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ファーウェイ輪番会長、 デジタルインクルージョンで誰一人取り残されることのない社会を

今後5年間で、さらに5億人にデジタル技術の価値を届ける「TECH4ALL」を推進
2019.09.30

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)の取締役副会長兼輪番会長 胡厚崑(ケン・フー)は9月18日、同社最大規模のICT業界向け年次イベント「HUAWEI CONNECT 2019」(9月18日~20日、上海世博展覧館)で開催したデジタルインクルージョンに関するサミットにおいて、今後5年間でさらに5億人がデジタルテクノロジーの恩恵をもたらすよう支援していくことを表明しました。胡は同サミットで、ファーウェイが進めるデジタルインクルージョンに向けたイニシアチブ「TECH4ALL」の進捗状況を説明した上で、「デジタルインクルージョン」とはデジタルテクノロジーにより包括的な成長を促すことで誰一人取り残されない社会を築くことです」と述べ、ヘルスケアや教育、発展と環境に関する世界的な問題に取り組むために、より多くの人や組織が参加するよう呼びかけました。

「TECH4ALLサミット」でスピーチする取締役副会長兼輪番会長 胡厚崑

世界中に愛と感動を与える、人間味あふれるテクノロジーを

インテリジェントな世界が加速するのに伴い、人々はテクノロジーにより利便性が高く、快適な暮らしができるようになりました。一方、私たちその陰で依然として存在するデジタル格差に目を向けなければなりません。中国の多くの都市部の路上では、高齢者の「タクシー難民」が続出しています。スマートフォンでタクシーを予約することが主流になっているからです。またバングラディシュでは、コンピューターについて学ぶ機会に恵まれない女性がいます。コモロ諸島では2年前に通信ネットワークが整備されるまでは住民は外の世界から完全に孤立していました。

ICT産業はインテリジェント社会のインフラとして、世界の経済成長を牽引し、社会のいっそうの豊かさの実現に重要な役割を果たしてきました。国連の持続可能な開発目標の達成を支援し、貧困、不平等、気候変動、環境悪化、経済問題、医療問題などの課題に取り組むうえでも大きな力となるでしょう。私たちの願いは、誰一人取り残されないデジタル社会を創ることです

デジタルインクルージョンで、人間味あふれるテクノロジーを

ファーウェイはこの目標を達成するために同社のイニシアチブ「TECH4AL」を通じて、、あらゆる人、あらゆる組織が平等に情報や通信技術にアクセスできる社会を目指すデジタルインクルージョンを推進してきました。

今日、アフリカの子どもたちは外の世界を見ることができようになり、視覚障害を持つ子は読書の喜びを体験できます。 また人々はクジラが周波数の「歌」で相手に愛を告白することを理解できるようになるなど、さまざまなことが可能になりました。テクノロジーは人々を自然から遠ざけていくものだと一般的に考えられていますが、こうした事例は急速に進化する世界に広がっています。胡も次のように述べています。「テクノロジーは「象牙の塔ではなく、全ての人々がその恩恵を受けるものであるべきです。デジタルテクノロジーは世界中の人々に利益をもたらすものだと確信しています」

テクノロジー、アプリケーション、スキルから動き出すデジタルインクルージョン

ファーウェイは、「あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現する」をビジョンとミッションに掲げています。 「デジタルインクルージョン」は、このビジョンを通して生み出せる社会的価値を最も忠実に反映するもので、ファーウェイが現在進めるイニシアチブ「TECH4ALL」もこのような背景から生まれました。

胡はさらに次のように強調しています。「デジタルテクノロジーは世界を変えつつあります。我々はすべての人に利益をもたらし、デジタルインクルージョンがあらゆる場所に浸透するよう全力を上げています。この実現にはテクノロジーが基盤となりつつも、アプリケーションがカギとなり、さらにスキルがその実現を保証を提供します。そのため『TECH4ALL』では、この3分野に注力しています」

・テクノロジー: ファーウェイは継続してネットワーク接続、AI、クラウド、モバイル端末の分野での技術革新により通信コストを抑え、カバレッジの拡大に取り組む
・アプリケーション: エコシステム支援を通じて開発者がさまざまなコミュニティや業界向けに多彩なアプリケーション開発に注力できるようサポート
・スキル: 社会全体のデジタルスキルの向上のために各国政府、地域コミュニティ、その他のセクターなどと協働

胡は次のように述べています。「強みを活かして価値を生み出すには明確な方向性が不可欠です。私たちは『TECH4ALL』の方向性を決定する際、ICT業界の潜在力とデジタルインクルージョンの意味を踏まえながら、自社の強みとその方向性を熟考したうえで、デジタルインクルージョンを包括的に促進できる4つの分野を絞りました」

・ヘルスケア:デジタルテクノロジーを活用し、より多くの人々が簡単に医療にアクセスできる手法を提供
・教育:女性や教育を受けられない若年層など恵まれない人々に教育への平等なアクセスを提供
・バランスのとれた発展:さまざまなセクター、事業体、地域のデジタル格差を解消し、誰もが平等にデジタル資源にアクセスし、その利益を享受できるように取り組む
・環境保護:革新的な技術を用いてNGOが生態系をより効率的に保護できるよう支援

ファーウェイは今日、世界で30億以上の人々の通信を支え、170を超える国・地域で1,500を超える通信ネットワークの安定した運用をサポートしています。胡は今後5年間で、さらに5億人がデジタルテクノロジーの恩恵を享受できるよう取り組んでいくと述べました、それは、ネットワーク接続に限定せず、AI、クラウド、スマート端末、さらに関連のアプリケーションやスキルなどの分野も含まれます。

