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ファーウェイ、LTE-Advancedテクノロジーのデモンストレーションを実施

2010.02.23
ファーウェイ、LTE-Advancedテクノロジーのデモンストレーションを実施

記録的なデータ転送速度、600Mb/sを実現

本参考資料は2010年2月15日(現地時間)にスペイン・バルセロナで発表されたプレスリリースの翻訳版です。

世界の通信事業者向け次世代通信ネットワーク分野で業界をリードするファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei)は2月15日、世界最大級のモバイル関連イベント「GSMA 2010年 モバイル・ワールド・コングレス(GSMA Mobile World Congress 2010)」で下り最大通信速度600Mb/sを実現した、最新LTE-Advancedシステムのデモンストレーションを実施しました。既存の商用3Gネットワークの20倍に相当する今回の記録は、重いデータを取り扱うアプリケーション向けの帯域要件を満たすことで、1分以内に4GBのDVD映画を送信できるなど、ユーザー体験に大変革をもたらすことが期待されています。

ファーウェイは、ベンダーとして世界で初めてLTE-Advancedシステムにマルチ・キャリア・アグリゲーションおよび高次のMIMO(Multi-Input Multi-Output:多重入力多重出力)テクノロジーを採用しました。周波数利用効率(スペクトル効率)が最大5倍に向上することで、伝送コストを大幅に削減することができます。また、このシステムにはCoMP(Coordinated Multi-Ppoint reception and transmission: 協調マルチポイント送受信)が組み込まれており、ワイヤレス・デバイスからの信号を複数の基地局が協調して受信します。この機能により、アンテナを増設することなく既存のネットワーク・インフラストラクチャを効率的に活用できるようになります。

SAE(System Architecture Evolution)を採用したファーウェイのLTE-Advancedソリューションは、PCC(Policy Charging and Control:ポリシー/課金制御)機能を備えており、通信事業者はエンドユーザーの体験を最適化するとともに、柔軟に帯域幅利用を管理することができます。

ファーウェイのワイヤレス・プロダクト部門のプレジデント、ワン・ビャオ(Wan Biao)は次のように述べています。

「今回我々が披露したデモンストレーションは、モバイル・ブロードバンドにおけるギガビット時代の先駆けとなる、画期的な試みです。ファーウェイはビット当たりのコストを削減し、世界中の通信事業者の収益を向上させるソリューションを継続的に提供することにより、LTEテクノロジーの商用化と導入の促進に尽力いたします。」

LTE-Advancedは、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)を大幅を発展させたもので、現在、3GPPによって標準化が進められています。LTE-Advancedは、世界中で使用できる共通機能やローミング・サービスを実現するとともに、サービスの互換性、他の無線アクセス・システムとの相互運用性を備えています。また、高度なサービスとアプリケーション(高速移動時には100Mb/s、低速移動時には1Gb/sを要するもの)に対応するために、ピーク時のデータ転送速度も向上されています。

ファーウェイはラボや屋外におけるトライアル・ネットワークと商用ネットワークを含め、世界中に60のLTEネットワークを展開しており、現時点までに3GPP LTE/SAEの標準化のために3,300を超える提案書を提出しました。

なお、ファーウェイのモバイル・ワールド・コングレス出展に関する詳細(英語)は、http://www.huawei.com/exhibition/mobile_world_congress_2010.do をご覧ください。

日本での発表 2010年2月23日