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ファーウェイ、シマンテックとの合弁会社を完全買収

2011.11.17
ファーウェイ、シマンテックとの合弁会社を完全買収

本参考資料は2011年11月14日(現地時間)に米国カリフォルニア州 マウンテンビューと中国 深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。

世界有数のICTソリューション・プロバイダーであるファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)とシマンテック(Nasdaq: SYMC)は11月14日、シマンテックが保有する両社の合弁会社ファーウェイ・シマンテック(Huawei Symantec)の株式49%を、ファーウェイが5億3000万ドル(約400億円)で獲得することに合意したと発表しました。手続きが完了した時点で、ファーウェイ・シマンテックはファーウェイが100%の株式を保有する完全子会社となります。

香港に本拠を置くファーウェイ・シマンテックは2008年の設立以来、セキュリティ、ストレージ、およびシステム管理の革新的なソリューションを提供しています。ファーウェイとシマンテックは、同合弁会社の今後について、数か月にわたり協議を重ねてきました。その結果、所有権を一本化して事業を拡大していく方針で両社の合意に至りました。

ファーウェイの副会長グォ・ピン(Guo Ping)は次のように述べています。「この度の子会社化で、ファーウェイ・シマンテックはファーウェイのICTソリューション戦略の要になるでしょう。ファーウェイ・シマンテックの革新的セキュリティ機能とストレージ技術をファーウェイのエンタープライズ製品と融合させることで、クラウド・コンピューティング市場におけるファーウェイの優位性が強化されます。ファーウェイ・シマンテックはこの4年間で大成功を収めており、その製品/ソリューション群は多くの顧客企業やビジネス・パートナーから高い評価を得ています。ファーウェイは、今後もファーウェイ・シマンテックへの投資を拡大し、顧客志向のサービス提供に努めてまいります。」

シマンテックの社長兼CEO、エンリケ・セーラム(Enrique Salem)氏は次のように述べています。「4年前に設定した『高い投資収益』、『中国市場でのプレゼンス拡大』、『アプライアンス事業の強化』という目標を達成できたため、ファーウェイとの合弁事業から撤退することを決断しました。シマンテックにとって中国は、最も急速に成長している市場の一つで、売上は過去3年間で46%の伸びを見せています。今後も、中国への投資や新たな関係構築に対する積極的な取り組みを続けてまいります。シマンテックのアプライアンス事業拡大成功の裏には、ファーウェイ・シマンテックという合弁事業から得られた専門知識が大きく貢献しています。お客様には導入の容易な電化製品でシマンテックのセキュリティやストレージ関連ソフトウェアをご利用いただけるようになりました。」

この買収取引は、規制当局による承認と慣習的な完了条件の履行を前提として、2012年の第1四半期に完了する予定です。取引が完了するまで、ファーウェイとシマンテックは既存の合弁協定の下、両社に課された責務を果たしていきます。