではFTTBやFTTHが抱える問題を解決できないことが判明しています。FTTBでは帯域幅が限られているほか、電力供給やアース接続の必要性から、設置場所に制約もあります。また、FTTHでは、光ファイバーの建屋内への引き込みや導入工程の長期化、膨大な初期投資といった問題点が見られます。そのため通信事業者各社は、家庭に既にある銅線ネットワークを活用して光ファイバーと同等の高帯域幅を確保することで、こうした問題の解決に努めています。

ファーウェイは長年にわたり、最新のイノベーションとなる今回のFTTDソリューション提供に向け、技術研究や検証に取り組んできました。同FTTDソリューションは、FTTHおよびFTTBソリューションの利点を継承することで、ウルトラブロードバンド化や光ファイバの引き込みの課題に対処しています。アクセス装置は集合住宅内の共有廊下やケーブル配管内など、ユーザーに近い屋外に設置され、既存のツイストペアケーブルや同軸ケーブル、イーサネット・ネットワーク・ケーブルを活用ることで、光ファイバーの布設が不要となります。さらに、VDSL2(Very-high-bit-rate Digital Subscriber Line:超高速ビットレートデジタル加入者回線)、ベクタリング、Giga DSL(ギガビットデジタル加入者回線)の技術を用いて、100Mbpsから1Gbpsの速度を実現するウルトラブロードバンドを提供します。

ファーウェイのFTTDソリューションは、電力供給、アース接地、機器設定の簡易化によってプラグアンドプレイ機能をサポートし、設置場所における各種設定を不要とするなど、新たな手法を採用しています。また、サービス提供やOAMにおいては、FTTHのOSS(Operational Support System:運用支援システム)が利用可能なため、機器のマッチングが容易となっています。

同ソリューションは、ファーウェイのSingleFAN FTTxソリューションの構成要素の一つとして、すでに世界各地の通信事業者が実際に稼働するネットワーク上で検証され、優れた結果を示しております。今後は、ヨーロッパおよび中東の商用ネットワークにおいて試験運用が開始される予定です。

ファーウェイのアクセス・ネットワーク製品ライン担当プレジデント、游依勇(ユー・イーヨン)は、FTTDソリューションの利点を、次のように説明しています。「ファーウェイは、お客様指向のイノベーションに継続的に打ち込んできました。今回のFTTDソリューションが、お客様がFTTHネットワーク設置に際して抱えている問題の解決に繋がるものと確信しています。どのようなケーブルでもウルトラブロードバンド・アクセスを実現でき、導入が容易、遠隔地からの運用管理も可能といった、ファーウェイのFTTDソリューションの利点を生かすことで、通信事業者は厳しい市場競争を勝ち抜き、ビジネスで成功を収められるのです。」

通信業界をリードするアクセス装置ベンダーとして、ファーウェイはSingleFANソリューションを通じて、一般家庭やホットスポット、中小企業にウルトラブロードバンド・アクセスを提供しており、世界のブロードバンド人口の実に3分の1に当たるエンドユーザーにご利用いただいています。世界的に評価の高いシリコンバレーの通信系コンサルティング会社、インフォネティクスリサーチによると、ファーウェイのSingleFANソリューションは2012年第3四半期も引き続き、世界のPON(Gigabit Passive Optical Network:パッシブ光ネットワーク)およびDSL市場においてトップシェアを獲得しています。

※本参考資料は2013年2月7日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。