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ファーウェイ、 シナリオベースのMassive MIMO AAU製品全シリーズを発表 柔軟な展開を可能にし、通信事業者の5G対応を支援

2018.02.19

柔軟な展開を可能にし、通信事業者の5G対応を支援

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は英国・ロンドンで2月8日に開催したMobile World Congress (MWC)2018事前ブリーフィングにおいて、シナリオベースのMassive MIMO AAU(Active Antenna Unit)製品の全シリーズをMWC 2018で発表することを明らかにしました。多様な第5世代移動体通信(5G)展開シナリオに対応した本製品シリーズにより、通信事業者は4Gネットワークをベースに5Gへの対応を先行して進めることが可能となります。また、O&Mを簡素化する無線AI技術を活用することで、通常の4Gネットワーク構築技術と比較してユーザー体験を大きく向上し、将来のモバイルインターネットサービスの要件にスムーズに対応できるようになります。

今回発表するMassive MIMO AAU製品シリーズは、すべて5G対応の製品です。このうちモバイルブロードバンドフォーラム2017で発表した「Dual 200」はCバンドで動作し、都市部の大容量シナリオで展開できます。MWC 2018ではこの他、デュアルバンド対応製品やMassive MIMO AAU EasyBlinkを含む全製品を発表予定です。デュアルバンド対応製品は、Cバンドとその他のバンドを共存して展開できるほか、業界トップクラスのエンジニアリング性能を備えています。また、Massive MIMO AAU EasyBlinkは、ポールサイト専用に設計された新世代の製品です。

Massive MIMOは、マルチユーザー空間多重化技術による大容量とシングルユーザーにおける高速通信を特徴とし、ギガビット級のセルスループットと超大容量化を実現します。有線ネットワークと同等の専用帯域とQoS保証機能も提供可能なため、5Gを4Gと差別化する重要な無線インターフェース技術の1つとされています。

Cバンド対応Massive MIMO AAUソリューションである「Dual 200」は、都市部の大容量シナリオに最適です。費用対効果の高い本製品は、今後5年から10年の容量進化の要件に対応でき、ハードウェア展開とサイト訪問が1回で済むため、工事と保守にかかるコストを大幅に削減可能です。また、超大容量と超広帯域に対応した業界初の3D-MIMO対応製品として、通信事業者のCバンドにおける周波数確保の課題にも対処できます。1台のAAUモジュールでCバンドで200MHz幅を実現し、アンテナ設置面積とネットワーク構築コストの削減が可能です。さらに、セルあたり最大10Gbpsを実現できるため、将来の大容量のサービス需要にも対応できます。

また、Cバンドとその他の周波数帯を有する通信事業者にとって、2つの周波数帯でMassive MIMOを展開するには2台のAAUが必要になります。しかし、既存サイトの一部では、設置可能なアンテナの数に制限があり、鉄塔の耐荷重量も不足しています。こうした問題を解決できるのがデュアルバンド対応のMassive MIMO AAUソリューションです。本製品は、Cバンドとその他の周波数帯を使用して200 MHz幅を実現できるため、Cバンド以外の周波数帯の利用シナリオが効果的に拡大できます。上記のソリューションを導入できない場所では、シンプルなポールソリューションであるEasyBlinkが5Gカバレッジ向上の選択肢となります。

今後、5Gネットワークでは、マルチバンドとマルチRAT対応によって複雑性がますます高まります。また、5G時代のMassive MIMOは、4G時代に比べてはるかに複雑化します。こうしたなか、無線AI技術を使用することでO&Mを劇的に簡素化し、効率を数倍向上させることができます。さらに、ファーウェイの革新的なMassive MIMO 3Dシェーピング技術は、全チャネルでビームフォーミングとスキャンを導入し、下りのカバレッジゲインを数dB向上し、ネットワークカバレッジを拡大します。

ファーウェイ ワイヤレスネットワークプロダクトライン 最高マーケティング責任者である周躍峰(ピーター・ジョウ)は次のように述べています。 「Massive MIMOは、5Gの重要な無線インターフェース技術の1つであり、5Gのネットワークを4Gと差別化する主要技術です。Massive MIMO AAUの合理的な計画と展開がきわめて重要になります。5Gの多様な展開シナリオにも対応する本製品シリーズは、通信事業者が4Gネットワークをベースに5G対応を進めるのを支援します。また、無線AI技術によるO&Mの簡素化を通じて、通常の4Gネットワーク構築技術と比較してユーザー体験を向上し、将来のモバイルインターネットサービスの要件によりスムーズに対応できます」

ファーウェイのMassive MIMO製品は、日本、中国、スペイン、英国、サウジアラビアなどの40以上の国で大規模に展開されています。ファーウェイはソフトバンクが2016年9月に世界に先駆けて商用化に成功したMassive MIMOを用いた通信サービスをパートナーとして支えています。また、ファーウェイのFDD Massive MIMOは中国、タイ、トルコ、クウェートなどの10以上の商用ネットワークで検証され、既存ネットワークと比較して4~5倍のネットワーク容量を実現しており、2018年~2019年にかけて大規模な商用展開が開始される予定です。これにより、FDDの周波数リソースを有する通信事業者は5G時代に向けて先行して準備を進めることが可能になります。

※本参考資料は2018年2月14日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。