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ファーウェイ、AIネイティブデータベースを発表 AIのさらなる進歩でデータインフラを再定義

2019.05.17

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は5月15日、中国・北京にて、AIネイティブデータベースGaussDBと、高性能分散ストレージFusionStorage 8.0を発表しました。2018年に発表したAI戦略とあらゆるシナリオに対応するフルスタックAIソリューションに続き、今回発表した製品を通じ、「データ+インテリジェンス」戦略によってデータインフラを再定義することを目指します。

ファーウェイ 上級取締役兼ICT戦略・マーケティング部門プレジデントの汪涛(デビッド・ワン)は、次のように述べています。「人類はインテリジェントな世界という時代に足を踏み入れつつあります。データは生産の新しい要素となり、インテリジェンスが新しい生産性となります。コンバージド型のインテリジェントなヘテロジニアスデータベースは、金融、政府、通信などの各業界の重要なデータインフラとなるでしょう」

すべてがつながったインテリジェントな世界の構築に注力するファーウェイは、AIのコンピューティングパワー、アルゴリズム、データのラベル付けへの投資と革新を継続し、多くのブレークスルーを実現しています。汪はさらに次のように述べています。「AIネイティブデータベースGaussDBは、ファーウェイ・クラウドの機能を強化し、x86、ARM、GPU、NPUなどのさまざまなコンピューティングパワーを最大限に引き出すことができます。ファーウェイは、自社のAI戦略を継続的に推進し、完全なコンピューティングエコシステムの育成を目指しています。パートナーとともに、ファーウェイはインテリジェントな世界に向けてさらに前進していきます」

この発表会で汪は、お客様やパートナーと協力して革新を起こし、オープン、コラボレーション、成功の共有の理念に則ってデータの産業エコシステムを構築することで、インテリジェントな産業を推進するというファーウェイの取り組みについても改めて説明しました。

AIネイティブデータベースを発表する
ファーウェイ上級取締役兼ICT戦略・マーケティング部門プレジデント汪涛(デビッド・ワン)

GaussDB:世界初のAIネイティブデータベース

GaussDBは以下の2つの大きなブレークスルーをもたらします。

まず、GaussDBは分散データベースのライフサイクル全体へのAI機能の組み込みを他社に先駆けて実装し、自己O&M、自己調整、自己診断、自己回復を可能にします。オンライン分析処理(OnLine Analytical Processing、OLAP)、オンライントランザクション処理(OnLine Transaction Processing、OLTP)、ハイブリッドトランザクション/分析処理(Hybrid Transaction/Analytical Processing、HTAP)の各シナリオにおいて、GaussDBは最適性理論を用いて業界初の強化学習による自己調整アルゴリズムを生成し、調整性能を60%以上向上させます。

次に、革新的なヘテロジニアスコンピューティングフレームワークにより、GaussDBは、x86、ARM、GPU、NPUなどのさまざまなコンピューティングパワーを活用します。TPC-DSベンチマークテストで、GaussDBは業界平均を50%上回り、性能面で第1位にランク付けされました。

GaussDBは、ローカルデプロイ、プライベートクラウドやパブリッククラウドへのデプロイなど複数のデプロイシナリオに対応しています。ファーウェイ・クラウドにおいて、GaussDBは金融、インターネット、物流、教育、自動車の各業界のお客様に向けてさまざまな高性能データウェアハウスサービスを提供します。

FusionStorage 8.0:世界最高性能の分散ストレージ

インテリジェントな世界では、ストレージシステムの性能、規模、管理しやすさに求められる基準が一層高くなります。こうした状況に対応して、FusionStorage 8.0は以下の3つの革新的な機能を提供します。

1つ目は、業界最高の分散ストレージ性能です。、FusionStorage 8.0のノード当たりの読み書き性能はSPC-1テストで毎秒168,000 IOPSに達します。これにより、分散ストレージで企業の基幹アプリケーションをサポートすることが初めて可能になります。

2つ目は、ブロック、ファイル、オブジェクト、Hadoop分散ファイルシステム(Hadoop Distributed File System、HDFS)の各プロトコルを同時にサポートすることです。これにより、単一のストレージシステムでデータセンター全体を管理できるようになります。

3つ目は、リソース計画やサービスのプロビジョニングから、システムの最適化、リスク予測、障害箇所の特定に至るまでストレージ管理ライフサイクル全体にAIを統合していることです。

オープン、コラボレーション、成功の共有による産業エコシステム

ファーウェイは、コンピューティングからストレージ、データ処理に至るまでデータインフラを再定義してきました。コンピューティングを再定義し、多様なコンピューティングによってコンピューティングパワーをより手軽に利用できるようにしています。ストレージアーキテクチャを再定義し、ストレージ効率の向上とインテリジェントなストレージの実現を推進しています。データ処理プラットフォームを再定義し、データ分析をよりインテリジェントにして、データの価値をより早く引き出すことを可能にしています。

ファーウェイのGaussDBソリューションとFusionInsightビッグデータソリューションはこれまでに60の国と地域に導入され、1,500を超えるお客様に利用されています。これら2つのソリューションは、500社を超えるビジネスパートナーに採用されており、金融、通信、政府、エネルギー、医療、製造、輸送などの各業界で広く利用されています。ファーウェイ・クラウドでは、法人のお客様に向けてクラウド上でのデータウェアハウスサービスを含む13のデータベースサービスの提供を開始しています。ファーウェイのFusionStorageは、IDCによる2018年のソフトウェア定義ストレージ市場シェアレポートで第1位を獲得しました。

ファーウェイは、オープン、コラボレーション、成功の共有の理念に則り、お客様やパートナーと積極的に協力して、産業アプリケーション、プラットフォーム、ツール、標準化団体・コミュニティからなるデータベースとストレージに関する産業エコシステムを育成します。

この目的を達成するために、ファーウェイは、iSSTech(軟通智慧)、DCITS(神州信息)、DHCソフトウェア(東華軟件)、E-Hualu(易華録)、Yonyou(用友)、AsiaInfo(亜信科技)などの独立系ソフトウェアベンダーと、垂直産業のデータアプリケーションを推進する長期的なパートナーシップを締結しました。また、ファンラン(帆軟)ソフトウェア、ARM、ベリタスなどのパートナーとともにプラットフォームとツールのイノベーションを実現しました。さらに、OpenSDS、中国人工知能産業アライアンス(China Artificial Intelligence Industry Alliance)、オープンコンピュートプロジェクト、OpenStack、クラウドネイティブコンピューティング協会(Cloud Native Computing Foundation)などの標準化団体やコミュニティにも積極的に貢献しています。

ファーウェイが発表したグローバル インダストリービジョン(GIV)では、世界のデータ量が2018年の32.5ZBから、2025年には180ZBに増加すると予測しています。AIのコンピューティングパワーに対する企業の需要は3か月ごとに倍増しており、AIの採用率は、2025年までに80%に上昇するでしょう。今後のインテリジェントな世界を見据え、ファーウェイは投資と革新を継続し、パートナーと協力してデータインフラを再定義していきます。パートナーとともに、さまざまなコンピューティングに関する完全なエコシステムの構築とインテリジェントな産業の実現を目指します。

本参考資料は 2019 年 5 月 15 日(現地時間)に中国・北京で発表されたプレスリリースの翻訳版です。