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先進的な北欧市場でR&Dを牽引ファーウェイ・ノルディック

ファーウェイは140以上の国々に事業拠点を持つグローバル企業です。このコーナーでは世界中に広がるファーウェイのビジネス・ネットワークの中から毎回ひとつのオフィスを紹介し、各国でファーウェイがどのようにビジネスを展開しているのか、また現地との文化交流の様子などを、各地の広報部員によるレポートでお伝えします。今回は、先進的な北欧市場でR&D拠点として重要な役割を果たすファーウェイ・ノルディックを、同社の広報部ディレクター、ダニエル・エドルンド(Daniel Edlund)がご紹介します。

ファーウェイ・ノルディック

設立 : 2001年

所在地 : ストックホルム(スウェーデン)、コペンハーゲン(デンマーク)、オスロ(ノルウェー)、ヘルシンキ(フィンランド)、レイキャビク(アイスランド)ほか計11か所

従業員数 : 約800名(2013年5月現在)

北欧の通信事情

スウェーデンの固定電話加入者数・普及率 : 460万人・48.72%

スウェーデンの携帯電話加入者数・普及率 : 1,119万人・118.57%

スウェーデンのインターネット普及率(利用者ベース) : 91%

スウェーデンの固定ブロードバンド加入者数・普及率 : 300万人・31.77% (ITU調べ、2011年現在)

主要通信事業者 : テリアソネラ、テレ2、テレノール・スウェーデン(以上、スウェーデン)、TDC、テレノール・デンマーク、テリア・デンマーク(以上、デンマーク)、テレノール、NextGenTel、モバイル・ノルウェー、テレ2ノルゲ(以上、ノルウェー)、エリサ、テリアソネラ・フィンランド、フィンネット・グループ、DNAフィンランド(以上、フィンランド)、Siminn、ボーダフォン・アイスランド、Tal(以上、アイスランド)

先進市場で生み出す技術革新

ファーウェイは、通信技術を通じて人々の生活を豊かにするというビジョンを掲げています。このビジョンを世界中で達成するため、1990年代末、ファーウェイは通信業界における世界のリーディング・カンパニーとなることを目指し、グローバル市場に事業を展開しはじめました。これから進出しようとする各国の市場について新たに学ぶ上でファーウェイが取った戦略は、営業拠点より先にまずR&D拠点を立ち上げ、各市場にあわせて優れた通信ソリューションを開発するということでした。

こうした戦略に基づいて、ファーウェイは2001年、ヨーロッパで初めて開設するオフィスとしてスウェーデンにR&Dセンターを設立しました。ヨーロッパのICT業界はここ数十年で急成長しましたが、とりわけ北欧の国々はその成長に大きく寄与しています。北欧は世界有数の通信機器ベンダーや通信事業者を輩出しており、何千社にも及ぶICT企業がその能力、経験、イノベーションを結集している地でもあります。NMT、GSM、LTEなど、北欧の通信事業者が最新のワイヤレス技術を世界に先駆けて採用していることからも、この地のICT業界の先進性がおわかりいただけるでしょう。

スウェーデンのR&Dセンターは、ワイヤレス技術の研究を専門としており、SingleRANソリューションの開発においても重要な役割を果たしました。現在、北欧でのR&D拠点はスウェーデンとフィンランドの4つのセンターに拡張し、無線ネットワークの研究と標準化、基地局技術、端末用ソフトウェアや部品などの開発を進めています。 またノルウェーでは同国の通信最大手であるテレノールと提携して共同イノベーションセンターを設立し、LTEにおけるさらなる技術革新を推進しています。

世界初の商用LTEを実現

ファーウェイの北欧における事業の大きな転機となったのが、LTEです。北欧の大手通信事業者のひとつであるテリアソネラは、北欧諸国で1,700万人、世界で1億5,000万人に携帯通信サービスを提供していますが、同社の北欧の契約者が利用するデータ・トラフィックは2008年の1年間で5倍に増加しました。こうした劇的なトラフィックの増大に対応し、快適なユーザー・エクスペリエンスを保証するため、テリアソネラはいち早くLTEへの投資に乗り出しました。

2009年1月、テリアソネラは世界初の商用LTEをノルウェーで展開するにあたり、ファーウェイをパートナーに選びました。新しい技術と製品を業界で初めて展開するという大きなチャレンジを前に、ファーウェイとテリアソネラは緊密な連携によって迅速に準備を進め、当初のスケジュールより1か月も早い同年6月、LTEによるモバイル・ブロードバンド・インターネット接続を発表することができました。このデモでは、下り最大100Mbpsという世界最速(当時)の通信速度を打ち出しました。それから半年も経たない12月14日、テリアソネラは世界初のLTE商用ネットワークを立ち上げ、同社のお客様はこれまでの3Gネットワーク10倍もの速度でモバイル・ブロードバンドを楽しむことができるようになったのです。

また2011年5月には、ノルウェー本土と北極の中間に位置するスヴァールバル諸島において、テレノールとともに世界最北端のLTEネットワーク展開を成功させています。これは、ファーウェイの技術が過酷な自然環境でも優れた性能を発揮できることを証明したとともに、世界のあらゆる場所に「つながる可能性」をもたらすというファーウェイの使命を象徴するプロジェクトとなりました。

知識ベース社会の構築に寄与する教育プログラム

ファーウェイは企業市民として事業を行う世界各地で地域コミュニティーに積極的に参画していますが、ファーウェイ・ノルディックではとくに教育の領域に注力しています。北欧諸国の政府にとって重要なトピックのひとつである「知識ベース社会の構築」という課題に対応し、ICT業界の次代を担う優秀な人材を育成するために、教育の機会を提供する取り組みです。メンター制度、インターンシップ、ワークショップ、深圳のファーウェイ本社への招聘など、学生がICTに関心を持ち、エンジニアを目指すモチベーションを高めるプログラムを複数の学校や大学で実施しています。今夏はデンマークの学生50名を上海のR&Dセンターに招待し、スマートフォン開発の最前線に触れてもらう予定です。

現在ファーウェイ・ノルディックは、北欧のすべての主要な通信事業者と協業し、6つの国内ネットワークを構築しており、数百万のユーザーに最先端のモバイル通信を提供しています。いまや北欧が生んだ世界的な通信機器大手と肩を並べる存在となったファーウェイは、北欧のICT業界をリードするとともに、社会に重要な貢献をしています。これからも、R&Dを通じて先進的な北欧市場に学びながら、ユーザーのニーズを満たし、その先を行くイノベーションを生み出してまいります。