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ファーウェイ、独アウディと戦略提携に関する覚書を締結

2018.07.13
  • 独アウディは、インテリジェントなコネクテッドカー分野でのプロジェクトに向けファーウェイと連携
  • 自動運転の発展と自動車分野でのサービスのデジタル化を推進
  • 中国・無錫市におけるパイロットプロジェクトで新たな移動体通信規格「LTE-V」を検証
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は7月10日、大手自動車メーカーの独アウディとインテリジェントなコネクテッドカー分野における戦略提携に関する覚書を締結しました。今回の覚書は、中国・李克強首相と独アンゲラ・メルケル首相が主導する両国の企業間の広範なパートナーシップにおける成果の一つです。

ファーウェイ LTEソリューション部門プレジデント 熊偉(ベニー・ション)は次のように述べています。 「私たちはいま、ICT業界と自動車業界双方の技術的シナジーが生まれるインテリジェントカーの新時代に突入しつつあります。モバイルコネクティビティにおけるイノベーションが加速するなか、ファーウェイはドライビング体験の変革に注力しています」

ファーウェイとアウディは今回の協業を通じて、いま現在も進むインテリジェントな運転の進化と自動車分野でのサービスのデジタル化を目指しています。両社はこの目標に向けて、トレーニングプログラムを共同で開発することにも合意し、2分野における技術専門家のスキル強化を目指します。インテリジェントなコネクテッドカーはさまざまな情報を車両と周囲の環境とでやりとりすることで実現しますが、このためには自動車向けの高品質かつ安定したデータ通信と、それを可能にする強力な研究開発が求められています。

アウディ中国 エグゼクティブバイスプレジデント サード・メッツ(Saad Metz)氏は次のように述べています。 「当社はインテリジェントなコネクテッドカー分野でファーウェイとの共同研究を強化しています。我々が目指すのは、インテリジェントな都市の実現に向けた安全性の向上と交通量の最適化です。こうしたコンセプトは初期段階では、中国市場を重視したものとなります」


アウディはファーウェイおよび中国当局との協力により、2017年に中国東部の大都市である無錫市で行われた公道での初の「LTE-V」の展開に、初の海外自動車メーカーとして参加しました。LTE-Vはコネクテッドカーに特化した移動体通信規格で、ドライバーは交通信号システムや交差点での監視カメラシステムとの接続を通じて、リアルタイムの交通情報を得ることができます。

今年9月に中国・無錫市で開催される「World Internet of Things Exposition(世界IoTエキスポ)」において、このプロジェクトは次の段階に移行し、アプリケーションの範囲がさらに拡大される見込みです。

ファーウェイとアウディは、今回の覚書を締結する以前からインテリジェントなコネクテッドカー関連分野で協業を進めてきました。両社は創設メンバーとして通信と自動車の両業界にまたがるグローバル団体「5Gオートモーティブ・アソシエーション(5GAA)」を発足したほか、ドイツ、スペイン、中国等で共同デモやトライアルを複数回実施し、インテリジェントなコネクテッドカー分野の力強い成長を後押ししています。

※本参考資料は2018年7月10日(現地時間)にドイツ・ベルリンで発表されたプレスリリースの翻訳版です。