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ファーウェイ南アフリカ

2018.01.31

ICTの発展を通じて人と国の成長を支える

世界170か国以上で事業を展開するファーウェイ。このコーナーではその中から毎回1つの国を取り上げ、各国の通信事情や市場の動向、ファーウェイの事業展開や社会貢献活動について、現地の広報部員に聞きます。

ファーウェイ南アフリカ

設立:1999年
所在地:ヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバン
従業員数:約1,000名、うち60%が現地採用(2017年12月現在)

南アフリカの通信事情

固定電話加入者数・普及率 : 356万人・6.6%

携帯電話加入者数・普及率 : 7,665万人・142.4%

インターネット普及率(利用者ベース) : 54.0%

固定ブロードバンド加入者数・普及率 : 153万人・2.8%(ITU調べ、2016年現在)

主要通信事業者 : テルコム(Telkom)、ネオテル(Neotel)、ボーダコム(Vodacom)、MTN、Cell C

今回登場するのは…

ファーウェイ南アフリカ 渉外・広報本部 広報マネージャー
ヴァナシュリー・ゴヴェンダー(Vanashree Govender)

大学でジャーナリズムを専攻後、SABC(国営放送)、CNBCアフリカなどのTV・ラジオ局で経済・金融ニュースのプロデューサー、アンカー、記者として20年以上の実績を積む。2017年1月にファーウェイに入社。ジャーナリスト時代の経験と人脈を活かし、メディアや政府、お客様やパートナー企業など幅広いステークホルダーと関わりながら、取材する側からされる側へと立場を変え、企業広報として日々新たな学びが得られることにやりがいを感じている。

Q. 南アフリカはファーウェイが最初に進出した海外市場の1つですね。

A. はい、1990年代半ばから中国国外の市場開拓を開始し、南アフリカには1999年にオフィスを設立しました。当時はまったく無名の企業だったので、通信事業者のお客様から最初の契約をいただくまで6年もかかりました。その後、お客様や地域社会との信頼関係を構築しながら成長を続け、2015年には通信インフラの市場シェア1位となりました。いまでは国内の80%以上の人々になんらかの形でサービスを提供しています。また、ヨハネスブルグにはアフリカ南東部の28か国を統括する地域オフィスもあり、ファーウェイのアフリカでの事業での重要な拠点となっています。

Q. 重要なマイルストーンとして、2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会でのネットワークサポートがあります。

A. この大会は南アフリカにとって非常に大きなイベントでした。ファーウェイは国内の主要通信事業者を支援し、期間中全64試合を通じ、9都市にある10か所のスタジアムと12か所の特設会場、メディアセンターで安定した通信を実現しました。半年前からプロジェクトチームを立ち上げ、シミュレーションや緊急対応プランの立案、ネットワークの評価と最適化、設備の検証に集中的に取り組んだ結果、音声通話やTwitterへのアクセス、モバイル端末でのライブ視聴などにより大量の通信が発生したにもかかわらず、通信事業者各社は会期中一度も障害を起こすことなくサービスを提供し続けることができました。この経験は、お客様から確固とした信頼を得る機会となりました。

Q. 近年はネットワーク分野でいくつかの「アフリカ初」を達成していますね。

A. 昨年は、MTNとクアルコムとの協業により、4x4 MIMOによる4.5Gネットワークのトライアルと、LAA(Licensed Assisted Access、免許不要の周波数帯を利用したLTE)の商用化をアフリカで初めて実現しました。MTNとは2016年にアフリカ初のNB-IoT導入事例としてスマート水道メーターにおいても協業しており、スマート冷蔵やUBI(Usage Based Insurance、利用ベース保険)などへの活用も進めています。また、ヨハネスブルグ・ミッドランド地区にあるボーダコムのオフィス敷地内でもNB-IoTネットワークを展開しています。

産業向けソリューションにおいても、現地企業との協業を強化しています。ファーウェイが世界8都市に展開するオープンラボの1つが、ヨハネスブルグにも昨年4月に開設されました。パブリックセーフティとスマート電力を重点領域とし、2016年に電気通信郵便サービス省の協力のもとで開設したCSIC(Customer Solution Innovation & Experience Center)とあわせて、さまざまな業界をリードする企業とともに各産業に特化したソリューションを開発・検証し、オープンな共同イノベーションを推進しています。

Q. 端末市場の状況はどうですか?

A. 他の多くの国々と同じく、南アフリカの人々のほとんどが携帯電話でインターネットにアクセスしていますが、スマートフォン普及率は50%ほどで、まだまだ伸びしろがあります。ファーウェイは2015年以来国内スマートフォン市場シェア第3位で、ミドルレンジとハイエンドの端末でブランド力を高め、2016年にはPシリーズとMateシリーズの年間売上が前年比87%増と大きく成長しました。各国のファーウェイの中でも、南アフリカはスマートフォンの売上で上位を占めています。 また、昨年12月にはファーウェイ独自のアプリストアを南アフリカ向けに立ち上げ、自社端末にプリインストールする計画を発表しました。これにより、現地のアプリ開発を促進し、ローカルの良質なアプリやコンテンツを求めるユーザーのニーズに応えることを目指しています。

Q. 都市部とそれ以外の地域とのデジタルデバイドに対してはどのような取り組みを行っていますか。

A. 安定した通信ネットワークを提供するというコア事業を通じて国内の人々をつなげてきたほか、世界各国での実績を背景に、他国でICTがいかに経済成長を促進しているかという成功事例を政府関係者やお客様と共有し、デジタル変革を後押ししています。とりわけ現在は、企業がさまざまなサービスをより多くの人々に効率よく提供できるよう、クラウド活用の推進に注力しています。

Q. 主なCSR活動について教えてください。

A. デジタルデバイド解消のためにも、南アフリカでは優れたICT人材の育成が急務です。ファーウェイはグローバルで実施しているICTトレーニングプログラム「HUAWEI Seeds for the Future」に加え、業界の研修機関や企業パートナーとの協力のもと、さまざまな人材育成の取り組みを進めています。企業や大学と連携してICT人材育成を推進するMICT SETA (Media, Information and Communication Technologies Sector Education and Training Authority)とのプログラムでは、5年間で1,000名の大学生にICTトレーニングを提供しています。また、ツワネ工科大学と実施するHAINA(Huawei Authorized Information and Network Academy)は昨年最初の修了生を輩出し、修了式ではファーウェイと当社のパートナー5社がその場で採用面接を行いました。

MICT SETAとの提携によるプログラムの修了生たち。就職後すぐに現場で役立つ知識と経験を身につけられる研修内容となっている

こうした取り組みの成果として、ファーウェイ南アフリカは2016年から2年連続でトップエンプロイヤーインスティテュートにより「トップエンプロイヤー」に選ばれています。雇用条件や労働条件、人材開発への注力などから総合的に判定されるもので、若者の失業率が低迷を続ける南アフリカにおいて積極的な採用で雇用を創出するとともに、成長を促す報酬・評価制度や研修プログラムで人材育成に尽力してきたことが高く評価されました。

積極的な雇用と人材育成の取り組みが評価され、2016年から2年連続で「トップエンプロイヤー」に選ばれている

毎年開催されるファーウェイファミリーデーには従業員の家族も多数参加し、多国籍の現地社員と中国人社員が交流を深める

ファーウェイは20年近くにわたり、幅広いステークホルダーとの協業を通じ、南アフリカの人々をつなげてきました。今後はさらに人とモノ、モノとモノをつなげ、デジタル変革を推進するとともに、国境を超えたアフリカのICTハブとしての同国の発展を支えていきます。