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ファーウェイ、ライフサイクル全体をカバーするAI開発プラットフォームを発表

2018.10.24

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、同社最大規模のICT業界向けの年次イベント「HUAWEI CONNECT 2018」(10月10日~12日、上海エキスポセンター)において、より迅速なAI開発を実現するプラットフォーム「ModelArts」、視覚に関するAIアプリケーション開発プラットフォーム「HiLens」、量子コンピューティングソフトウェアのクラウドサービスプラットフォーム「HiQ」を発表しました。

AI開発は効率が課題となっており、時間もかかります。コンピューティング能力などのAIリソースも不足しており、高価です。今回発表された新製品を通じて、ファーウェイは開発者とともにAI業界の発展に貢献していきます。

ModelArtsより迅速で包括的なAI開発プラットフォーム

ModelArtsは迅速かつ包括的なワンストップのAI開発プラットフォームとして、データのラベリングと準備、モデルトレーニング、最適化、展開などを担い、AIアプリケーションの開発をエンドツーエンドで支えます。

ファーウェイ バイスプレジデント兼クラウド事業ユニット プレジデント 鄭葉来(チェン・イエライ)は次のように述べています。 「ModelArtsは、他のどのAI開発プラットフォームよりも迅速かつ包括的なAI開発プラットフォームです。AI開発者の方々には、トレーニングの開始から完了、モデル展開までのスピードを高く評価していただけると考えています」

ファーウェイ バイスプレジデント兼ファーウェイクラウド事業ユニット プレジデント 鄭葉来

AI開発において、データのラベリングと準備は時間がかかり、開発時間全体のほぼ50%を占めます。ModelArtsには、AI開発時にデータのラベリングと準備に必要なデータガバナンスフレームワークを提供し、反復的なトレーニングを導入して手動でラベリングしなければならないデータ量を削減することで、データのラベリングと準備の効率を100倍向上します。

また、カスケードハイブリッドパラレルをはじめとする複数の最適化技術を統合することで、所定のモデル、データセット、ハードウェアリソースセットに必要なトレーニング時間を半分に短縮できます。

AIモデルの展開は複雑です。たとえば、スマート交通向けのモデルが更新された場合には、その更新モデルを多品種のカメラに一度に展開する必要があり、完了まで長い時間を要します。ModelArtsでは、ワンクリックでトレーニングモデルをデバイス、エッジ、クラウドにプッシュ配信できます。オンラインのジョブと一括の推論ジョブはクラウド上で提供され、同時展開や分散展開などの各種アプリケーション要件に対応できます。

ModelArtsにはまた、自動学習、モデル設計、パラメータ調整などの各種AIテクノロジーが統合されており、AI開発を加速できます。

さらにAI開発のライフサイクル全体の管理という点では、生データの収集から、データラベリング、トレーニングジョブの作成、アルゴリズム選択、モデル作成、推論サービス作成までをカバーしています。ライフサイクル全体の管理を可視化し、モデルトレースバックダイアグラムを自動生成することで、ユーザーは数百万ものデータセット、モデル、サービスを管理・追跡できます。さらに、トレーニングのブレークポイントとトレーニング結果の比較も可能です。

AI開発者はModelArtsを活用することでAIデータ、モデル、APIを共有できます。ModelArtsは社内ではデータやモデルの共有を可能にし、AI開発効率の向上、AI開発能力の育成、AI資産の保護を実現します。社外では、ファーウェイがModelArtsを通じてオープンなエコシステムを創出することで、AI開発者がテクノロジーを収益化し、開発者自身のエコシステムを構築できるよう支援します。

HiLens 視覚に関するAIアプリケーション開発プラットフォーム

HiLensは、視覚に関するAIアプリケーション開発プラットフォームとAIで機能強化された視覚デバイスから構成されます。HiLensは、AI開発の新たなコンセプト「Skill」を採用しています。「Skill」は、ModelArts上でトレーニングされた制御コードとモデルから構成されます。また、HiLensは業界で主流のその他のフレームワークでトレーニングされたモデルとも互換性があります。HiLens上で開発されたSkillは「Ascend AI」チップを搭載したデバイス上に展開できます。

HiLens視覚デバイスは推論に対応したスマートカメラです。開発者はHiLensデバイスを使用して視覚アプリケーションを開発し、デバイスやクラウド上に展開できます。HiLens視覚デバイスは「Ascend 310」チップを搭載し、1秒間に100フレームの処理が可能なうえ、数ミリ秒で顔を検知できます。さらに、内蔵の軽量コンテナはリソースとネットワーク帯域の消費を最小化できることに加え、ダウンロードと起動も高速です。

HiLensはAIアプリケーションにとって、スマートな目のように機能します。コンパニオンロボット、眠気監視、危険識別、物流などのシナリオにおいて幅広く使用できます。ファーウェイはHiLensを通じて開発者がアイデアを出し合い、より多くのアプリケーションが創出されることを期待しています。

HiQ将来も使用可能な量子コンピューティングシュミレーターとプログラミングフレームワーク

「HiQ」は、量子分野におけるファーウェイの探究が量子コンピューティングソフトウェアのクラウドサービスプラットフォームとして実を結んだもので、開発者に優れたコンピューティング能力と新たなアルゴリズムを提供します。

HiQは量子コンピューティングシミュレーターとプログラミングフレームワークから構成され、全振幅と片振幅のシミュレーターを特長としています。量子エラー補正を業界で初めて統合し、数万量子ビット精度でのエラー補正を実現します。また、HiQは簡素化された従来のハイブリッド量子プログラミングとブロックユーザーインターフェース(BlockUI)も内蔵しています。

ファーウェイのパブリッククラウドサービス「ファーウェイクラウド」の強力なコンピューティング能力をベースに、HiQは振幅全体を考慮して最低42量子ビット回路、片振幅内で最低81量子ビット回路をシミュレートできます。さらに、このプラットフォームでは低深度回路をシミューレートでき、量子ビットカウントは片振幅内で169に達します。ファーウェイによるこの量子コンピューティングソフトウェアプラットフォームは、研究や教育現場向けにイネーブリングプラットフォームとして公開される予定です。

ファーウェイはHiQを通じて学術機関や産業界のパートナーが量子コンピューティングの課題に対処し、量子コンピューティングエンジニアや量子アルゴリズムエンジニア育成の一助となることを期待しています。

開発者とともにAI世界を構築

ファーウェイはModelArts、HiLens、HiQの提供を通して、開発者とともにインテリジェントな世界を探究し、多様な産業におけるAI導入を加速し、効果的で信頼性の高い包括的なAIプラットフォームを手頃な価格で提供していきます。

「HUAWEI CONNECT 2018」は「インテリジェンスをアクティベートする(Activate Intelligence)」というテーマのもと、10月10日~12日まで上海エキスポセンターで開催されました。詳細は特設サイト(英語、http://bit.ly/2ON36ZI)をご覧ください。

※本参考資料は2018年10月12日(現地時間)に中国・上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。