今日の小さな一歩から、大きな輪へ

乳幼児は病院の小児科で体のどこの具合が悪いのか説明できません。これは医療従事者にとって大きな課題となっています。 乳幼児の先天性眼疾患は、小児科で診断するのが最も難しいもののひとつです。 多くの場合、幼い子供は目が不快なときに泣いたり騒いだりすることしかできません。両親は子どもがなぜ騒いでいるのかを理解できないことがよくあります。眼疾患を患う多くの子供たちは知識不足のため、長い間診断されずに放置されることが多くあり、治療のための最良の機会を逃し、子どもたちの将来に悪影響を及ぼすことがあります。

ファーウェイはスペインで、医学研究機関IIS Aragon(Instituto de Investigación Sanitaria Aragón)および研究機関DIVE Medicalと提携して、幼児の視覚障害を検出できる新しい医療機器を開発しています。 このデバイスを使用すると、子供たちはファーウェイの2in1デバイスHUAWEI Matebook Eのスクリーンに表示される眼球を刺激する画像を見るだけで、その視線データは DIVEシステムによって収集され、ファーウェイのスマートフォン HUAWEI P30に送信されます。 医師はファーウェイのスマート端末向けオープンAIプラットフォームHiAIとHUAWEI P30のの機械学習機能を活かしてデータを分析し、眼疾患の兆候を検出できます。これがHUAWEI P30に搭載される「Track AI」と呼ばれるアプリケーションです。このように デジタルテクノロジーの助けを借りて、訓練を受けた保護者でも熟練した医師のように、素早く簡単に子供の視覚障害を検出することができ、世界中に1,900万人と言われる乳幼児の視覚障害疾患の早期発見に役に立つことでしょう。

上記はTECH4ALLの取り組みを示す一例です。ファーウェイは現在、多くの国際的NGOと協力し、ヘルスケア、教育、開発および環境に関連する問題などに幅広く取り組んでいます。

ケニアでは、ユネスコやベルギーのNPO団体Close the Gapなどの団体と協力して、貨物コンテナを移動式のデジタル教室に変え、アフリカの遠隔地の教師、女性、若い起業家にデジタルスキルのトレーニングを提供しています。 デジタル教育にアクセスすることにより、多くの若者に新しい未来が開かれます。

ファーウェイはまた、熱帯雨林でRainforest Connection(RFCx)と協力して、使用済みの膨大な数のファーウェイの携帯電話を太陽光発電で稼働するデバイスに変え、熱帯雨林を保護しています。AIを搭載したこれらのデバイスは熱帯雨林の「耳」となり、不正に熱帯雨林を伐採するトラックや電動ノコギリの音を感知し、国際的な環境保護団体の活動を支援します。 来年には多くの国にまたがる、さらに6,000平方キロメートルに及ぶ熱帯雨林にまで保護活動が広がる見通しです。

TECH4ALLサミットには、ユネスコ、世界自然保護基金(WWF)、世界経済フォーラム(WEF)などの国際機関、RFCxやDIVE MedicalなどのNGO団体、政府や企業、各業界のオピニオンリーダーが集い、TECH4ALLへ多様なアイデアや提案を寄せて頂きました。

ユネスコの東アフリカ事務所長アン・テレーズ氏(Ann Therese)は、ICTとAIがユネスコによる持続可能な開発目標(SDGs)の迅速な達成に役立つと述べました。テレーズ氏は、ファーウェイのTECH4ALL移動式のデジタル教室プログラム「DigiTruck」に参加し、遠隔地教師と女性にデジタルスキルトレーニングを提供すると発表しました。WWFが発表した「テクノロジーによる生物多様性保護」プログラムは、AIを絶滅に瀕する動物の監視、研究、保護に活用することで生物の多様性の保護の強化、自然生態系の保全につながります。 RFCxとDIVE Medicalの登壇者は、熱帯雨林保護と子供の視覚障害検出におけるAI活用を普及・促進する計画を発表し、より多くの人や地域にデジタルテクノロジーの価値を提供できる見通しです。

胡は最後に次のように述べ、サミットの参加者にこの活動への参加を呼びかけました。「TECH4ALLは、より多くの人々、家庭、組織がデジタル世界の素晴らしさを体験できるようにすることを目指しています。社会的に恵まれていない人々には手を差し伸べ、その他の人々には新たな可能性を提供することが我々の使命です。これこそがテクノロジーのみが実現する価値だと信じています。デジタルインクルージョンには企業、政府、社会全体の努力が必要です。私たちは今、最初の小さな一歩を踏み出したところです。 多くの人やグループがこの輪に加わることを期待しています」

HUAWEI CONNECT について
HUAWEI CONNECT は、ファーウェイがICT業界向けに開催する最大規模の年次イベントです。今年は「Advance Intelligence(インテリジェンスを新たな次元へ)」をテーマとし、9月18日から20日まで上海で開催されました。オープンな協業と成功の共有という理念のもと、パートナーやお客様がインテリジェントな未来に向けた新たなビジネスチャンスを探究する場を提供しています。イベント公式サイト(英語)では会期中の基調講演映像や講演資料を公開しています。
https://www.huawei.com/en/press-events/events/huaweiconnect2019

※本参考資料は2019年9月18日(現地時間)に中国・上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。