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政財界との活発な対話を続けるファーウェイ・ドイツ

 ファーウェイは140以上の国々に事業拠点を持つグローバル企業です。このコーナーでは世界中に広がるファーウェイのビジネス・ネットワークの中から毎回オフィスをひとつ紹介し、各国でファーウェイがどのようなビジネスを展開しているのか、その国の文化にどう溶けこんでいるのかを、現地の広報部員によるいきいきとしたレポートでお伝えします。第2回目となる今回は、ロシアに次ぐ欧州第2位のモバイル市場であるドイツで、主導的な地位を築いてきたファーウェイ・ドイツをご紹介します。案内役は同社の広報部ディレクター、オラフ・ロイス(Olaf Reus)です。

ファーウェイ・ドイツ

設立 :2001年

所在地 :デュッセルドルフ、ベルリンほか18か所

従業員数 :1,600名(2012年10月現在)

ドイツの通信事情

固定電話加入者数・普及率 : 5,180万人・63.05%

携帯電話加入者数・普及率 : 1億870万人・132.3%

インターネット普及率(利用者ベース) : 83%

固定ブロードバンド加入者数・普及率: 2,668万人・32.47% ( ITU調べ、2011年現在)

主要通信事業者 : ドイツ・テレコム、ボーダフォン、イー・プラス(KPN)、テレフォニカO2ジャーマニー、カベル・ドイチェランド、バーサテル、QSC

国内18か所に事業拠点

ファーウェイがドイツでファーウェイ・テクノロジーズ・ドイツGmbHという子会社を立ち上げ、ヘッセン州エシュボルンに最初のオフィスを開設したのは、2001年のことです。それから10数年、ファーウェイ・ドイツはドイツのICT業界の重要なキー・プレーヤーへと成長を遂げました。

ファーウェイ・ドイツは現在1,600名以上の従業員を擁しており、そのうち65%以上が現地採用です。各事業部をはじめ、R&Dセンター、イノベーション・センター、サービス・センター、知的財産管理部など、国内18か所に事業拠点を構えています。2008年にはファーウェイのヨーロッパ本部がデュッセルドルフに置かれたことで、ドイツ・テレコム、ボーダフォン、イー・プラス、テレフォニカといったヨーロッパの主要なお客様とのやりとりがより密接にできるようになりました。

着実な事業展開

ファーウェイ・ドイツは設立以来、数々の重要なプロジェクトを手がけ、ドイツの通信市場において主導的な地位を確立してきました。

2005年にはボーダフォン傘下のアルコア(Arcor)のNG-SDH(Next Generation Synchronous Digital Hierarchy:次世代同期デジタル・ハイアラーキ)光伝送システム・プロジェクトを受注。その翌年にはバーサテルの次世代ネットワークを構築しました。

2007年にドイツ・テレコムとサービス面で協業を開始し、2008年にはドイツ南部でテレフォニカO2向けにGSMおよびUMTSネットワークを構築しました。同じ年、ヘッセン州ダルムシュタットにイノベーション・トランスフォーメーション・センターを開設しています。

テレフォニカO2のネットワークをSingleRanソリューションによって改善したのが2009年。その翌年にはファーウェイ・サービス・カンパニーを設立しました。2011年にはドイツ・テレコム、テレフォニカO2とLTEネットワーク構築を開始し、ファーウェイ・ブランドのコンシューマー向け端末製品も発表しました。

2012年には、法人向け事業部門の最初のパートナーとして、ベビーカー・メーカーのTFK(Trends For Kids)と契約しました。

2009年にドイツ政府が地方自治体や業界各社と協力して国内のブロードバンド・ネットワークの発展を大幅に加速する計画を発表して以来、ファーウェイはナショナル・ブロードバンド戦略における重要なパートナーとなっています。さらに、LTEの展開と地方部へのインターネット・アクセスの拡大においても、パートナー各社とともに大きな貢献をしています。

政財界やメディアとの積極的な対話

ファーウェイ・ドイツはドイツ国内における中国企業として最大であるだけでなく、ベルリンに本部を置いた最初の中国企業でもあります。2011年2月に開設したベルリン・オフィスでは、広報活動の一環として政治家やジャーナリストと定期的に会合を開いているほか、毎回ゲスト・スピーカーを招いてドイツ政界のキー・パーソンの方々とさまざまな話題について語り合う定例朝食会など、政財界とのユニークな対話の機会を設けています。さらに、ボーダフォン・ナイトなどの重要な業界イベントや、2012年11月に開催されたハンブルグ・サミットのような大規模な国際会議への参加や後援もしています。

近年は事業に関連する問題についての政治的対話にも活発に参加しています。2011年9月にはドイツ最大の経済新聞ハンデルスブラット主催のサイバー・セキュリティー会議の主要スポンサーとなりました。

ドイツ社会と市場への貢献

ファーウェイ・ドイツはまた、企業市民としての責任を果たすべく、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)活動にも力を入れています。とくに情報格差の解消にフォーカスし、政府主導の情報化社会推進プロジェクトに参加しているほか、タブレットPCを国内の学校に寄付するプログラムを実施しています。

またドイツ市場における研究開発にも力を入れており、2006年以来、ドイツ国内での共同研究に800万ユーロ(約8億4,000万円※)を投資してきました。これまでに、ミュンヘン工科大学など著名な大学を含む17の研究機関と32の共同研究プロジェクトを実施しています。2012年10月には、当社広報部が主体となって国内の5つの大学と交換留学制度をスタートさせ、ファーウェイの中国本社に学生を招待しています。

広報部の活動が軌道に乗り、多様なステークホルダーとの対話を活発化させたことで、ファーウェイはドイツにおける事業基盤を確実に築き上げました。これからもお客様や社会のさまざまな課題に取り組み続け、ドイツの通信業界の発展に貢献していきたいと考えています。

※1ユーロ105円換算