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ファーウェイ輪番会長 「もう壁を作ってはならない」

2019.05.24

2019年5月23日、ドイツで開催された「国家サイバーセキュリティポツダム会議」において、ファーウェイ 輪番会長兼取締役副会長 胡厚崑(ケン・フー)がスピーチを行いました。以下はその全文です。

昨今、根拠のない嫌疑に基づき、ファーウェイの事業運営を停止に追い込もうとする制限が課せられています。これはまったく正当化されえない行為であると当社は考えます。

欧州ではスマートフォンユーザーの約4分の3がアンドロイド端末を使用しており、ファーウェイはその市場でおよそ20%のシェアを占めています。このような無謀な決定は欧州の消費者と企業に甚大な損害をもたらすでしょう。

今回の件は危険な前例を作ることにもなります。これは国際的なビジネスコミュニティの価値観に反するものであり、グローバルサプライチェーンを分断し、公正な市場競争を阻害します。我々がともに抗議の声を上げなければ、この先同じことがどの産業、どの企業でも起こりうるでしょう。

私は今日、ポツダム大学のこの美しいキャンパスでお話をさせていただけることを光栄に思います。到着した際、今我々がいるのはかつてベルリンの壁が建っていた歴史的な場所だと聞き、我々はまた「壁」が作られるようなことは望んでいない、あのように人類にとって痛ましい経験を繰り返すべきではない、という事実を実感しました。同様に、貿易においても新たな「壁」を作ることは望ましくありません。テクノロジーにおいてもそうです。我々に必要なのは、融合したグローバルなエコシステムです。そうしたエコシステムがあれば、技術イノベーションをより迅速に、経済成長をより力強く実現できます。突き詰めて言えば、このようなエコシステムこそ、人類社会の発展を維持する拠り所なのです。

本参考資料は 2019 年 5 月 23 日(現地時間)にドイツ・ポツダムで行われた講演録の翻訳版です。