ファーウェイ・テクノロジーズ、IPTimeソリューションの新製品シリーズを発表
本参考資料は、2009年2月18日(現地時間)にバルセロナで発表されたプレスリリースの抄訳版です。
世界の通信事業者向け次世代通信ネットワーク分野で業界をリードするファーウェイ・テクノロジーズ(中国語表記:華為技術、英語表記:Huawei Technologies Co., Ltd)は2月18日、GSMA Mobile World Congress 2009においてIPTime(IP Transport Infrastructure for Multi-Play Evolution)ソリューション向けの新製品シリーズを発表しました。ファーウェイのIPTimeソリューションは、モバイル・ブロードバンド・サービスのボトルネックとなっている帯域幅問題を解消するとともに、同ソリューションによって通信事業者は、エンドツーエンドのIPモバイル伝送サービスをより効率的に行うことができます。
今回ファーウェイが発表したのは、「RTN900/600」IPマイクロ波シリーズ、「CX600」メトロ・サービス・プラットフォーム(MSP)、「PTN900」パケット伝送ネットワークの3つの新製品シリーズです。これによりファーウェイは、エンドツーエンドのIPTimeソリューションシリーズのさらなる拡充を目指します。
ファーウェイ・テクノロジーズのネットワーク製品部門のバイス・プレジデント、ジェフリー・ガオ(Jeffery Gao)は次のように述べています。
「我々は、お客様が世界最高水準のサービスを効率良く展開できるような革新的な製品を開発するために不断の努力を続けています。今回のIPTimeソリューション向け新製品シリーズの発表も、こうした努力が実を結んだと言えます。通信事業者は、ファーウェイのIPTimeソリューションが提供する、あらゆる状況に対応可能なモバイル伝送方式を活用することで、オールIPネットワークへと移行し、モバイル・ネットワークの将来を確実なものにすることができます。同時に、ファーウェイのネットワーク管理システムによって、通信事業者はオールIPネットワークの展開および保守運用の作業を簡素化することができます。」
「RTN900/600」IPマイクロ波シリーズの発売により、ファーウェイは業界で初めて、ハイブリッド伝送方式とパケット伝送方式の2つの方式に対応したIPマイクロ波ソリューションを提供します。この新製品シリーズによりネットワークへの投資を保持しつつ、IPマイクロ波の2Gから3G、HSPA、LTEへの円滑な移行を促進することができます。
業界初のMSPである「CX600」製品シリーズは、FMC(Fixed-Mobile Convergence:固定通信と移動通信の融合)を包括的にサポートします。CX600は、すべてのクロック方式に対応するとともに高い相互運用性も兼ね備えており、いかなる使用モードや状況でも、モバイルバックホールをサポートします(欧州高度ネットワーキング・テスト・センターEANTCの認証取得済み)。
「PTN900」パケット伝送ネットワーク・シリーズは、ファーウェイの「Any Media(メディア不問)」のコンセプトに基づいて設計されており、光ファイバ、マイクロ波、クーパーケーブルなど伝送経路を問わず、携帯通信基地局への高速アクセスを実現します。PTN900は、コンパクトな筐体と、導入および各種プラグアンドプレイ・カードのインストールのしやすさ、そして運用コストの低さなどが主な特徴です。
これらの3シリーズにより、FMC機能を備えたファーウェイのIPTimeソリューションを導入した通信事業者は、ネットワークの柔軟性とコスト効率を向上させることができます。また、この製品シリーズを活用することにより、モバイル端末と基幹ネットワーク間におけるブロードバンド・サービスの提供を効率よく行なえるようになります。またIPTimeソリューションは伝送ネットワークのIEEEの準拠仕様である1588V2に適合しており、高精度なクロック同期を実現するとともに通信事業者のLTEネットワークへの要求にも応えることができます。
すでにボーダフォン(Vodafone)、ブリティッシュ・テレコム(British Telecom:BT)、テレフォニカ(Telefonica)、チャイナ・モバイル(China Mobile)、チャイナ・テレコム(China Telecom)など、世界の主要な通信事業者がファーウェイのIPTimeソリューションを導入しています。これらIPTimeの新製品シリーズは、GSMA Mobile World Congress 2009(2009年2月16-19日)において展示されました。