ファーウェイとスターハブ、東南アジア初となる下り最大通信速度42.2Mb/sのDC-HSPA+ネットワークのアップグレードを開始
次世代LTEテクノロジーの技術試験にも着手
世界の通信事業者向け次世代通信ネットワーク分野で業界をリードするファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei)は3月18日、スターハブ(StarHub)のテクノロジー・パートナーとして、デュアル・キャリア方式の周波数技術を活用した、下り最大通信速度42.2Mb/s のHSPA+ネットワークの試験を成功裏に完了し、アップグレードを開始したと発表しました。現在、このHSPA+ネットワークは、ネットワークの効率をさらに向上させるために、シンガポール全域で徐々にアップグレードが進められています。
今回の発表により、スターハブは、下り最大通信速度42.2Mb/sのHSPA+ネットワーク上でデュアル・キャリア・テクノロジーの展開に成功したアジア太平洋地域初の通信事業者となりました。デュアル・キャリア・テクノロジーは、隣接する2つのキャリア・チャネルを束ねるという方式に基づいており、伝送性能を向上させ、現在の最速値である21Mb/sの2倍の通信速度を実現させることができます。
今回の試験に関して、スターハブの統合ネットワーク・エンジニアリング担当のバイス・プレジデント、ピーター・クック(Peter Cook)氏は次のように述べています。
「42.2 Mb/sのHSPA+デュアル・キャリア・テクノロジーの展開は、現行のHSPA+ネットワークの下り最大通信速度、21Mb/sを2倍にするという単純明快なアップグレードです。当社は基本的に既存のネットワーク設備に新しいソフトウェアをインストールすることで、ハードウェアのアップグレードを最小限に抑えています。スターハブは、今後も増加を続けるデータ・トラフィックを管理するとともに、シンガポール最速のHSPAのスピードを継続してサポートしていくことで、ブロードバンド・アクセスへの高まるニーズに対応して参ります。」
現在、スターハブは下り最大通信速度21Mb/sのシンガポール最速のモバイル・ブロードバンド・ネットワーク環境を、同国全域に展開しています。また、一般ユーザーやビジネス・ユーザー向けに、下り最大通信速度21Mb/sを実現する国内市場最速のモバイル・ブロードバンド・サービス「MaxMobile Elite」を提供しています。スター・ハブのモバイル・ブロードバンド製品は広範囲に及んでおり、ポストペイドおよびプリペイド式の両ユーザーに提供されています。
なお、スターハブはLTEテクノロジーの技術試験にも着手しており、将来的に、LTEによってモバイル・ブロードバンドのデータ・サービスを一層強化できると考えています。LTEの展開に関して、前述のクック氏は次のように述べています。
「LTEの展開は、当社のモバイル・ブロードバンドのロードマップに組み込まれています。スターハブは現在、将来の展開を見据えて、この新しいテクノロジーの試験に鋭意取り組んでおります。」
ファーウェイ・シンガポールのマネージング・ディレクターであるホー・ロン(He Rong)は、次のように述べています。
「デュアル・キャリア・テクノロジーを利用したファーウェイのHSPA+ソリューションは、通信事業者の周波数帯域のリソースを最大限に活用することで利用効率を改善し、通信容量を最大20%向上させることができます。今回、スターハブとともに重要な目標を達成できたことを非常に嬉しく思います。強化されたHSPA+ネットワークは、モバイル・ブロードバンドを利用する顧客に高水準のユーザー体験を提供するとともに、コミュニケーションを通じてユーザーの生活を豊かなものにすることでしょう。」
なお、ファーウェイはポルトガルにおいて、ソナエコム(Sonaecom)グループの通信事業者、オプティマス(Optimus)とデュアル・キャリア・テクノロジー試験を実施し、3G HSPA+のデュアル・キャリア・テクノロジーの理論的限界値に極めて近い、下り最大通信速度41.44Mb/sを実現したと発表しました(※1)。この試験の詳細については、http://www.huawei.com/news/view.do?id=11178&cid=42 (英文)をご覧ください。
(※1)この情報は、2010年3月22日にポルトガル・リスボンで発表されたリリースに基づくものです。
【スターハブについて】
スターハブは、2000年に設立され、シンガポールで最も革新的な総合情報通信事業者として、あらゆる情報、通信、エンターテイメントに関わるサービスを個人および法人向けに提供しています。 スターハブは、下り最大通信速度21Mbpsを実現した、シンガポールでも最速の双方向HSPA+モバイル・ネットワークを提供し、国内全域に広がるGSMネットワークを補完しています。また、多チャンネルケーブルテレビサービス(高精細度テレビジョンおよびオンデマンド・サービスを含む)と超高速のホーム向けブロードバンド・サービスを提供する全国規模のHFCネットワークと、広範囲のデータ、音声、ホールセール・サービスを提供する大規模な固定ビジネス・ネットワークも展開しています。さらに、独自の統合サービスをお客様に展開する「ハビング(Hubbing)」サービスにおいては、パイオニアとして知られています。スターハブは、2004年10月からシンガポール証券取引所に上場しており、ストレーツ・タイムズ指数の構成銘柄に含まれています。スターハブについての詳しい情報は、 www.starhub.com をご覧ください。
(日本での発表 2010年3月25日)