ファーウェイとエリクソン、世界のLTE商用ネットワークの80%以上を構築
世界有数のICTソリューション・プロバイダーであるファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei)は本日、GSA(グローバル・モバイル・サプライヤ協会)による最新版「Evolution to LTE Report(LTEへの進化に関するレポート)」において、ファーウェイとエリクソンによるLTE商用ネットワークが世界シェアの80%以上を占めることが明らかになったと発表しました。同レポートは、49社の通信事業者が世界29か国で展開するLTE商用ネットワーク・サービスの現状をまとめたものです。
ファーウェイとエリクソンは、ともにLTEネットワーク市場をけん引しており、現在ファーウェイが23件、エリクソンが21件のLTE商用ネットワークを運用しています。続いて、ノキア シーメンス ネットワークスが13件、アルカテル・ルーセントとサムスンはそれぞれ5件のLTEネットワークを構築しています。
GSAのレポートによると、LTEの分野で最も急速に発展している地域は、世界で初めてLTE商用ネットワークが構築されたヨーロッパであり、同地域においてLTE商用サービスを開始している事業者は24社で、全体の50%ほどを占めています。ファーウェイは、ドイツテレコム、モバイル・テレシステムズ、テレフォニカ、テレノール、テリア・ソネラ、ボーダフォンなどの大手通信事業者と提携し、ヨーロッパでのLTE商用ネットワーク構築の成功に貢献しています。一方で、エリクソンとノキア シーメンス ネットワークスは、それぞれ8件のLTEネットワークを同地域で展開しているほか、北米で稼働中の6件のLTE商用ネットワークのうち、5件がエリクソンによる運用であると報告されています。
さらに、同レポートは、LTE商用ネットワーク展開へ関与、または運用試験や技術テスト、研究に従事している通信事業者は半年前の1.3倍以上に増加し、その数は285社に達している点を強調しています。