ファーウェイとテレストラ、オーストラリア初となる1800MHz帯でのLTE実証試験を実施
本参考資料は2010年7月2日(現地時間)にオーストラリア・メルボルンで発表されたプレスリリースの翻訳版です。
世界の通信事業者向け次世代通信ネットワーク分野で業界をリードするファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei)とオーストラリアで最大の通信事業者、テルストラ(Telstra)は本日、オーストラリアでは初となる1800MHz帯でのLTEテクノロジーの実証試験に成功しました。
世界各国のGSMサービスで使用されている1800MHz帯は、LTEでも不可欠の周波数帯域であり、通信事業者のLTEネットワーク導入に向けた動きが活発化するなか、2600MHz帯やテレビ放送のデジタル化で開放される700MHz帯を補完する帯域として期待されています。
テルストラとファーウェイは現在、オーストラリアのビクトリア州でLTEテクノロジーの実証試験を行っており、この試験は、同テクノロジーの特性を把握し、Next GTM Networkを発展させていくうえでの有用性の調査を目的としています。
1800MHz帯の評価試験では、MIMOアンテナ構成と業界最先端の技術(無線ネットワークの干渉を軽減してスループットを改善するセル間干渉調整「Inter Cell Interference Coordination」など)を利用したスループット・テストのほか、LTEネットワーク技術によってネットワーク・パフォーマンスを自動的に最適化し、運用コストを削減しながら顧客サービスを向上させる自律ネットワーク「Self Organizing Networks(SON)」のテストが行われています。
テルストラのCOO(最高執行責任者)であるマイケル・ロッカ(Michael Rocca)氏は、次のように述べています。
「LTEのパフォーマンスをさまざまな周波数帯域で検証することは、通信事業者と顧客の双方にとって最良の導入形態を見極めるうえで非常に重要なことです。ファーウェイと共同で行っている今回の試験は、1800MHz帯を利用したLTEネットワークの運用性について貴重な知見をもたらしてくれています。この試験結果は、既存の周波数帯域と新しい周波数帯域を最大限に活用し、世界有数のモバイル・ブロードバンド・サービスを提供し続けていく助けとなります。」
ファーウェイ・テクノロジーズ・オーストラリアのCTOであるピーター・ロッシ(Peter Rossi)は、次のように述べています。
「テルストラとの共同試験は、ファーウェイが持つ先進のテクノロジー・ソリューションや業界をリードするLTE機能セットの柔軟性を示す絶好の機会です。今後数年間のテルストラとの協力関係によって生み出される成果に期待しています。」
【テルストラについて】
テルストラは、オーストラリアで最大の通信・情報サービス企業であり、最も有名な事業者の1つです。幅広いサービスを提供するテルストラは、オーストラリア全域のあらゆる通信市場をリードしており、同国で900万を超える固定回線と、630万の3Gサービスを含む1,020万のモバイル・サービスを展開しています。