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ファーウェイ、産業でのAI活用に向け 「Atlasインテリジェントコンピューティングプラットフォーム」を発表

2018.10.23

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、同社最大規模のICT業界向けの年次イベント「HUAWEI CONNECT 2018」(10月10日~12日、上海エキスポセンター)において、同社の「Ascend」シリーズAIチップセットと主流のヘテロジニアスコンピューティングコンポーネントを活かした「Atlasインテリジェントコンピューティングプラットフォーム」を発表しました。同プラットフォームは多様な製品やモジュール、カード、ボード、エッジステーション、アプリケーションで構成され、エンドデバイスからエッジ、クラウドまでを網羅し、多様なシナリオに対応するAIのためのICTインフラを提供します。「Atlasインテリジェントコンピューティングプラットフォーム」は、ファーウェイのフルスタックのAIソリューションを支える中核要素として、顧客企業によるAI活用とインテリジェントな事業変革を促進するためのコンピューティングパワーを提供していきます。

「Atlasインテリジェントコンピューティングプラットフォーム」を発表するファーウェイ ITプロダクトライン バイスプレジデント黄瑾

ファーウェイ ITプロダクトライン バイスプレジデントの黄瑾(ジョイ・ファン)は「AIイノベーションでインテリジェントな企業に力を」と題した基調講演のなかで次のように述べています。 「AI技術の急速な発展にあわせて、AI主導の産業向けソリューションも増加基調にあります。世界がインテリジェントになるなか、あらゆる面でイノベーションを起こすことがきわめて重要です。コンピューティング能力は新たな可能性を創出します。ファーウェイはデバイス、エッジ、クラウドにおけるあらゆるシナリオに対応したAIインフラソリューションにより、お客様がビジネスの変化に柔軟に対処し、インテリジェントな時代により多くのビジネス価値を創出できるよう支援します」

Atlasインテリジェントコンピューティングプラットフォームは、2017年に発表したAtlasインテリジェントクラウドハードウェアプラットフォームの進化版で、デバイス側での活用を見据えた「Atlas 200 AIアクセラレーターモジュール」、DC側の「Atlas 300 AIアクセラレーターカード」、エッジ指向の「Atlas 500 AIエッジステーション」、ワンストップのAIプラットフォーム「Atlas 800 AIアプライアンス」の4つが含まれます。

  • Atlas 200 AIアクセラレーションモジュール: クレジットカードの半分のサイズのフォームファクターに搭載され、16チャネルのリアルタイムHDビデオ分析に対応します。Atlas 200はカメラやドローンなどのデバイス上で展開可能で、消費電力はわずか約10Wです。
  • Atlas 300 AIアクセラレーションカード: ハーフハイト/ハーフレングスのPCIe標準カードのフォームファクターに搭載され、データセンターやエッジサーバー向けに設計されています。複数のデータ精度に対応し、1枚のカードでINT8(8-bit整数)オペレーションにおいて最大64 TOPS(trillion operations per second)を実現します。このカードは、ディープラーニングの推論において卓越したコンピューティング能力を提供します。
  • Atlas 500 AIエッジステーション: 業界をリードするエッジ製品として、AI処理能力を統合し、セットトップボックスと同サイズで16チャネルのHDビデオ処理をサポートし、市販されている既存製品より4倍高いパフォーマンスを実現します。交通、看護施設、無人店舗、スマート製造などの幅広い用途に最適です。
  • Atlas 800 AIアプライアンス: 標準のフレームワークとプログラミング環境に基づいて、最適化されたAI環境とプリインストールした下層ソフトウェアライブラリを提供し、開梱から2時間で利用が可能です。さらに、クラスター管理とジョブスケジューリング用の管理ソフトウェアやシステムレベルのパフォーマンス監視機能を統合することで、企業のAIアプリケーション導入時に求められる要件を大幅に緩和します。

ファーウェイ は、同社のIT製品において、「インテリジェントなITでデジタルな未来をインスパイアする」という理念を掲げ、インテリジェントな技術を製品に導入し、AI、チップ技術、アーキテクチャにおけるブレークスルーなどを通じて、顧客企業がデジタル・インテリジェントな変革を加速できるように支援しています。ファーウェイのインテリジェントなコンピューティング製品は現在までに世界5,000社以上の企業に採用され、ファーウェイの2018年第1四半期のサーバー出荷台数は世界第4位となりました(米ガートナー調べ)。

ファーウェイはお客様と長期視点で協力し、未来指向のアプローチで企業のデジタル変革をプラットフォームの提供を通じて後押しすることに注力しています。現在までに、フォーチュングローバル500にランクインする企業のうち211社、上位100社のうち48社がデジタル変革のパートナーとしてファーウェイを選んでいます。

「HUAWEI CONNECT 2018」は「インテリジェンスをアクティベートする(Activate Intelligence)」というテーマのもと、10月10日~12日まで上海エキスポセンターで開催されました。詳細は特設サイト(英語、http://bit.ly/2ON36ZI)をご覧ください。

本参考資料は2018年10月11日(現地時間)に中国・上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。