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ファーウェイ、デジタル変革を加速する「AI + デジタルプラットフォーム」を発表

2018.10.16

ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は10月10日、同社最大規模のICT業界向けの年次イベント「HUAWEI CONNECT 2018」(10月10日~12日、上海エキスポセンター)で同社の法人向けICTソリューション事業に関するプレスカンファレンスを開催し、デジタル変革の加速によって企業や政府機関のイノベーションと事業成長を次のレベルへと引き上げる同事業グループの新たなデジタルプラットフォーム戦略を披露しました。また同プレスカンファレンスでは、多様な産業シナリオに対応する同社のAI + デジタルプラットフォームと、同プラットフォームを基盤とするスマートシティプロジェクトにおける天津浜海新区とのパートナーシップのほか、中国の不動産大手・万科グループがさらなる成長と競争力向上を目指す企業運営の再構築に向けて導入する新スマートキャンパスソリューションも発表しました。


「プラットフォームの力(Power of Platform)」で、顧客企業のデジタル変革を加速

ファーウェイ 法人向けICTソリューション事業グループ プレジデント 閻力大(エン・リダ)は次のように述べています。「デジタル変革とは、体系的なアプローチと多様な技術で、物理世界とデジタル世界を融合していく複雑なプロセスです。ファーウェイはパートナー各社が各産業分野に固有のアプリケーションを容易に統合可能なICTプラットフォームを提供し、顧客企業がプラットフォームを基盤としたビジネスを実現できるよう注力しています。ファーウェイが提供するプラットフォームはこれにより、産業エコシステムの発展を促す真に豊かな土壌となり、エコシステムパートナーと連携した多様な産業のデジタル変革を推進していきます」


ファーウェイ法人向け事業グループのアプローチ「デジタルプラットフォーム X エコシステム」

ファーウェイはプレスカンファレンスにおいて、同社法人向けICTソリューション事業グループが顧客企業のデジタル変革を加速させるために長期視点で展開する事業アプローチ「デジタルプラットフォーム X エコシステム」の考え方について概説しました。「デジタルプラットフォーム X エコシステム」は、デジタルプラットフォームを基盤とし、AI、IoT、ビッグデータ、セキュリティ、ICP、ビデオなどの新たな機能(「X」)と、それらを統合可能な各業界のエコシステムパートナー向けのイネーブリングプラットフォームから構成されます。

ファーウェイ 法人向けICTソリューション事業グループ マーケティングソリューションセールス部門プレジデントの魯琦(ル・チイ)は次のように述べています。 「ファーウェイのデジタルプラットフォームには、フルスタック、オープン性、多数の業界への対応という3つのアドバンテージがあります。ファーウェイは自社開発のチップ、数学的アルゴリズム、アーキテクチャ設計能力を活かし、エコシステムパートナーとともにデバイス、IaaS、PaaS、SaaSの各レイヤーを含むフルスタックのソリューションを開発しています。フルスタックのプラットフォームを導入することで、お客様は固有のデジタルテクノロジープラットフォームや機能の構築に貴重なリソースを費やすことなく、ビジネス革新に集中できます。ファーウェイは異業種間で標準化された水平型ソリューションを提供します。当社のデジタルプラットフォームは、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方をサポートし、幅広いシナリオで使用可能です。さらにファーウェイは、当社の製品やソリューションを他社の製品やソリューションと相互運用できる、オープンでWin-Winなエコシステムを構築しており、お客様は各社独自の要件に最適なソリューションを自由に選択していただくことができます」

ファーウェイ 法人向けICTソリューション事業グループ マーケティングソリューションセールス部門 プレジデントの魯琦


魯はさらに、次のように述べています。 「ファーウェイのオープンなアプローチに従ったこのデジタルプラットフォームにより、エコシステムパートナーは上位レイヤーのアプリケーションを迅速に開発できるうえ、お客様は基礎部分の技術の統合ではなく、事業価値の向上に注力することでアジャイルかつ効率的な方法でデジタル変革を進めることができます。ファーウェイはこうしたアプローチを通じて、お客様の長期にわたる戦略的パートナーになることを目指しています」

ファーウェイは続いて、同社デジタルプラットフォームの拡張機能の概要を説明しました。

  • マルチクラウド: 「FusionStorage8.0」は、ゲートウェイを介さず、Active-Activeの信頼性を備えた完全分散型のアーキテクチャで、300マイクロ秒のI/Oレスポンスを実現する業界唯一のソリューションです。また、プライベートクラウドソリューションでは、業界で最も多くのクラウドサービスをIaaSレイヤーで提供しています。
  • ネットワーク:「CloudFabric」ソリューションは、1万個のコンテナに対して分単位のアップリンクとダウンリンクに対応します。
  • デバイス:ファーウェイが提供する業界初のインテリジェントなアクセラレーションモジュール「Atlas200」は、HDビデオと先進的でスマートなスモールセルのリアルタイム分析を実行します。


ファーウェイの「AI デジタルプラットフォーム」が天津浜海新区によるスマートシティ構築を支援

天津経済技術開発区(TEDA)はファーウェイの知見を活かし、AIベースのスマートシティソリューション「1 + 4 + N」(1つのセンター、4つのプラットフォーム、複数の革新的アプリケーションを指す)の設計と開発を行いました。「1つのセンター」とは、「都市の頭脳」となるインテリジェントオペレーションセンターを指し、インターネットとIoTを介して政府、企業、市民サービスから発生するデータを集約し、AIでの処理を実現することで、天津浜海新区がスマートシティに変革していくための強力な分析機能を提供します。

本ソリューションは、インテリジェントオペレーションセンターと緊密に連携する次の4つのAIプラットフォームで構成され、スマートな都市サービスを実現します。

  • Resident Voices:音声認識とセマンティック解析技術を搭載し、都市の行政執行者が各住民の声を理解して住民のニーズを先取りできるようにします。
  • Sensing the City: 画像認識と相関分析を使用して、人、場所、車両、モノの間の関係を解析し、すべての人々の調和を促進することを目指します。
  • Resident Care: サービスライフサイクル全体にわたりディープラーニングと相関分析を統合して、住民向けにパーソナライズされたリソースを生成します。
  • Enterprise Services:多次元の相関分析を応用してTEDA区域内における産業の内部関係を明確にし、企業のライフサイクル全体にわたり利用可能なサービスリソースを正確にマッチングすることを目指します。

なお、「HUAWEI CONNECT 2018」では、中国・不動産大手の万科グループが同社のデジタル変革の取り組みの一環として、ファーウェイの新しいスマートキャンパスソリューションを導入することも発表しました。

「HUAWEI CONNECT 2018」は「インテリジェンスをアクティベートする(Activate Intelligence)」というテーマのもと、10月10日~12日まで上海エキスポセンターで開催されました。詳細はHC 2018 特設サイト(英語、http://bit.ly/2ON36ZI)をご覧ください。


本参考資料は2018年10月10日(現地時間)に中国・上海で発表されたプレスリリースの翻訳版です。