ファーウェイ、業界最速モバイル・ブロードバンド・ネットワークでイノベーション賞をソフトバンクグループ会社・WCPと共同受賞

ファーウェイ（中国語表記：華為技術、英語表記：HUAWEI）は6月12日、イギリスのロンドンで開催された「Global Telecoms Business Innovation Awards 2012」で、ワイヤレス・ネットワーク・インフラにおけるイノベーション賞を、ソフトバンクグループ会社であるWireless City Planning株式会社（本社: 東京都港区、代表取締役社長: 孫 正義、以下: WCP）と共同受賞しました。同賞は、WCPが東京や大阪をはじめ国内各地で商用展開しているAXGPネットワークの実績が認められ、贈られました。このAXGP商用ネットワークは、ファーウェイのLTE TDDと完全互換の技術を用いて構築されています。

同AXGP商用ネットワークはWCPが2011年9月に構築を開始し、2011年11月には東京と大阪の一部地域で商用サービスの利用が可能になりました。下り通信速度110Mbpsを実現するファーウェイの技術により、業界最速※のモバイル・ブロードバンド・ネットワークならではの最高品質のデータ・サービス・エクスペリエンスをエンドユーザーに提供することができます。

ファーウェイは、同社のLTE TDDソリューションによる革新性の高いネットワーク・アーキテクチャをWCPのネットワーク向けに提供しています。設置スペースに限りがある中、今後の大容量モバイル・ブロードバンド時代における要求に備える目的で、1平方キロメートルあたり50サイトから150サイトの基地局が設置されています。

同ネットワークには、SFN（単一周波数ネットワーク）や4x4 MIMO（多重入力・多重出力）、サイト間の調整能力を強化するIBA（インテリジェント・ベースバンド配列）、世界最小最軽量のブロードバンドRRU（リモート無線ユニット）など、各種先進技術を採り入れたファーウェイのソリューションが採用されています。これらのソリューションにより、40MHzの帯域幅に対応すると同時に、400Mbpsを超える下り通信速度を実現し、基地局のパフォーマンスを最大1.2Gbpsまで引き上げることが可能です。

株式会社ICT総研が発表したレポートによると、同AXGP商用ネットワークのパフォーマンスは、日本国内で新規に構築された4つのネットワークの中で最高であると評価されています。また、WCPは、今年5月末に同ネットワークの利用者数が累計9万1千人を超えたことを同社ホームページ上で発表しています。

WCPの執行役員CTO 兼 技術統括部長　近義起氏は次のように述べています。「WCPの戦略的パートナーとして、ファーウェイの貢献に非常に満足しています。今後もさらに協力し合い、LTE TDD業界の発展に貢献したいと考えています。」

ファーウェイのLTE TDD/WiMAX/TDSワイヤレス・ネットワーク担当プレジデント、デン・タイファー（Deng Taihua）は次のように述べています。「この度、WCPと共同でイノベーション賞を受賞できたことを大変光栄に思います。今後もWCPの要望に応えるべくチップセットやデバイス、ネットワーク・インフラへの投資を続け、LTE TDD業界全体のバリューチェーン強化につなげていく方針です。」

※日本国内のモバイルデータ通信サービスにおいて。2011年9月現在、WCP調べ。

【WCPについて】

ソフトバンクグループは、インターネットを事業基盤として、「移動体通信事業」「ブロードバンド・インフラ事業」「固定通信事業」「インターネット・カルチャー事業」の4つのセグメントを中心に事業を展開し、グループ内におけるシナジーを追求しています。

ワイヤレスシティプランニングは、ソフトバンクのグループ会社でAXGPを利用したネットワークを提供しています。

【Global Telecoms Businessについて】

Global Telecoms Business（www.globaltelecomsbusiness.com）は、世界の通信業界のシニア・エグゼクティブ向けに発行されている雑誌で、1993年に発刊されました。経営の視点から、通信業界のビジネス、テクノロジーの進展をレビューし、毎号、主要通信事業者の経営層のインタビューやFMC、トリプルプレー、VoIP、OSS、ファイナンスなどの重要なテーマについて、深く考察した記事をお届けしています。