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幽玄な山河に囲まれた、自然豊かな歴史ある街 湖南省長沙市

2018.10.12

長沙市内の西部、岳麓山にある愛晩亭は中国四大名亭の1つ(撮影:Zhangzhugang)

肖 晋(シャオ・ジン)
端末統括本部 端末サービス業務部 部長

長沙市の西隣の益陽市で育ち、重慶大学に進学、自動化技術を学ぶ。卒業後は長沙市でテレビを製造する国営企業に6年間勤務。1998年から2年間、中国の国際人材交流協会の選抜で群馬県藤岡市の通信機器製造会社での技術研修に参加する。帰国後、広東省の日系・米系企業を経て2011年にファーウェイに入社、2015年に来日。家族を中国に残しての単身赴任だが、週末には同僚を自宅に招き、得意な料理の腕を振るうのが楽しみ。



故郷は「美人が生まれる場所」
省内には毛沢東の生家が残る

私が生まれ育ったのは、湖南省の省都・長沙市の西端に接する益陽市桃江県です。桃江県は別名「桃花江」と呼ばれ、『桃花江是美人窩(桃花江は美人が生まれる場所)』という1930年代に流行した歌謡曲で知られています。ご覧のとおり(笑)実際に美しい女性が多く、ホテルなどのサービス業では従業員を桃江県出身者から選ぶという話もあるほどです。

湖南省は毛沢東の出身地として知られており、長沙市の南にある湘潭市の韶山には生家がそのまま残されています。長沙市を流れる湘江の中州・橘子洲には、2000年代に入って若かりし頃の毛沢東の巨大な彫像が建てられました。

湖南省は80%が山岳地帯という山がちな地形で、映画『アバター』の世界のモデルとなった省北部の武陵源をはじめ数多くの自然保護区があり、幽玄な景観を楽しむことができます。

橘子州に建てられた、高さ32mもある毛沢東の彫像

石柱がそびえたつ武陵源の神秘的な景色

唐辛子たっぷりの湖南料理
「臭豆腐」も湖南生まれ

中国には激辛で知られる料理が多くありますが、湖南料理はその筆頭で、唐辛子をたっぷり使います。お隣の重慶の料理は山椒を使った「麻辣(マーラー、舌がしびれる+辛い)」ですが、湖南では唐辛子の「辣」のみ。魚の頭を唐辛子と一緒に蒸した剁椒魚頭(ドゥオジャオユウトウ)が代表的な料理です。

湖南は強烈な臭いで知られる「臭豆腐(しゅうどうふ)」発祥の地でもあります。本家の臭豆腐は黒い漬け汁で発酵させるため、見た目もユニーク。16世紀に建てられた廟を茶館に改装し、小吃(シャオチー、軽食)を提供する老舗レストラン『火宮殿』は地元民にも観光客にも人気の有名店で、ここでも臭豆腐は看板メニューです。

常に行列ができる老舗レストラン『火宮殿』と、同店の臭豆腐

剁椒魚頭は湖南の名物料理

豊富な経験を活かして品質向上に貢献

大学を卒業後、一貫して精密機器の製造、開発、品質管理に携わってきました。日本企業での2年間の研修で品質について多くを学んだことが、その後の仕事にも活かされています。入社当初のファーウェイはスマートフォンの製造を手がけ始めたばかりで、品質管理の徹底が急務でした。生産材料管理部長としてプロセスの改善に努めた結果、その後の数年間でファーウェイの端末製品の品質は大きく向上しました。

その経験を評価され、日本のお客様向け品質プロジェクトのリーダーを務めたことをきっかけに、2015年に日本オフィスに赴任。現在は、アフターサービス、品質管理、品質保証をカバーするサービス業務部の部長として、20名あまりのチームを束ねています。ここ数年はSIMフリー端末やPC製品なども販売するようになり業務の幅が広がりましたが、品質はファーウェイにとって至上命題。今後もさらなる向上を目指し、たゆまぬ努力を続けていきたいと思います。