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教育の機会を提供し、SDGsに貢献

2018.01.21

この記事は雑誌『オルタナ』50号(2017年9月29日発売)に掲載されたものです

2015年9月に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)では、企業を実施主体の1つに位置付け、2030年までに17目標・169ターゲットを達成するために寄与することを求めている。なかでも、教育に関する目標4は、持続可能な社会づくりの担い手を育てる教育の重要性を説いている。ファーウェイは、「つなげよう、未来に」をビジョンに掲げ、次世代育成に力を入れてきた。日本法人であるファーウェイ・ジャパンもさまざまな教育の機会を提供している。

全国の高校生たちは、地域の課題を解決する商品開発や地域活性化プロジェクトなどに力を注ぐ

■ 地域の課題を解決する高校生が集結

2017年8月18日~19日、「第2回全国高校生SBP(ソーシャルビジネスプロジェクト)交流フェア」が三重県伊勢市で開かれた。ビジネスの手法で地域課題の解決に取り組む高校生約230人が全国から集まり、プレゼンテーションや開発した商品の販売などを行った。

ブースには、農業高校で生産した牛乳を使ったキャラメル、女子高生向けの化粧水やリップクリーム、緑茶・山葵・陳皮が入った松葉健浴料など、オリジナリティあふれる商品が並ぶ。これらはすべて高校生自らが地域の課題を解決するために、地域資源を見直し、自治体や地元企業の協力を得ながら開発したものだ。

次世代育成に力を入れるファーウェイ・ジャパンは、「地域課題の解決に取り組む若者を支援したい」という思いから、協力企業としてSBP交流フェアを支援している。

ファーウェイ賞に輝いた沖縄県西原町NS2BPは、12の高校に通う西原町の高校生を中心とするチーム。大学や地元企業、役場との連携のもと、地元産物活用の商品開発や観光モニター、地元イベントの応援などを行い、同町の活性化と交流を図るプロジェクトに取り組む。地域をつなぎ、異なった高校に通うメンバーはSNSなどを活用してコラボレーションするという“つながった”活動がファーウェイの目指す「より“つながった”世界」の実現に通じるとして受賞の運びとなった。

どうすれば地域が元気になるのか。持続可能な社会をどう実現するのか。SDGsでは、こうした「正解のない」問題に対し、自分で考え、解決につながる行動を起こす「持続可能な開発のための教育(ESD)」の重要性を強調している。社会課題が山積するなかで、企業には事業で培った技術や知見を生かし、ESDに寄与することを求めている。

■ 子どもにもわかる「携帯の仕組み」

子どもたちの「理科離れ」が問題になるなかで、ファーウェイ・ジャパンは理科教育の推進にも力を入れる。7月29日~30日に科学技術館(東京・千代田)で開かれた「青少年のための科学の祭典2017全国大会」は、科学技術への興味・関心を育てることを目的に、1992年から開催されている。

全国から学校教師、中学生・高校生、企業などが集まり、お祭りの出店のように理科実験のブースを展開。会場には、「かんたんガラス玉顕微鏡」や「お気に入りの貝殻で標本づくり」など、科学の面白さを体験できる60以上のブースが並び、2日間で1万6,937人が来場した。

ファーウェイ・ジャパンは同大会に協賛したほか、企業ブースで子どもたちにもわかるように携帯電話の仕組みを説明した。ファーウェイ社員は、携帯電話のつながる仕組みについて解説。電磁石の実験では、コイルに電流を流し、磁力を発生させた。磁石にくっ付くコイルを見て、子どもたちは「あっ」と驚く。携帯電話の最新機種を分解し、部品を一つずつ並べたアクリルボードには、大人たちも精密さに見入っていた。

実験を交えながら、子どもたちに携帯電話の仕組みを楽しく説明

携帯電話の仕組みを説明したファーウェイ社員は、「子どもにもわかりやすいように伝え方を工夫した。今後さらに、すべてのモノがつながるIoT化が進んでいくが、ICT(情報通信技術)について学んでもらえる機会をつくっていきたい」と話した。

■ 中学生に社会貢献教育を

ファーウェイ・ジャパンが2013年から支援を続けている「チャリティー・リレーマラソン東京」。中学生による東北・熊本復興支援活動で、日本フィランソロピー協会(東京・千代田)が主催している。5月から12月までの8か月間のプログラムで、マラソンだけではなく、「熟議」と呼ばれる授業を通して、中学生の社会貢献意識を育む。2017年は東北から4校、熊本から3校、東京から7校、計約80人の中学生が参加した。中学生による募金活動と企業からの協賛金などを合わせた寄付総額は9月5日時点で339万7,785円に上った。

ファーウェイ・ジャパンは寄付金を拠出したほか、7月15日の募金活動、7月16日のマラソン当日にボランティア活動を行った。ゴール付近で、交通誘導を行った社員は、「自分が動き、人に伝えることで復興支援や防災に関して考えるきっかけになれば」と話す。中国出身で、伴走ボランティアとして2区間(6km)走り切った社員は「少しでもチャリティーの力になりたかった。暑かったが、中学生と楽しく走れた」と嬉しそうだ。

世界170か国以上で、ICTソリューションを展開するファーウェイは、地域に根差した「グローカル」なCSRを各国で展開している。ファーウェイ・ジャパン副社長兼人事部本部長の李鵬(リ・ポン)は「責任ある企業市民として、ファーウェイ本社でICT研修プログラム『Seeds for the Future』を実施し、人を起点とした地域社会への貢献を進めている。『科学技術映像祭』への特別協賛など、科学技術への親しみ向上に向けた取り組みも進めていく」と述べている。

ファーウェイ・ジャパン社員は「チャリティー・リレーマラソン東京」のボランティアにも参加。一般歩道を走るので交通誘導が欠かせない


ファーウェイ・ジャパンは2013年より、サステナビリティの実現に向けたさまざまなCSR活動をご紹介する『サステナビリティ・レター』を刊行しています。

2015年からは、ビジネスを通じた社会課題の解決を目指す雑誌『オルタナ』と提携し、共同で記事制作・掲載を行っています。

今号からはHuaWave誌上に場所を移し、引き続き同誌に掲載された記事を『サステナビリティ・レター』としてご紹介していきます。