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ファーウェイ副会長 孟晩舟の米国への身柄引渡し審理に関する当社ステートメント(カナダ時間6月6日付)

2019.06.07

第1に、孟への嫌疑はカナダ法では犯罪ではありません。米国による孟の身柄引渡し要求はカナダの犯罪人引き渡し法の基本原則を侵すものです。

カナダ法では、カナダで犯罪とされない行為に関し第3国で処罰を受けさせるために身柄を引き渡してはならないことになっています。孟に対する米国の主張は、米国がイランにおける金融サービスに関して課す一方的な制裁に基づいてなされています。

しかし、カナダはそうした制裁を課していません。そのため、当該の銀行取引がカナダ法を犯す可能性も、当該銀行の経済的利益を損なう可能性もまったくありません。

したがって、孟の行為はカナダにおいて犯罪ではなく、孟はいますぐに拘束を解かれるべきです。

孟の弁護人は、米国の詐欺容疑に基づく身柄引き渡し要求に反対する動議を2020年1月に提出する予定です。

第2に、米政府が提出した証拠は不十分であり、孟に対する嫌疑は事実に基づいていません。

孟が金融機関を欺いたことを示す証拠は一切示されていません。2013年8月に孟が香港で外資系金融機関に対するプレゼンテーションに使用したパワーポイントは誤解を招くものではありませんでした。

銀行は実態を十分に把握しており、本件に関する判断は孟によるプレゼンテーションにいかなる形でも依拠していません。さらに、銀行はスカイコムのイランにおける事業と事業運営の実態を把握しており、ファーウェイとスカイコムの関係性についても理解していました。

孟と弁護人は今後の審理において本件に関してさらに議論する予定です。

第3に、カナダの法執行機関による手続きの乱用はカナダ憲法をも犯すものです。

孟は空港に到着後、カナダの公的機関より、通常の入国審査を装った違法な尋問を受けました。これはカナダにおける犯罪人引渡し手続きを乱用すると同時に、孟の公民権を侵害するものです。

孟の弁護人は、孟が2018年12月1日に空港で受けた不当な処遇に関して、より多くの事実を開示するよう求める要求を2019年9月に提出する予定です。

最後に、孟の弁護人は、米国のファーウェイに対する一連の動きならびに米大統領によるコメントは、本件が法の支配に基づくものではなく、政治的・財政的な動機によるものであることを示していると考えています。孟と弁護人はこれを踏まえ、裁判所に対して引渡し請求手続きの停止を求める考えです。

ファーウェイは正義を追求する孟とともにあり、カナダの司法システムが公正かつ効率的に、孟の主張を支持する形で本件の裁決を行うものと確信しています。