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ファーウェイ、世界初のルーター用200G高速ラインカードを発表

2011.05.20
ファーウェイ、世界初のルーター用200G高速ラインカードを発表

本参考資料は2011年4月28日(現地時間)に中国上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。

世界のネットワーク・ソリューション分野で業界を牽引するファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei)は4月28日、世界初となるハイエンドルーター用200Gラインカードを発表しました。同ラインカードは、ファーウェイ製ハイエンドルーターのクラスタ機能を強化し、高いパフォーマンスを実現します。また、これにより世界中の通信事業者はウルトラ・ブロードバンド・ネットワークを展開することができ、高品質なクラウド・コンピューティングやモバイル・ブロードバンド、HDビデオ・サービスをユーザーに提供することが可能になります。

従来のサービス・チャネルにとってクラウド・コンピューティングやネットワークの仮想化は負荷が重く、通信事業者が質の高いサービス・エクスペリエンスを提供するためには、より大容量で高性能なサービス・チャネルが不可欠です。同200Gラインカードにより、ネットワーク運用と電力効率が向上するため、通信事業者は、運用管理費を削減できるとともに処理能力を効果的に拡大することができます。また、この革新的な200Gラインカードは、ファーウェイが独自に開発したソーラー・チップセット(高性能転送エンジン・チップセット、スイッチ・ファブリック・チップセット、トラフィック管理チップセットなど)や新世代の省電力テクノロジーであるMIP(Macro Instruction for Packet Processing)の活用により、各種サービスをライン速度で転送できるほか、最小電力消費量を業界平均よりも大幅に少ない1GEあたり2.62ワット以下に保つことが可能です。

ファーウェイのキャリア向けIPサブプロダクトライン担当プレジデント、フー・クウェン(Hu Kewen)は、次のように述べています。「高付加価値なサービス実現に向けた、より大容量のウルトラ・ブロードバンド・ネットワークに対する通信事業者からの需要が非常に高く、それが本200Gラインカードの開発の背景にあります。ファーウェイは、200Gのコア技術を保有する業界唯一の企業であり、通信事業者に対し、持続可能で将来性のある統合ネットワークの構築を迅速にサポートします。」

同200Gラインカードは、マザーボードとドーターカードから構成されており、種類は2x100GEと20x10GEの2タイプです。同マザーボードは、従来の100Gラインカードであるドーターカードと下位互換性があるため、手持ちのラインカードを無駄にすることなく利用できるほか、100Gから200Gへの移行もスムーズです。さらに、複数のホットスワップ対応ドーターカードと互換性があるため、通信事業者は任意のドーターカードを選択することができます。

また、200Gラインカードをファーウェイ製ハイエンドルーター「NE5000E」に搭載した場合、ポート密度は100GEポートが256個、10GEポートが2560個となり、「2+8」のNE5000Eクラスタ構成の転送能力は50Tbpsに向上します。同ラインカードにより、NE5000Eの各スロットにおける処理能力およびクラスタの拡張性が大幅に強化され、ネットワーク拡張に対する通信事業者の要望にも対応が可能となりました。

ファーウェイのIP製品およびソリューションは、チャイナ・モバイル、チャイナ・テレコム、チャイナ・ユニコムの他、フランス・テレコム、ドイツ・テレコム、ブリティッシュ・テレコム(イギリス)、テレフォニカ(スペイン)、シングテル(シンガポール)、エティサラット(アラブ首長国連邦)など、世界的な通信事業者にサービスを提供しています。コンサルティング会社、オーヴァム(Ovum)の調査によると、ファーウェイは2010年第4四半期、世界の通信事業者向けルーター市場で世界第3位です。